2022年01月

焼肉 やっちゃん 本店【大阪市 京橋】

大阪城公園でランニングした後で仲間3人で表記の焼肉店を訪問。。現在、大阪の大衆焼肉では大繁盛店の一つと言われる。場所はJR京橋駅から徒歩2分の好立地。ここ数年の間に大阪や神戸、東京でどんどんお店を展開されている。

私が最もヘビーユースする焼肉店で、関西焼肉の女王と言われる「いかりん」も一押しのお店。お店はカウンター14席のみで店主のやっちゃんとお手伝いのお姉さんの2人で切り盛り。

店主のやっちゃんがお客からの注文を受けてからすごいスピードで肉を塊から切り出していく。仕事をしながら抜群の気配りと目配りで全ての客に独特のいこごちの良さを提供する。一見の客もやっちゃんのセンスのあるトークでいきなり心を掴まれてしまう。女性客も多いのも特徴。お店は新しくはないけど掃除が行き届いていてどこも清潔にされている。

最初に「ココロ刺身」を所望。当然のことながら新鮮でくせや嫌な感じが全くないピュアな味わいに感動する。

メニューは見事に肉種を絞り込んでおられ、どれもが上質なものばかり。1人前がきっちり200gで他店の3倍のハイボリューム。注文はハーフサイズもOK。

*以下1人前2,200円 ハーフサイズ1,100円

上タン塩(レモン)
上ハラミ(ワサビ醤油・タレ)
上バラ(ワサビ醤油・タレ)
上ロース(ワサビ醤油・タレ)

以下1人前1,400円 ハーフ700円
上ミノ(タレ・塩)
テッチャン(タレ・塩)
ツラミ(タレ・塩)
ココロ(タレ・塩)
ホルモンミックス(タレ・塩)

この他にココロ刺、ポン酢でいただく生センマイ、キムチやスープ、雑炊などがある。

看板商品の塩タンをまずはいただく。。厚切りをさらに隠し包丁を入れて仕上げる。ピカピカ光るビジュアルもとても美しい。ショクシャクした食感と脂の旨味がなんとも言えない。。レアでいただいてもしっかり焼き込んでも美味しい。紹介した友人は皆、常連となる。。

これも名物のハラミは甘口のわさび醤油でいただく。肉を見ただけで美味しいことがわかる一級品である。仕入れに心血を注いでおられることがよくわかる一品。

大好物のホルモンミックスはアカセン、テッチャン、ココロ3種の盛り合わせ。タレ焼きもあるけどオススメは塩焼き。炙って韓国製の辛くない唐辛子をつけていただく。毎回これはいくらでも食べ続けられる気がする。ハイボールとの相性もとてもいい。。

最後はツラミのタレ焼き。これも塊肉をスライスして一枚ずつ隠し包丁を入れるので揉みダレがしっかり入って且つ柔らかで独特の深い肉の旨みも味わえる焼肉界のMVPのような存在。。早い時間に予約して訪問するのがオススメです。。

過去のやっちゃんはこちら

大阪市都島区東野田町3-1-3
090-4279-1864

 

大阪市 京橋 焼肉

稲家 1月【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地にある表記の店を今年初めて訪問。オープンしてからほぼ毎月伺うヘビーユース店で三宮のミシュラン店の「植むら」で修行をされた34歳のご主人が営む繁盛店。ビルの7階にあるお店はカウンター8席のみ。18時と21時の2回転制。料理はコース18000円(税サービス別)のみ。事前に苦手な食材があれば配慮していただける。

先付け・前菜は鶴のお皿で登場。味噌漬けにした数の子。紅白なます、からすみ、菜の花の盛り合わせ。

雪の結晶の蒔絵のついたお椀には伊勢海老の葛打ちに海老芋の素揚げ、鶯菜が添えられる。白味噌仕立ての出汁には伊勢海老の味噌が入っており軽やかだけどコクのある味わいに仕上がっている。この料理が本日のMVP。。

この日はお造りに松の司の純米生酛づくりを所望。

刺身は九州の寒平目が供される。脂もしっかり感じられて旨味がとても強い。まさに今が旬な感じ。好物の尻尾の硬い部分もつけていただく。。薬味は塩と山葵と芽紫蘇。

お凌ぎは和歌山産の鯖をレアに締めて寿司にしたもの。。口に入れて咀嚼すると鯖の融点の低い脂が溶けまくる・・・

焼肴は全てカウンターの前の炭火を使って仕上げられる。

この日は河豚の幽庵焼き。。ゼラチン部分もトロトロの食感でとてもいい。

蓮根饅頭に熊肉のミンチの入った餡をかけたもの。熊肉の尖った独特の風味が強烈なパンチとなっている。

酢肴は車海老とアワビの柔らか煮と河豚の皮を合わせて酢ゼリーをかけたもの。

最後に供される鍋料理はカウンターの中で一つの鍋を使って全員分を一気に作る。

この日はクエ鍋登場。。淡白なんだけど独特の脂と旨味が秀逸で全身の毛細血管にしみ込む感じがする。。

土鍋で供されるご飯も楽しみの一つ。この日は炭火で丁寧に焼き込んだ金目鯛の炊き込みになる。

最初にやわやわのアルデンテの白米を一口いただく。

続いて金目鯛のご飯。。

クエ鍋の残った出汁を使って供される雑炊はふわふわ玉子が優しく胃にしみ込む感じがする。

最後は名物の牛肉の時雨煮ご飯。

甘味は手作りのいちご大福。作りたての羽二重がふわふわでびっくりするくらい美味しい。食事終了までちょうど2時間。。いつもお腹いっぱい大満足で店を出る。。

過去の稲家はこちら

大阪市北区曽根崎新地1丁目10番2号
06-6341-3177

 

大阪市 梅田/JR大阪 和食

煕怡 kii

以前、伏見の中書島にあった「センプリチェ」というレストランが2年前に京都市内に移転。地下鉄の四条駅から烏丸仏光寺を西に入った路地の中に位置する。駅からは徒歩2分くらい。難しい店名は「和やかに集まる」と言う中国の吉語とのこと。

お店は古い町屋をリノベーションしたシンプルで落ち着きのある内装。カウンター6席のみで、界隈でよくある一斉スタートではないのが遠方からの客には嬉しい。

料理はコース15000円(税別・サなし)のみ。

ご夫婦2人で切り盛りされており西山哲平シェフは大学のイタリア語専攻ならびに留学がきっかけてイタリア料理の世界に入ったという友人の弁。

最初に一皿は脂ののった金目鯛のサラダ仕立て。。シンプルだけど細やかな仕事を施してありとても美味しい。

2品目はボタン海老の刺身。卵と頭部分の味噌がてんこ盛り。使われている豆皿もとてもキュート。

続いてはパリパリに揚がった蟹クリーム春巻き。。上には北海道産の海水雲丹がてんこ盛りにされる。熱々の春巻きと冷たい雲丹の対比に舌が驚く。。

続いてトルティーアのような薄い小麦生地に熊肉で作ったハンバーグとリンゴやその他諸々を挟んで丸めてかぶり付く野趣あふれる料理。イタリアではよくあるものらしい。包まれたハンバーグからはパンチのある肉汁がドバドバと溢れ出す。。

岡山産のトリュフの下には河豚の身と白子を使った贅沢なリゾット。熱々の器で供される。しっかりと混ぜ込んでスプーンでいただく趣向。。

自家製の焼きたてパン。。。ジャガイモのペーストとバターを合わせたものをつけていただく。

アルコールはワインだけでなく色々なものが揃っていて料理に合わせたフュージョンというかハイブリットな楽しみ方ができる。。最後の料理の盛り付けと仕上げは客の目の前で行われる

白魚と牡蠣と甘鯛のアクアパッツア。。しっかりと煮詰められた濃厚な魚出汁がとても美味しい。おかげでついパンを食べ過ぎてしまう。。

この日はシャルドネと10年以上寝かせたGRAVNERをいただく。白ワインなんだけど皮も一緒に絞っていてどっしりしたタンニンの効いた深い味わいで肉料理との相性もぴったり。

北海道真狩村産のブランドゆり根と自家製からすみをたっぷり使ったパスタ。。

イチゴの温かいドレッシングを使ったサラダ。それぞれの野菜に細やかな下処理をされていることに敬服。

赤牛のモモ肉(たぶん・・・)のステーキ。下には肉でとったコンソメスープが敷かれる。。

締めのパスタは琵琶湖産のマスと九条ネギを使用。。お腹いっぱいだけど油感もないのでペロリと平らげる。。

ドルチェは柚子のシャーベットに温かいホワイトチョコのスープ。。お米を使った煎餅が浮かぶ。。

生チョコとコーヒーでフィニッシュ。ドルチェの代わりにチーズを選ぶこともできる。。

 

器好きの店主がルネラリックの骨董を買われたというので拝見させていただく。アンティークだけど透過光の美しさはさすが・・・

おもてなし感も素晴らしいし全てにおいてハイレベルなお店です。。

京都市下京区烏丸通仏光寺西入釘隠町242
日曜、月曜休み

京都市