カテゴリー:和食

幽玄 *上本町の本格和食【大阪市 谷町九丁目/上本町】

上本町の表記の和食店を友人と訪問。上本町駅から南東方向に徒歩5分。ビルの地下に位置する。創業は2019年で現在はミシュラン2つ星。引き戸を開けて中へ入ると、右側のお部屋がカウンター席で左側が個室とトイレという配置。今回は個室に案内いただく。料理はおまかせコース28,875円 のみ。

先付けは泉州で獲れた渡り蟹の酢の物。菊の花や大徳寺麩など色々な具材を合わせている。

お凌ぎは黒豆の枝豆のおこわの上に焼きたてののどぐろが添えられる。

続いて八寸が供される。菊の着せ綿の趣向で大きな器に様々な酒肴が盛り込まれる。

焼き茄子の擦り流し、赤足海老のおかき揚げとむかご、カステラ玉子と蛸柔らか煮と鮑柔らか煮、ばくらいと生の岩茸、鯖のきずしとみずの実。どれも奇を衒わずに丁寧に作り込んでいる。これだけでお酒が2合いただけた。全ての料理提供時に店主の三船氏が説明にこられることに敬服。

青森産の松茸と鱧と胡麻豆腐の土瓶蒸し仕立て。松茸は今年初めていただいた。

刺身は福岡産の鯛と皮目を炙った鰆。塩酢橘、ポン酢、醤油でいただく。鯛の美味しさにびっくり・・・

高津川の子持ち鮎の幽庵焼き。こちらにも焼き松茸が添えられる。

蕎麦がきに百合根のすりおろしと白味噌のソース。アクセントに花いぶき茸が添えられる。しみじみと美味しさを感じる。

食事は釜炊きご飯と味噌汁。福岡産の夢つくしという硬質米のブランドらしい。ふわふわでツヤツヤしてかなり美味しい。

2膳目は秋刀魚といくらのご飯。

甘味は自家製のきんつばと薄茶。

水菓子はピオーネとシャインマスカットの上にアングレーズソースをかけたもの。王道の日本料理で全て美味しくいただきました。

福岡県のお酒を中心にたくさんいただきました。ミシュランをとってから少し予約が取りにくくなったようです。ごちそうさまでした。。

大阪市天王寺区石ヶ辻町14-14
06-6796-9959

大阪市 谷町九丁目/上本町 和食

千ふく *尼崎の超高級小料理店

このブログの読者様に教えていただいた尼崎の表記の店を友人と訪問。阪急塚口駅から南東に徒歩3分尼崎北警察署のすぐそばに位置する。

縦長の店内はカウンター9席、テーブルは6卓くらい。昼は大きな海老が添えられた天ぷら手打ち蕎麦が有名とのこと。お店は木がふんだんに使われた落ち着いた感じで蕎麦打ち場もある。

アラカルトメニューはかなり多くてそれぞれの食材に強いこだわりが見える。例えば魚以外でもミンク鯨、但馬玄のカルビやシャトーブリアン、月の輪熊や天然黒豚、京都赤地鶏、イベリコ豚、オシェトラキャビア料理など。この日だけでもこれだけの食材が揃う。このほかにも天ぷら盛り合わせ3800円、尼崎で一番高い卵かけご飯3000円、宇宙一高い卵かけご飯150000円など・・・・締めの手打ちそばもいろいろ。

お店のスタッフさんが丁寧におすすめのメニューや食材を教えていただける。座付きは公魚の南蛮漬け、かぼちゃのスープ、ムカゴ素揚げなど。。

最初に刺身盛り合わせを所望。日本海の天然河豚の厚切りと皮、たらの白子の盛り合わせ。河豚の凝縮された味わいが印象的。

大きな皿に白甘鯛と鱗の素揚げ、天然ぶりの腹部分、皮目を炙ったキンキ、天然鯛、ハリイカ、いくらと雲丹。どれも大きな切りつけで食べ応え満点。ワンランク上のおいしさに感動。

日本酒と共に大きな蛤の塩焼き2000円、巨大ブラウンマッシュルーム焼き1280円、大きな切り身の白甘鯛は鱗焼き4800円、北海道のシャコ2400円は爪肉付き、シラサエビかき揚げ2100円は野菜なしで海老だけを揚げたもの。昼に提供されている大海老の天ぷらは25センチくらいのサイズでびっくり。

お酒が残ったので雲丹5800円、いくら2000円を追加でいただく。。

日本酒も珍しいものがたくさん。黒龍は1合10000円でした。食材の仕入れから調理、提供まで一切の妥協なし。価格含めてここまで突き抜けている店は大阪でも見たことがない。しかしながらこの日も遠方から常連が訪問されていて満席状態。定期的に訪問したいお店でした。

店のHPはこちら

尼崎市南塚口町2-13-17
11時半〜14時 17時半〜23時
定休月曜

和食居酒屋 兵庫県

米増 *関西を代表する和食佳店【大阪市 福島】

ほぼ毎月訪問する大阪福島の表記の和食店を友人と訪問。秋口から好みの食材が揃うのでずっと楽しみにしていた。お店は人気がありすぎて現在は新規客は取られていない。ミシュランはずっと2つ星だけどそのことには全く触れられない。

研究心も旺盛で同じ献立がほぼ提供されないことにいつも敬服する。器も常に新しいものを購入され楽しませていただいている。ご主人や奥さん、若いお弟子産たちのコミュニケーション力も卓越していて時間があっという間に過ぎる。

食事のスタートは14時と17時半の2部制。コース料理は使用される食材で変動する。この日の料理は35000円(税サ別で42350円)で少しお高め。8席のカウンターで17時半から相伴させていただく。

最初にこの日のメインディッシュの高野山産の松茸のプレゼンテーション。

味噌漬けにされる真魚鰹はかなりのビッグサイズ。数日間、熟成させると言っておられた。

山梨産のきのこ色々。見たことのないものばかりで圧巻。自然に生えるキノコのうち名前がついているのが約半分、そのうち食べられるのが全体の10%くらいと言われていると聞き及ぶ。

筋子をお湯で掃除をしていくらを作る作業をカウンターでされるお弟子さん。

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料理の写真は掲載禁止なので献立のみ忘備録として記す。

・能勢の新栗を使ったお粥でお腹を温める
・北海道産甘海老のゼリー寄せとすりおろしたオクラ
・由良の鱧と松茸の真薯と菊の花
・鯛、剣先烏賊、皮目を炙ったカマス
・真魚鰹の西京焼きと振り柚子をしたカブラの酢漬け
・高野山の松茸の炭火焼き(塩水をつけていただく)
・佐賀産辛子蓮根と鴨ミンチのタレ焼き
・色々な山梨産キノコの汁
・釜炊きご飯 細かく刻んで火入れした松茸 自家製いくら 香の物
・紅茶のゼリーの上に梨のすりおろし
・かぼちゃ餡を鋳込んだ薯蕷饅頭 薄茶

この日はお酒を3種類いただきました。

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大阪市北区大淀南1-9-16

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