カテゴリー:フレンチ

晃市 11月 *大正区の創作多国籍料理【大阪市 大正】

前月の訪問に引き続き大正区の表記のお店を5人で訪問。大正駅から徒歩20分、バスの利用が便利(駅から5分くらい)。こちらはイタリアンをベースにした無国籍料理の隠れ屋のような店で創業38年となる大正区を代表する老舗レストラン。35年前くらいによく通った記憶がある。

店内はカウンター8席と6人掛けテーブル1卓。本年65歳になるご主人ともう一人の男性で切り盛り。黒板には本日のこだわりメニューが90種類くらいずらりと並ぶ。メニューのほとんどは洋食だけど木津市場で仕入れる新鮮で高品質の刺身も数種類ある。ほとんどの客が好みを伝えて店主にお任せするという。

最初にビールと松葉蟹のジュレ1200円をいただく。蟹の身と味噌がたっぷり入ったグラスに酸味の効いたジュレがたっぷりかかる。見た目よりも食べ応えあり。

カブのスープはとても濃厚で食材もこのスープ用の品種があると言っていた。シャインマスカットとモッツアレラ1500円はさっぱりとした透き通った味わい。

名物たこのニンニクオイル焼き1200円は一見アヒージョのようなんだけど和風の味わい。オイルの中にポートワインと蜂蜜を煮詰めた秘伝のタレが入る。残ったオイルを持ち帰りにして自宅でピラフ等の味付けに使う客が多いと聞き及ぶ。このベースのタレは創業以来ずっと継ぎ足して使っていると言っておられた。

その甘塩っぱいタレを使った「たらの白子の香味焼き1200円(写真撮り忘れ)」もかなり美味しい。

この日のメインは天然河豚と松茸の土鍋蒸し。自家製のまろやかなポン酢でいただく。仕入れてから3日間熟成させた河豚は3キロオーバーのものでこの大きさしか使わないと言っておられた。

メニューにはない「賄いピラフ」はシラスや蟹の身など全部で35種類の具材が入っているらしい。ドリアやパスタ、リゾットもあるけど店主の一押しらしい。味も個性的でおすすめの逸品。

南部鉄の鉄瓶で入れたお茶は鉄分のせいで真っ黒。。店主のキャラも濃くて最後まで楽しく食事を楽しむことができました。予約必須です・・・

前回の記事はこちら

大阪市大正区泉尾3-3-1
06-6553-3337
営業時間 17:00-24:00
定休日 水曜

大阪市 大正 イタリアンフレンチ その他

ラポンターシェ *東京の名店の味を引き継ぐ西天満のフレンチ【大阪市 北浜】 【大阪市 南森町】

西天満の表記の店を友人と訪問。2013年7月のオープンから定期的に通っている。

こちらのお店の田村シェフは本年2月に閉店された東京三田の古典的なフレンチで有名な「コートドール」で修行をされ、その料理をそのまま大阪のこの地で再現されている。(コートドールはシェフ引退のため本年2月で閉店)

シンプルでスタイリッシュな店内はカウンターとテーブル席一つの総席数12席のみ。ピカピカで清潔感あふれるキッチンなんだけど火口やオーブンもクラシカル仕様でスチームオーブンもなくシェフひとりで切り盛りされる。

メニューはプリフィックスの税込8900円のコースのみ。その日のスープはプラス1500円。

アミューズはコートドール直伝でこちらのお店のスペシャリティの「赤ピーマンのムース」ふんわり滑らかな生クリームの食感でまったりと凝縮した野菜の味わいと、冷たくほのかに酸味のあるトマトソースが口の中で響きあう逸品。

料理を提供する田村シェフの所作はゆったりとしながらもテキパキして無駄がなく流れるよう。

前菜はオマール海老のムース(プラス600円)を注文。ノルウエーサーモンの燻製、黒豚のテリーヌと共にどちらにしようかかなり迷った。この料理はコートドールのダニエル風をアレンジしたものでオマールを丸ごと食べているかのような味わい。中に入っている身もぷりぷり食感。付け合わせの人参ラペとりんごの甘いソースとの相性もとてもいい。

魚料理は平目のアメリケーヌソース。皮目をパリッと焼き上げた身厚の平目と濃厚なアメリケーヌソースの相性は抜群。白ワインが進みまくる。添えられたパンでソースを残さず拭っていただいた。こちらもコートドールのスペシャリティ。

肉料理は宮城県産野田鴨胸肉ローストと牛頬肉赤ワイン煮込みを注文して友人とシェアする。綺麗に火入れされた鴨肉の美味しさに言葉を失う。よくある料理なんだけどどこよりも美味しい。

牛頬肉の赤ワイン煮込みもどこにでもある料理。分厚くカットした頬肉を赤ワインで長時間煮込んだものだけどどこよりも美味しいと毎回確信する。重層的に味が入り込んだ肉は繊維が解けるくらい柔らかい。ソースは軽いけど深みがあってずっと食べ続けたくなる。後から香りが追いかけてくる甘いニンジンのピューレの取り合わせもお見事。パンをお代わりしてソースまですべていただいた。

肉料理はこのほかに羊肉のロースト、熟成国産牛肉のローストなどを選ぶことができる。

オーソドックスなクレームブリュレ。大量の生バニラビーンズを使った香り高く濃厚な仕上がり。デザートは他にアーモンドのブランマンジェキャラメルソース、チョコレートテリーヌとバニラアイス、バスティスのソルベとアイスクリームなど。

ワインはブルゴーニュのピノノワールを所望。いつも同じものを頂くので好みがわかってらっしゃるのがありがたい。全て美味しくいただきました。。

過去の記事はこちら

大阪市北区西天満4-1-8
06-6312-1777
営業時間:18:00~23:00
定休日:日曜日

大阪市 北浜大阪市 南森町 フレンチ

晃市 *大正の老舗洋風レストラン【大阪市 大正】

大正にある表記のレストランを久しぶりに訪問。創業38年の大正区を代表する繁盛多国籍レストラン。35年前くらいによく通った記憶がある。大正駅から徒歩20分でバスの利用が便利。

店内はカウンター8席、8人掛けテーブル1卓。本年65歳になるご主人ともう一人の男性で切り盛り。懐かしい昔話を色々しながら料理を出していただく。

開店当初から仕入れは木津市場と鶴橋の市場でいいものだけを購入。食材と味へのこだわりは当時から強烈なこだわりの記憶がある。当然のことながら客筋もよく遠方からタクシーで来る客ばかり。

黒板には本日のこだわりメニューが90種類くらいずらりと並ぶ。選んでられないのでほとんどの客が店主にお任せするという。

こちらのお店の特徴は洋食だけど新鮮な刺身があること。この日も塩釜産の本鮪、てっさ、すさみの鰹、サゴシ、締鯵、伝助穴子などが揃えられる。

最初はビールと渡り蟹のジュレ1000円(写真忘れ)をいただく。

続いて名残の桃とモッツアレラ1500円。シンプルな料理だけどとても美味しい。オリーブオイルは創業時から最高のものを取り寄せて使用しているとのこと。

名物の蛸のニンニクオイル焼き1200円。35年前からアヒージョという料理が一般的でなかった時から提供されていた料理。オリーブオイルの醤油だれのようなものが入ったオリジナルソース。甘くて辛くてコクがある。微かな酸味はバルサミコではなくワインビネガーの香り。残ったオイルは持ち帰って焼き飯などに使われる客が多いらしい。

メキシカンサラダ2000円には焼き込んだ牛バラ肉が添えられる。本来は羊肉らしい。昔から料理を提供しながらもガッツリ話しかけてくる個性の強いオーナーに懐かしさを感じる。。

たらの白子の香味焼き1500円は火入れした白子にポートワインと蜂蜜をオリーブオイルであわせたソースでいただく。このソースは開業以来継ぎ足して作っているので独特の深みがある。38年間途切れたことがないと言っておられた。

そのほかの38年間継ぎ足しのソースを味見させてくれる。どれも真っ黒で年季が入りまくっている。

北海道産の牡蠣のフライ900円。。細かいパン粉が特徴・・・・

伝助穴子と松茸の土鍋蒸し2000円はポン酢でいただく。大きな土鍋で豪快に提供。

豚の生姜焼き1800円も安定の美味しさ。豚肉は厚切りだけどひたすら柔らかい・・・・

締めは渡り蟹のリゾットを所望。これでもかというぐらい蟹の身が入る。オーナーおすすめのまかないピラフは具材が32種類とのこと・・・・次回の楽しみにする。

コーヒではなく鉄球を入れて鉄分を出したお茶でフィニッシュ。これは初めていただいた。。

過去の晃市はこちら

大阪市大正区泉尾3-3-1
06-6553-3337
営業時間 17:00-24:00
定休日 水曜

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