フレンチ

MICRAD (ミクラド)3月

自分の会社の近く、住之江区の中加賀屋という場所にある表記のお気に入りレストランを会社帰りに一人で訪問。大阪メトロ北加賀屋駅・住之江公園駅、南海本線住吉大社駅から徒歩10分という歩きごたえのある厳しい立地。

バス通りに面するお店はカフェのような白を基調とした内装でカウンター5席とテーブル2卓のみ。ファザード間口はかなり狭いので店の前を通ってもなかなか存在が分かりにくい。調理歴18年の童顔女性オーナーシェフのミクさんが小さな厨房で手際よく作るイタリアンとフレンチと中東料理をフュージョンしたオリジナリティー料理が売り。

使用される野菜は契約農家さんから直送、あか牛を中心とした肉類は粉浜商店街の老舗精肉店から、そのほかの調味料もほとんどが手作りかオーガニックのものを使用。上質な素材へのこだわりにはいつも敬服する。自家製のフォカッチャやカンパーニュなどのパンもとても美味しくて秀逸。

メニューはアラカルトが中心でグランドメニューと壁の大きな紙に手書きで書かれたシーズナルメニューから構成される。何を食べても食材の良さを含め、ワンランク上の美味しさ。しかもコスパも高くて紹介する友人も大喜びされる。この日記を見て訪問された読者さんも大満足されたと聞き及ぶ。

最初にビールと前菜の盛り合わせをいただく。鶏レバームースは滑らかで濃くて臭みなども全くない。ライスコロッケ、ビーツと柑橘のマリネ、旬の生ホタルイカには三重菜花、パール柑、タスマニアマスタードが添えられる。ガラスの器には2層になった人参と玉ねぎのムース。全てにわたり素材感を残した技術に感心する。

トリッパとひよこ豆のトマト煮込み。肉厚のトリッパは柔らかくて食感もとてもいい。選んでいただいた白ワインとの相性がとてもいい。

お酒は地元のこだわりリカー「ばんどう酒店」から低価格で個性的なワインをセレクションしてもらっているとのこと。この日のお勧めのワインは膨らみのある濃い樽感のある白ワイン。この価格でこれだけ深い味わいのものは珍しい。

メインは岡山県日生の牡蠣のバターソテーを所望する。これは完全にフレンチの逸品。付け合わせの野菜も美味しくてワインがガブガブとすすみまくる。名残の牡蠣の味の濃さを楽しみながらいい時間を過ごす。

ランチタイムは様々な前菜の入ったヘルシー系のデリプレート1000円か、肉か魚のメインディッシュが入ったプレート1000円〜、本日のパスタセット900円や本日のサンドウイッチなどがあります。

過去の記事はこちら

大阪市住之江区中加賀屋4-2-3
日曜休み
090-3736-0286

先日プロレスを地元で観戦。久しぶりにアジャコングとジャガー横田を生で見た。ジャガーさんは私より年上とのこと。見ていて元気がみなぎる気がした・・・


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野菜ビストロ レギューム

阪急西宮北口駅前のロータリーに隣接するビルの8階にある表記のビストロを訪問。地味なファザードを眺めながら店内に入ると店の真ん中に気が植っていて開放的で明るい空気にびっくり。オーガニックな素材を使ったコース料理とアラカルトがあって今回はアラカルト料理を所望する。

最初に前菜盛り合わせ1880円(2人前)を所望する。酸味の効いたソースが驚くほど美味しいオマール海老とカリフラワーのアンチョビマヨネーズマリネ。焼きネギと鴨ロースのオレンジマスタードビネガーサラダも斬新な味わい。明石タコの紅茶煮と菊芋、茸、黒キャベツのブレゼ(蒸し煮)。季節野菜を使ったキッシュはホロホロの食感。牛蒡の醤油バルサミコマリネ。

シンプルで自然な調味なんだけど仕事はかなり凝っていてシェフの腕の良さに根を見張る。

オマール海老の香草バター焼き1980円はパン粉をつけたオマールと冬野菜を香ばしくオーブンで焼き上げたもので下にラタトゥーユが隠れている。海老の火入れも完璧でかなり美味しい。

おすすめ料理の鯛と帆立貝柱の入った季節野菜のバリグール風1880円はストウブに入って供される。野菜は蕪、白菜、キャベツ、大根、人参、玉ねぎ、牛蒡、水菜、小松菜、蓮根、赤キャベツ、小芋、ミニトマトなど。野菜のエキスがしっかり入ったスープは酸味もあって家庭では絶対できない斬新で上品な味付け。そしてこれらの野菜のおいしさに感動。

国産牛フィレ肉シャトーブリアンステーキトリュフソース4880円もソースがかなり美味しい。添えられた野菜もワンランク上の味わい。

牛蒡入りガトーショコラ680円でフィニッシュ。。都会のど真ん中のオアシスのようなお店です。

西宮市高松町5-39 なでしこビル 8F


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ホテルロイヤルクラッシック

お正月で外食ができないために過去に行ったお店を時差投稿します。
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11月下旬に難波の歌舞伎座後にある表記のホテルを訪問。このホテルのオーナー主催のお祝いパーティーで2フロア貸切の贅を尽くした食材と考え抜かれた献立のコース料理(ガラディナー)を相伴する。

先付けは泉州水茄子の網焼きにもろみ味噌とオリーブオイルを乗せて火入れした旬野菜8種を乗せたもの。皿の奥に低温コンフィのサーモンとサラダ。ブールブランソースと貝のソースが敷かれる。野菜をしっかり使った直球料理。

続いて【晩秋の装い】という名の料理は紅はるかと安納芋を焼き芋仕立てにして胡椒をかけた塩のジェラートを添えたもの。2種の芋の食べ比べを旨としたもの。

白焼きした国産鰻をバルサミコ酢やポルト酒、シェリービネガーなどを使ったソースで蒲焼にしてその上に低温調理した河内鴨のマリネを乗せてその上にフォワグラの天ぷら(ベニエ)を載せたもの。一番下にはコシヒカリと黒米の焼飯が敷かれる。周りには芽紫蘇など

パンは一般的なプティブランと天然酵母を使った全粒粉パン、ドライイチジクと胡桃を入れたパンの3種。

魚料理は高温で蒸した国産伊勢海老。その下にはアメリケーヌソースをベースに白身魚と香味野菜で作ったクリームソースと卵黄と溶かしバターで作ったオランディーズソースを配合したソースで海老の身をサンドして焼き上げたもの。あしらえはトリュフとオマールの泡のソース。シンプルなのか複雑なのかわからないけど海老は美味しかった。

肉料理は生後6ヶ月未満の国産仔牛ロース肉の低温ポワレ。エリンギをベースに使ったデュクセルはバターチーズ味のお好み焼きのような感じ。ソースはフォンドボーな感じ。国産の仔牛は滅多にいただく機会がないので楽しくいただいた。外国の仔牛は肉の味があまりしないので個性的なソースと合わせることが多いのだけどこれはしっかりとした味を感じることができた。

食事の最後はボルシチ。真っ赤な色がお祝いの席にぴったり。スープの底には牛乳で作った粘りのある葛豆腐が沈む。

デセールはフランス産のチョコを使用したチョコレートクリームで卵黄を加えてふっくら食感。目の覚めるような真っ赤なグラサージュ(表面のコーティング)の中はフランボワーズ(木苺)のジュレが鋳込まれる。高貴な酸味を感じる大人の味わい。

どの料理も一級品の味わい。勉強になりました。。。


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