西成の表記の老舗洋食店を訪問。大阪メトロ玉出駅から北西に歩いて7分ほど住宅地の中に位置する。すぐ横にコインパーキングあり。店の前の専用駐車場1台分は先着順。創業60年を超える地元に根ざした家族経営のお店でランチタイムはいつも満席。近所からの出前注文もひっきりなしに入る。

お店は昭和を感じさせるファザードと年季の入った店内はカウンター5席とテーブル席2つ、店の奥には和風のエモい座敷もある。店は古いけど掃除は行き届いていて清潔。

ピーク時はご主人を含めた男性3名と女性2名で切り盛り。数種類のランチセットなどの揚げ物を中心としたメニューが中心で他にも和牛を使ったステーキやたたき、オムライスやスパゲティなどの軽食もあって色々な使い方ができる。

名物はポークチャップ1600円で日本一の美味しさと言われるがこの日は牛肉の網焼き2200円をいただく。

分厚い鉄板のついた焼き網でタレにつけた上質な肉を丁寧に焼きこむ。肉はとても柔らかくて噛めばジュワッと甘い脂が染み出す。ご飯との相性も抜群で一気に完食してしまう。

忙しい時間帯でも一切手抜きなし。独特のホスピタリティで店内は愛情が満ち溢れる。今回も美味しくいただきました。

過去の新富士本店はこちら

大阪市西成区千本南2丁目3-5
06-6657-2121
11:00～14:30　16:00～20:00
水曜定休

西成区の岸里玉出付近をたまたま車で通りかかり信号待ちで看板が目に入りその場で近くのコインパーキングに車を停めて恐いもの見たさで突撃する。

ファザードは看板一つ。「カレーライス」「レギュラー300円」「木・金ノミ」とかかれている。入り口の扉にはカレーライスレギュラー300円、大盛り400円（飲み物つき）と書かれた紙が貼られる。中に入ると普通の家を改装した感じ。75才くらいのご主人が一人で営む。レギュラーをお願いするとしばらく立って出てきたのがこちら。

小麦粉を使った欧風カレーで家庭の味系といった感じか。形の残った人参と玉ねぎと鶏の胸肉が入る。茹で玉子も自家製。訝しげに最初は食べていたが思いのほか口に合うので一瞬で完食。

食後のドリンクはホット珈琲、アイスコーヒ、オレンジジュースから選ぶことが出来る。コレでなんと300円なり。ご主人に「ここはなんというお店なんですか」と尋ねると「名前はないよ」との答え・・・

闇商売かと思ったが壁に食品衛生責任者の名前が張り出してあったので名前だけがないのであろうか・・・何とも不思議な店・・・

当然食べログやブログには一切出ていない。。私のペロペロ日記が本邦初公開（許可は取りました）となる。

住所は店の横にあった住所表記を見ました。営業日は木金のみ。営業時間は不明・・・

早朝から13キロ走って朝食を食べて出社。社員から報告を受けてメールチェックして営業朝礼に参加。そのあと来客対応をして散髪に行ってその帰りに表記の店を訪問。私は25年間ずっと20日に1回の割合で髪を切りに行くのが習慣となっており、その帰りにこちらの店で昼ご飯を食べるのも習慣になっているので単純計算すると年間１８回で今までトータル４５０回くらいは訪問している計算になる・・・

昔から関西経済人、芸能人御用達の店で外観も内装も長い歴史を重ねた、よく言えば落ち着いた雰囲気、悪く言えば・・・・と言った感じである。でも敷居はかなり低くいわゆる人情食堂である。

女将さんをはじめとする店員さんたちも歴史を感じる年季が入りまくりのかたばかりで、昭和の食堂をそのまま絵にしたような光景が店内で繰り広げられる。店の方は総勢６人くらいいらっしゃるので客が少なければ皆が客席に集まって井戸端世間話大会となる。私も食事が終わって１時間くらい話し込んで帰れなかったことがたびたびあった。

この日は卵とじうどん４５０円を所望する。私の席の前に店のおばさんが「よっこいしょ」と座られる。この時間の客は私とタクシー運転手の２人。客が店の前に止めたタクシーを店のおじさんが仕事の手を停めて気の緩む間なくずっと環視。何とも凄いサービスである。出てきた玉子かけうどんは袋の七味を女将さんがかけてくれるサービスあり。

麺は固めで丸くて角がないもの。もちろん自家製。出汁もかなり上品。化学調味料は当然不使用。見た目は普通。でも普通の物が普通以上に美味しい。これが最高に素晴しくこの時代では希有である。

ふと厨房の中を見ると黒電話が鎮座。店は古いがどこもピカピカ。整理整頓も掃除も完璧。心が塞いだときにここで食事を頂くといつも気分が上がる。。いつまでも続いて欲しい私の中の名店です。

大阪市西成区天神ノ森１－９－１２
ＴＥＬ　０６－６６６１－５９６２
営業時間：１１：００～２０：００
定休日　：毎月３日、１３日、２３日