堕楽暮 8月 *スパイス使いの鬼才【大阪市 松虫】

ヘビーユースする阿倍野のスパイス料理店を一人で訪問。チンチン電車の松虫駅隣接、天王寺から5分くらい。現在大阪を代表する人気店となっている。

最近はイベントへの出張が多く店舗での営業日が少ないのでインスタで確認の上で訪問されることをお勧めする。夜はカレーだけでなくさまざまな見たこともないようなスパイス料理がいただける。

こちらの店はスパイス料理だけでなくデザートやお酒にもスパイスを使用したものが多く毎回一人でフルコースで楽しむ事ができる。

鱧とゴーヤのアジアンハーブバナナンバン漬け700円。骨切りして唐揚げにした鱧を酢とバナナとスパイスを合わせたものに漬け込んだもの。強烈な酸味とバナナの甘み、ゴーヤの苦味の妙が素敵。

この日は栃木県のブルワリーのワインボトルに入ったクラフトビールをいただく。

自家採取の野生酵母を用いたモルト感たっぷりの香ばしい褐色のセゾンで無濾過、非加熱処理、瓶内二次発酵をさせたものでアルコール分も高め(6%くらいと推察される)。黒糖パンのような甘い香りと独特の香ばしさでかなり芳醇な味わい。

締めには冷やしカレーをいただく。この日はパンチの効いた鮎のカシミール味噌冷製カレーと礼文昆布と山椒香る豆乳スープを合わせたもの。スイカのラタトゥユとスパイするバームジャムの付け合わせ、柘榴の入ったハイビスカスご飯と一緒にいただく趣向。

これ以外にも海老のアオサグリーンペッパーカレー、北海道産ごぼうと猪の酢橘ビンダルカレーなどもある。

デザートは数種類の中から「北海道とうもろこしのチェー」をいただく。ベトナムのスイーツアレンジしたものさまざまな豆とゼリーとタピオカが入ったぜんざいのようなもの。ベースはココナッツミルクで器の底にとうもろこしのペーストが沈んでいる。暑気払いにぴったりの逸品。何もかも美味しくて大満足、ごちそうさまでした。

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大阪市阿倍野区松虫通1-1-4

大阪市 松虫 カレーライス