新どおぞの【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地にある表記の鯨料理の店を友人と訪問。普段は昔からあるどうぞの本店をよく利用するんだけど、この日は満席で西に5軒隣のビルにあるこちらの姉妹店を紹介いただいた。本店よりは少しカジュアルな雰囲気。
白を基調とした綺麗な店内はカウンター5席と掘りごたつのお座敷、半個室などがあって色々な形で利用できる。
本店同様にスタッフさんのホスピタリティはとてもいい。鯨料理の他にも色々と酒肴が取り揃えられていて軽くつまんで飲むのにもいいと思われる。今回は軽めの7900円の鯨料理のコースを所望する。

突き出しは蛸の柔らか煮。ビールと一緒にいただく。さすがに上手に炊いておられる。

続いて刺身4種盛り登場。噛むほど味が出るさえずり(鯨の舌)、赤身肉、融点の低い皮部分、ジュワッと口の中で溶ける顎周辺の鹿の子肉を生姜醤油でいただく。当然のことながら癖や臭みなど全くない。なかなか口にできないレベルの高い刺身。使用している鯨は全て国産でニタリ鯨、イワシ鯨、ミンク鯨など状態の良いもののみ。直接、調査捕鯨船から買い付けておられると聞いたことがある。

造りを堪能した後はおでんの盛り合わせ。大根、厚揚げ、玉子、ネギ、こんにゃくに好物のコロが入る。

続いてメインの鯨はりしゃぶ鍋登場。鹿の子部分と薄切りになった皮部分と赤身の盛り合わせなど。皮はしばらく煮込んで鹿の子と赤身は軽く加熱していただく。鯨肉の他は水菜と豆腐のみとシンプル。

鯨のエキスが染み込んだ少し甘めの出汁が深くてかなり美味しい。これは比類のない美味しさ。残った出汁でうどんをいただいてフィニッシュ。何度来ても美味しいなあと思える名店。ごちそうさまでした。

「どうぞの」の記事はこちら

大阪市北区曾根崎新地1丁目5−9 REXビル 3F
17:30~23:00
日祝定休

大阪市 梅田/JR大阪 その他

そばしゃぶ 総本家 浪花そば 心斎橋本店【大阪市 心斎橋/四ツ橋】

東心斎橋の表記の老舗蕎麦店を訪問。昭和46年創業ですでに50年を超える心斎橋のランドマーク的なお店。普通の蕎麦メニューもあるけど蕎麦としゃぶしゃぶ鍋がセットになった「そばしゃぶ」が名物。店の奥の個室で友人と打ち合わせをしながらいただく。

ビールと共に酒肴を所望する。水茄子の漬物、だし巻き玉子、鱧ちり、生姜と野菜の天ぷらなど。どれもきちんと作られていて美味しい。今回は5700円のそばしゃぶのコースを注文。先付けは野菜の和物、柿に見立てたウズラ卵、海苔巻きなど。続いて鱧とだし巻きの天ぷらが登場(写真なし)

メインのそばしゃぶは最初にたっぷりの鍋野菜。

黒毛和牛は銘々で供される。肉質も良くて甘くてとても柔らかい。

肉と野菜をいただきながら蕎麦を湯掻いていただく。蕎麦は石臼挽き自家製粉の手打ちとのこと。各自で蕎麦を振りかごで温めて出汁と一緒にいただく趣向。蕎麦は食べ放題とのこと。特製そば味噌をお椀に溶いたり生姜やネギなどの薬味で味変も楽しめる。

大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-4-32
11:00 – 22:30

大阪市 心斎橋/四ツ橋 蕎麦

丸元 7月【大阪市 難波】

千日前の表記の老舗寿司店を友人と訪問。35年前からずっと定期的に訪問しているお気に入り店。表向きは寿司店だけどほとんどの客がすっぽんコースを注文する。創業は70年前で今は創業者のご主人の次男と娘さんと板前さんで切り盛り。

1階はカウンターとテーブル席と小上がり席。2階は座敷になっている。店のファザードも店内もメニューも何もかもが昭和感が溢れている。

すっぽんコースは数年前までずっと5000円だったけど一昨年値上げして今は6500円。関西で安くて上質のすっぽんをいただける稀有なお店。

冷たい生ビールと刺身の盛り合わせを最初にいただく。カンパチの腹部分、赤貝、甘海老、鱧など好みを知っていただいているのがありがたい。すっぽんコースはポートワインで割ったすっぽんの血から。すっぽんは注文を受けてから調理するので鮮度は抜群。

すっぽんの湯引きは腸とエンペラ(甲羅の端)を使用。味があまり無い部位でフグの皮のような感じ。焼酎との相性は抜群。お酒は瓶ごと供されて量り売りなのもいい。

続いてすっぽんの内臓のお造り。蕩けるような肝臓と卵、一匹に一つしかないピクピク動く心臓と腎臓も添えられる。苦いために丸呑みをする胆嚢は胃が悪い人にオススメらしい。別添えの焼き海苔に包んで塩をかけていただく。この時期のすっぽんは卵がたくさん入っており、殻付きもあってそれぞれ食感が異なっていてかなり美味しい。

メインのスープは鍋ではなく一碗ずつ取り分けて供されるのがこの店流。スープの美味しさは比類なきもので、後からじんわりくる旨味がすっぽんならでは。塩分控えめで生姜の絞り汁が入った透明感のあるスープは史上最高の味わい。

お椀の中の具は白菜、椎茸と白玉餅、すっぽんの色んな部分が入る。赤身肉でゼラチン質身は部位ごとに味わいが異なり、希少な首の部分や後脚の部分などの弾力のある肉が特に好み。2杯目はガーリックパウダーと唐辛子を入れて味変をして楽しめる。

締めの押し麦の入った雑炊は玉子と米だけの潔さ。炊き具合も完璧で絹のような舌触り。毎回ずっと同じものをいただくけど全く飽きない・・・心も暖かくなるお店です。。

過去の丸元はこちら

大阪市中央区千日前1-9-9
06-6211-2298
16:30〜23:00
日曜定休

大阪市 難波 寿司