難波

とんかつカレー 元祖カツヤ

浪速区にある有名カレー店を訪問。大国町駅・難波駅から徒歩5分、創業64年になるカツカレーのパイオニア。以前あった歴史のある店舗から数年前に裏の通りに移転。

雑居ビルの2階に店がある。テーブルがたくさん並ぶ事務所の居抜きのような店舗。奥に厨房らしきものが見える。ザ・家族経営で元気そうな母さんはずっとテレビを見ている。

メニューは代表的なとんかつカレーが3種。Aのロース、Bの上ロース、Cのヘレ。
その他、特選ロースのBW、特選ヘレ肉のCWなど。私を含めほとんどの客はB1500円を注文する。ビフテキカレー5500円が一番高いものとなっている。

しばらくして着皿。やや酸味のある深みのあるルーは野菜の旨味がしっかり感じられ、スパイシーさは控えめでとても食べやすい。隠し味はワインとセロリらしい。

タマネギ、ニンジン、ニンニク、さらにショウガ、セロリまでをペースト状になるまで炒めて濃縮しものを密封し、約3年間発酵させ、そこに果物やワインを加えて作ると以前に聞いたことがある。

鹿児島産のロースを使ったカツは薄めだけど肉感があり、柔らかくて揚げ油のラードの風味がとてもいい。パン粉は粗めでカレーのルーによく馴染んでかなり美味しい。あっという間に完食。。こちらも早い時間の訪問がおすすめ。界隈にコインパーキングあり。

大阪市浪速区元町2-12-33
06-6631-8988
10:30~19:00
定休日 日曜日


カテゴリー 大国町, 難波, カレーライス |

丸元 7月

千日前の表記の老舗寿司店を友人と訪問。35年前からずっと定期的に訪問しているお気に入り店。表向きは寿司店だけどほとんどの客がすっぽんコースを注文する。創業は70年前で今は創業者のご主人の次男と娘さんと板前さんで切り盛り。

1階はカウンターとテーブル席と小上がり席。2階は座敷になっている。店のファザードも店内もメニューも何もかもが昭和感が溢れている。

すっぽんコースは数年前までずっと5000円だったけど一昨年値上げして今は6500円。関西で安くて上質のすっぽんをいただける稀有なお店。

冷たい生ビールと刺身の盛り合わせを最初にいただく。カンパチの腹部分、赤貝、甘海老、鱧など好みを知っていただいているのがありがたい。すっぽんコースはポートワインで割ったすっぽんの血から。すっぽんは注文を受けてから調理するので鮮度は抜群。

すっぽんの湯引きは腸とエンペラ(甲羅の端)を使用。味があまり無い部位でフグの皮のような感じ。焼酎との相性は抜群。お酒は瓶ごと供されて量り売りなのもいい。

続いてすっぽんの内臓のお造り。蕩けるような肝臓と卵、一匹に一つしかないピクピク動く心臓と腎臓も添えられる。苦いために丸呑みをする胆嚢は胃が悪い人にオススメらしい。別添えの焼き海苔に包んで塩をかけていただく。この時期のすっぽんは卵がたくさん入っており、殻付きもあってそれぞれ食感が異なっていてかなり美味しい。

メインのスープは鍋ではなく一碗ずつ取り分けて供されるのがこの店流。スープの美味しさは比類なきもので、後からじんわりくる旨味がすっぽんならでは。塩分控えめで生姜の絞り汁が入った透明感のあるスープは史上最高の味わい。

お椀の中の具は白菜、椎茸と白玉餅、すっぽんの色んな部分が入る。赤身肉でゼラチン質身は部位ごとに味わいが異なり、希少な首の部分や後脚の部分などの弾力のある肉が特に好み。2杯目はガーリックパウダーと唐辛子を入れて味変をして楽しめる。

締めの押し麦の入った雑炊は玉子と米だけの潔さ。炊き具合も完璧で絹のような舌触り。毎回ずっと同じものをいただくけど全く飽きない・・・心も暖かくなるお店です。。

過去の丸元はこちら

大阪市中央区千日前1-9-9
06-6211-2298
16:30〜23:00
日曜定休


カテゴリー 難波, 寿司, |

墨や 5月

オープンの2017年から定期訪問している難波の人気寿司店を友人を誘って貸切で訪問。テレビ等のメディアでよく取り上げられ席数が6つだけという事もあり現在、大阪屈指の予約困難店と言われている。昨年から淡路島のシェフズガーデンに支店を出したためにこちらの営業日が少なくなり、以前よりもさらに予約が取りにくくなっている。

現在、新規客は一切受け付けていないので常連に連れて行ってもらうしかない状態。私のブログを見られての問い合わせも多数あるとのこと。場所は大阪メトロ難波駅12番出口から徒歩3分の路地の中にある。

福島区の寿司大学で3ヶ月修行された女性店主「のりちゃん」のワンオペの17時スタートと20時スタートの2回転制。創業時は3000円のコースからスタート。現在は泳ぎ烏賊の付いたコース10000円のみ。

最初に水槽で泳ぐ剣先烏賊のプレゼンテーション。使用される烏賊の種類はその日によって異なる。残念ながら不漁で烏賊のない時は別のものが供される。この日はシケ明けの久しぶりの入荷とのこと。キュウキュウと鳴く烏賊を包丁で締めてあっという間に生き造りに仕上げられる。

酢橘を絞って炭の入った塩でいただくと甘い身の旨みがより強くなる気がする。

皆で焼酎やワインをいただきながら酒肴を楽しむ。最初に天然河豚のあら身の醤油焼き。身が締まっていて食べ応えあり。続いて刺身の烏賊の後造り。造りか天ぷら、塩焼きから選ぶことができる。

富山のもずく酢で口を整えて大きな平貝の磯辺焼きと続く。浅く締めた鯵棒寿司の海苔巻きも胡麻の香りも相まってかなり美味しい。

店主のサービスやホスピタリティーも素晴らしく店の狭さもあってお店全体が一体感に包まれる。店の隣のスナックのカラオケがBGMとなってかなりいい。

寿司の扉は細かく包丁目を入れまくった烏賊から。シャリはイカ墨を混ぜたものを使用(ネタによって白酢のシャリとを使い分けをされるのも素晴らしい)。続いて軽く締めた平目、半身付の小肌もふわふわでとてもいい。皮目を炙った鰆、パリパリ食感のハリイカ、生鳥貝(苦手な鰹の代わり)、カワハギの肝添えと続く。

後半戦は手巻きのあん肝。頭の味噌がたっぷりついた車海老、北海道産の雲丹、赤貝(苦手なマグロの代わり)、車海老巻き(トロタクの代わり)、青さのりの味噌汁でフィニッシュ。どのネタも秀逸で仕込みも丁寧。人に誘われたら必ず行くべき店と思う。

淡路島の支店は早めに予約すれば比較的予約が取れると言っておられました。ごちそうさまでした。

過去の墨やはこちら

お店の場所と連絡先は非公開。


カテゴリー 難波, 寿司 |