玉出

新富士本店 7月

西成の表記の老舗洋食店を訪問。創業60年を迎える地元に根ざした完全家族経営の超繁盛店。場所は国道26号線「岸里南」交差点を西に入って3筋目の田端公園端の角を北に行った住宅地の中。知っていなければ絶対に通らない場所に位置する。大阪メトロ玉出駅・岸里駅から徒歩7分くらい。店の横にコインパーキングあり。

ランチタイムはいつも満席。近所からの出前注文の電話もひっきりなしに入る。開店直後の入店がお勧め。

店は昭和を感じさせるファザードとドラマに出てきそうな年季の入った内装。店は古いけど掃除は行き届いていて清潔。特等席の入り口近くのカウンター5席と奥にテーブル席2つ、さらに奥には和風のエモい座敷もある。

ご主人を含めた男性3名と女性1名で料理を提供し配膳担当が1名。スタッフのみなさんは全員シニアで客も年齢層高め。

揚げ物を中心としたメニューが中心で和牛を使ったステーキやたたき、網焼きなどの高額商品、オムライスやスパゲティなどの軽食もあって色々な使い方ができる。隣席の常連のシニア客はオムライスを注文。名物はポークチャップ1600円で日本一の美味しさと言われる。

「Aランチ1800円」((大エビフライ、ハンバーグ、とんかつ、ロースハム+ライス)にしようか迷ったけど結局ポークチャップを所望する。「10分ほどかかります」とのこと。

しばらくして着皿。豚肉は国産もち豚を使用。塩と黒胡椒を効かせた表面は香ばしくしっかりと焼かれてカリッとした食感。赤身は食べ応えがあって歯切れよく脂身も甘くてとてもジューシー。

ほとんどの料理に使用されるこちらのお店の特製ドミグラスソースは濃厚だけど塩味は低め。赤ワインがベースで野菜やリンゴをはじめとした数種類のフルーツ、牛骨などを2日かけて煮詰め、仕上げにトマトケチャップで甘みを加えて作ったサラッとした味わいのもの。かなりのボリュームだけど最後まで食べ飽きずに完食。ご馳走様でした。いいお店です。

過去の記事はこちら

大阪市西成区千本南2丁目3-5
06-6657-2121
11:00~14:30 16:00~20:00
水曜定休


カテゴリー 玉出, 洋食 |

立ち食いうどん 稲荷

住之江の玉出にある表記のうどん店を訪問。大阪メトロの玉出駅を南東方向徒歩2分の場所に位置する。界隈にコインパーキングあり。入り口はビニールシートでカウンターのみのお店。妙齢の女性2人で切り盛り。
看板には立ち食いうどんと書かれているけど簡易の椅子があって座っていただける。

メニューはうどんとそばを中心にカウンターの上におでんや手作りの惣菜も並ぶ。
お姉さんにおすすめを聞くと肉うどん530円か肉カレーうどん680円とのこと。今回は言われた通り肉うどんに目の前にあった舞茸の天ぷらをトッピングいただく。

注文されたうどんは一つずつ手鍋で丁寧に作られる。

しばらくして着丼。うどん自体は既製品なので柔らかめだけど気にならない。濃いめの出汁も普通に美味しい。肉もしっかり入っていて530円の値打ちは十分あり。肉からいいエキスが染み出してコク深く最後まで美味しくいただきました。

どの商品もこんなに安くて大丈夫か少し心配・・・夜は飲み客が多いので23時くらいまでお店を開けていると言っておられました。

大阪市住之江区粉浜1-5-3
08:30~21:00
日祝休み


カテゴリー 玉出, 麺料理 |

びすとろぽたじえ 3 月

住之江区の玉出にある表記のフレンチレストランを会社のスタッフと訪問。大阪メトロ玉出駅2番出口から徒歩2分の場所に位置する。
こちらのシェフは辻調理師学校の西洋料理の伝説の元教授。現在も高齢ながら現役で腕を振るわれる。当然のことながら辻調の卒業生や先生方もよく訪れる。当日勤務していた若いスタッフ君も昨年卒業後にこちらに就職されたとのこと。

20世紀最大のシェフと言われるPaul Bocuse(ポール・ボキューズ)氏直伝の1980年台のクラシカルなニューベルキュージーヌのレシピを使ったフランス・リヨンの郷土料理をアットホームなスタイルでいただけるお店。

ディナーメニューは2種類のプリフィクススタイルのコースで今回はフルコースの7700円のものを所望する。メインに魚か肉を選ぶコースは6000円。メニュはどれも奇を衒わないオーセンティックな1980年代のボキューズやシャペルが作っていたニューベルキュージーヌのレシピを中心としたもの。

アミューズのポタージュスープは粘度の少ない、喉にストンと落ちるクリアな味わい。後からトウモロコシの風味、香りが鼻に抜ける。普通のものがワンランク上の味わい。

続いて鹿肉を使ったリエット。鹿肉をラードで煮込んでペースト状になるまで冷やした料理。この日もシェフが大きなボールとヘラで翌日分のリエットを仕込んでおられた。

前菜の盛り合わせは伝統料理のオンパレード。トマトのソルベをソースとして使う厚切りサーモン、根セロリのサラダ、ラタトゥーユ、オレンジジュースとフレンチドレッシングを合わせたもので調味する人参のラペ、無塩バターと一緒にいただく自家製のロースハムなど。

私はフォワグラのテリーヌは焼き壺を使って作られるスペシャリティのフォワグラのテリーヌを所望する。こちらはグランシェフがフランス3つ星のオーベルジュ・ド・リルで学ばれた逸品。よくあるテリーヌ型ではなくこちらのお店の店名にもなっている専用の壷に入れて焼き上げて、それをこそぎ取って盛り付けるというクラッシックな製法を引き継がれる。

限りなく滑らかで清らかで軽い舌触りで濃厚で独特の甘さも感じられて何度食べても驚きの美味しさ。まさに唯一無二の味わい。添えられたイチジクのコンポートとの相性もとてもいい。シャルドネと一緒に時間をかけて楽しむ。

好物の魚のムースパテのアメリケーヌソースはリヨンの伝統料理。平目と帆立貝をすり潰して、ふわふわに蒸しあげたスフレ状のムースをさらに焼き込み、芳醇な香りとコクのある濃厚なアメリケーヌソースを添えたもの。日本であまりいただける機会がないものと思う。ムースをいただいた後はバケットでソースを残さずこそげ取ってワインとのマリアージュを楽しむ。

肉料理は豚バラ肉の黒ビール煮込みを所望する。柔らかくほろほろに煮込まれたバラ肉も味わい深いが飴色の玉ねぎの甘さがなんとも言えない。ふわふわのマッシュポテトと艶やかなソースを混ぜて肉をいただくとピノ・ノワールがすすみまくる。

デセールは好きなものを好きなだけチョイス。。ほとんどの客が「全部盛り」を注文するとのこと。

私はワインが残っていたのでデセールはパスしてチーズ盛り合わせをいただく。何度きても感動のある地元の名店です。ランチタイムも営業されています。

過去のぽたじえはこちら

大阪市西成区玉出中2-13-31
06-6651-9568


カテゴリー 玉出, フレンチ |