寿司

すし丈

四天王寺にある表記の寿司店を久しぶりに訪問。大阪メトロ谷町線四天王寺前夕陽ヶ丘駅から徒歩4分。以前営業されていた店のから4年前に移転とのこと。
モダンな内装の店内はカウンター席が11席。銀座久兵衛で修行された32歳になるご主人と女性スタッフ数人で切り盛り。コースは数種類あってこの日は13000円のものを所望する。

最初に酒肴がいくつか供される。座付きは素麺に叩いてペースト状にしたホタルイカを乗せたもの。続いて塗りの籠に入った北海道のずわい蟹の身、あん肝ペースト、青森産のもずく、鯖を海苔で巻いた棒寿司と続く。

琵琶湖の活稚鮎を焼いたもの、目の前で藁で焼き上げるすさみ産の鰹など。

藁の香りを纏った魚はとても香ばしい。鰆も同様に皮目を焼き上げて提供される。

金目鯛の味噌漬け、色々な魚と野菜の入った茶碗蒸し、蟹と野菜の春巻き、細魚の皮と車海老の塩焼きなど日本酒がすすむものがテンポ良く供される。

握りの扉は小ぶりのハリイカから。関東ではスミイカと言われる歯切れのいいもの。続いてキンキ、湯がきたてのレアに仕上げた車海老、大ぶりのサヨリ、藁で焼き上げた鰆と続く。再び藁でノドグロを焼いて手巻きでいただく(写真なし)。ノドグロの巻き寿司は初めて。関西では珍しいメヒカリの握り、ふわふわの穴子、玉子でフィニッシュ。

マグロもかなり上質なものを仕入れられている(私は苦手なのでパス)

赤身も艶かしく光っていておいしそう。細部に手をかけられたコースでお酒も5合くらいいただき大満足。ごちそうさまでした。

過去のすし丈はこちら(移転前)

公式HPはこちら

大阪市天王寺区四天王寺1-14-24
18:00と21:00スタートの2部制
定休日 水曜日


カテゴリー 四天王寺前夕陽ヶ丘, 寿司 |

福喜鮨 本店

西中島の表記の寿司店を過日に友人と訪問。1910年東京で創業され、大正5年に大阪の日本橋に移転、110年以上の歴史を持つ言わずと知れた有名老舗店。若い時に訪問した記憶のある日本橋のお店は大阪の寿司の最高峰と言われていたが惜しまれて閉店。

しかしながら3年前にこの地で再開とのこと。西中島南方駅、南方駅から南に徒歩5分のマンションの一室に位置する。お店の前の道路には日本橋時代と同様に柳の木が風に揺れる。エレベーターを降りると瀟洒なファザードが登場する。

店内は白木の端正なカウンター7席と個室6名のみ。3代目のご主人と奥様、4代目のご子息で切り盛り。近年こちらのお店のご出身の方のお店はよく伺うが本家本元は流石の風格を感じさせる。

メニューはお好みアラカルトのみ。最初にガラスのネタケースの中のおすすめを聞いてお酒と一緒にアテでいただく。大阪でネタケースを取り入れたのはこちらの店が初めてと聞き及ぶ。

最初に脂のよく乗った香りのいい鯛の刺身を数切れと湯掻いた鯛の白子(写真なし)をお酒と一緒にいただく。

赤貝を食べたかったんだけど今期は終了とのこと。代わりに水槽から引き上げた新鮮極まりない大きな殻の平貝を握りでいただく。

続いて好物の光り物4種類。しっかり締めた鱚、大きなサイズで活り気のある細魚。ソフトな食感の小肌も過去で1番の美味しさ。独特のフォルムに握られた小鯵と続く。ご主人が本当に美味しいと思うネタだけを厳選して提供される寿司原理主義のようなスタイルはとても格好いい。本手返しで木桶をポンと叩く捨てシャリの所作はこの店ならではのもの。

ご飯は艶と穏やかな甘みがある今どきの辛すぎるシャリと一線を画す。

艶かしく光るマグロはこの部位が入った時にしか提供しないと言われる血合い横の鉄分の多いトロ部分を使用(私はパス)。大きくて新鮮な甘エビもこの日のおすすめで上品な食感にびっくりする。ゆがきたての五島列島の車海老はかなり立派。

低温で処理した蛤もいただいてから名物の握りが最後に3貫続く。穴子の握りは大ぶりのものを柔らかく煮込み、仕上げに皮目を限界まで焼き込む。スフレのような食感で東京の寿司店にも今や残っていない仕事とのこと。煮たこもこの店のスペシャリティでかなり滋味深い。最後は特徴のあるビジュアルの焼き目を一切つけずに焼き上げる玉子。

日本酒は大関と白鶴の流通していないものを供される。会計は一人35000円くらい。大人の社交場のようなお店です。。

大阪市淀川区西中島1−9−13
クレアシオン新大阪ビル3F
06-6795-9088
12:00~14:00/17:00~21:00
水曜定休
HPはこちら


カテゴリー 新大阪/西中島南方, 寿司 |

越中屋 ジュニア (立鮨 越中屋)

南海線天下茶屋駅のショップ南海の入り口付近にある表記の寿司店を訪問。以前は越中屋東野というお店だったけど今年から西成の越中屋本店のご子息が店を引き継いで切り盛り(そのため店の名前はジュニアと言われる)。東野の店と同様に看板もないんだけど連日予約客で大賑わい。

以前と異なり立ち食いスタイルになったのでお店の定員は11名くらいまで入店できる。清風高校、近畿大学卒業の若きご主人のお人柄もよく、立ち食いなんだけど一人一人の客に向き合って心のある懸命な仕事をされる。こちらのご主人のお父さんのお店(越中屋本店)も今まで来店した全ての客の顔と名前を覚えておられることで有名。

メニューは一貫ずつ価格が記された握り寿司とお酒のあて8種類くらいからなる。初めての方はおすすめ握り5貫1000円がおすすめ。仕入れは木津卸売市場に毎日買い出しに行かれているとのこと。仕入れや寿司のスタイルは越中屋本店とは全く別にされているとのこと。お店はご主人と若い女性スタッフさん2名で切り盛り。

最初にお酒のあてを所望する。旬のホタルイカとホッキ貝の酢味噌800円と焼き空豆500円を注文。それ以外にも鰻蒲焼・白焼各800円、マグロとろ叩き900円、太刀魚と若牛蒡の焼きびたし700円、魚かま塩焼き800円、牡蠣ポン酢600円など。。

握りはゲソと烏賊耳各150円からスタート。好きなものを好きなだけ注文できるスタイルが嬉しい。続いてカワハギの肝乗せ300円。一丁付の小肌200円、脂のよく乗った石鯛250円、ふわふわ食感の煮穴子300円と続く。いくらの黄身醤油掛け400円、好物の車海老400円は2匹分所望する。芽ねぎ150円をいただいてフィニッシュ。

お酒もおすすめのものを5種類いただいて大満足。

店を出て駅前の「やなや」で海老の串カツとビールをいただく。やっぱりエビが好き・・・

前回の記事はこちら

大阪市西成区岸里1-1-9 ショップ南海内
080-3033-2476
営業時間:17:00〜22:00
定休日:月曜日


カテゴリー 天下茶屋, 寿司 |