ELK KAFFE エルクコーヒー *西天満の深煎りコーヒー専門店【大阪市 北浜】

西天満の高等裁判所の前(北側)にある表記の店でコーヒーをいただく。西天満では有名なお店で12時から22時まで通し営業をされているので晩御飯の後で立ち寄ることが多い。

お店は内装やコーヒーカップなどの小物など含めて北欧デザインで格好よくまとまっている。エルクは北欧のトナカイのような大きな鹿の名前と聞いたことがある

基本のコーヒーは深煎りとやや深煎りの二種でどちらも700円。普段、酸味のある浅煎りを好んで飲むので深煎りのコーヒーは新鮮に映る。

深煎りならではの香り高いコーヒーは美しく調和が取れていてとてもいい。カップとソーサーも格好いい。チーズケーキももっちりして美味しい。店内から見る外の景色も悪くない。人通りの少ない夜の西天満を一人で満喫する。

大阪市北区西天満4丁目6−5
12:00〜22:00

大阪市 北浜 カフェ

ラポンヌターシュ *名店コートドールのDNAを継ぐフレンチ【大阪市 北浜】

最近のマイブームで月に一度、西天満の足裏マッサージに通っている(強烈に痛い・・)。その帰りに裁判所の裏側にある表記のフレンチを一人で訪問する。

本年2月に東京の誰しも認める古典的なフレンチを日本に持ってきたと言われるフランス料理界のレジェンドの「斉須政雄シェフ」が引退され、長きにわたり人々を魅了した名店「コートドール」も閉店となった。こちらの田村シェフはコートドールで修行先され、斉須シェフに直接学ばれ、2013年7月に大阪のこの地で独立された。

お店はシンプル&スタイリッシュでカウンター12席のみ。ライブ感あるオープンキッチンなんだけど火口やオーブンもクラシカル仕様でスチームオーブンもない。お店はすべてシェフひとりで切り盛り。特筆はお店の清潔さでいつも感心するくらい、どこもピカピカ状態。今回は夜のプリフィックスコースのうち8800円のものを予約

アミューズはコートドールの伝説のスペシャリテの「赤ピーマンのムース」

ふんわり滑らかで透き通るような味わいだけどコクのある赤ピーマンのムースとトマトソースのほのかな酸味が合わさって、凝縮した野菜の味わいが口の中で響き合うのがわかる。田村シェフはコートドールで前菜担当もされていたのでこの料理はコートドールそのものと言われる。

前菜はサーモンの燻製を所望する。

火入れ、燻製の加減も絶妙で香りを楽しみながら柔らかな食感とスパイス感も味わえる逸品。酢漬けの野菜もいい口直しとなる。

追加料理で赤穂の牡蠣のクリームスープを注文する。ポシェした牡蠣の出汁と野菜のスープが相まってとても味わい深い。バターもしっかり入って、添えられた牡蠣のパンチに負けていない。

数種類の料理を同時に提供する田村シェフの所作はゆったりとしながらもテキパキして無駄がなく流れるようでとても美しく、見ていて楽しい。提供される全ての温製料理の皿が熱々なことにも敬服する。

魚料理はこの時期のスペシャリティの平目のアメリケーヌソースを選んだ。皮目をパリッと焼き上げた身厚の平目と濃厚なアメリケーヌソースの相性は抜群。シャルドネが進みまくる。添えられたパンでソースを残さず拭っていただいた。こちらもコートドールのスペシャリティ。

「牛ほほ肉の赤ワイン煮」は一見どこにもありそうな料理なんだけどどこにもない他店とは一線を画した仕上がりとなる。分厚くカットされた肉は解けるほど柔らかく、繊維が綺麗に分解される。ソースはとても軽くて重層的、人参のピューレと合わさってさらに深みを増す。こちらもワンランク上の仕上がりでこれ以上に美味しい赤ワイン煮は食べたことがない。

デザートはクレームブリュレとエスプレッソを所望。名物のソルベもいただきたかったんだけど悩んでこちらにする。表面のカラメルをしっかり炙って固め一旦冷やしてから提供される。バニラの粒がたっぷり入った王道の味わい。

お酒もグラスで上質なものをたくさんいただきました。

地に足のついた料理ってこういうことなんだなと納得しながら店を出る。カジュアルだけど本格的なとてもいいお店です。。

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大阪市北区西天満4-1-8
06-6312-1777
営業時間:18:00~23:00
定休日:日曜日

大阪市 北浜 フレンチ

大阪北浜あなごや 2月【大阪市 北浜】

北浜にある表記の伝助穴子料理専門店を友人と訪問。素材としての穴子のみならず料理のクオリティー、調理技術が高いため定期的に伺っている。地下鉄堺筋線の北浜駅4番出口から徒歩3分。堺筋の一筋東側の平野町1丁目に位置する。

店内はカウンター7席のみ。ご主人とホール担当の女性2名のみで切り盛り。コース料理のみならず穴子を使ったアラカルト料理もたくさんある。

伝助穴子料理コースは6600円、7700円、8800円の3種類。料金の差は品数と内容の差。前回同様に7700円のコースを所望する。ランチタイムも同じコースをいただくことができる。

最初に焼いた穴子の骨と昆布と塩だけで作った「穴子の潮汁」が供される。いただくと一気に体が温まる。この日の伝助穴子は長崎県五島列島産のものを使用。年中仕入れは可能と言っておられた。

続いての蓋物は「とろろ蒸し」。とろとろの汲み上げ湯葉、香ばしい焼き穴子の上にすりおろされたとろろ芋と銀餡が掛けられる。天盛りには梅干しと山葵、銀杏など。とても細やかな仕事で目にも麗しい。全てを混ぜ込んでいただくと渾然一体のバランスの取れた味わいとなる。

続いて伝助穴子の刺身登場。一皿目は骨を外した薄造りと骨切りをしたぶつ切り。双方ともあっさりした白身だけど脂がたっぷりで咀嚼すると甘さと旨みをしっかり感じる。

それぞれポン酢と醤油でいただく。薬味は芽ねぎと自家製の練り七味唐辛子と生の練り生姜、山葵、花穂紫蘇、紅蓼など。湯引きした穴子の皮も添えられる。

もう一皿は骨切りした伝助穴子の皮目だけを火入れしたものに「いくら」をかけたもの。こちらも生醤油でいただく。

続いてカウンターで焼き込まれる伝助穴子の焼き物。タレ焼きと白焼きを選ぶことかできるので両方いただいた。

表面をしっかり焼き込んだタレ焼きはとても香ばしい。山椒かけるとさらに風味が増す気がする。パリパリ食感の白焼きは塩、自家製の海苔の佃煮と山葵でいただく。双方とも身はしっとりで甘い脂が咥内に迸る。日本酒が猛烈に進みまくる味わい。

続いて伝助穴子の肝や浮袋、腸を醤油味で炊き込んで炙ったもの。鰻よりも大きな肝で食べ応え満点。

石焼で供される鯛の酒盗、芽ねぎ、胡麻を乗せた伝助穴子。香ばしくてコクある味わいで、こちらも日本酒との相性は最高。

続いて「う巻き玉子」ならぬ「あ巻き玉子」(こちらのご主人が命名とのこと)。ふんわりトロトロのだし巻き玉子が穴子と相まってぺろっと完食。

続いて天ぷら登場。伝助穴子、骨せんべい、ふきのとう、さつまいもが薄衣で揚げられる。技術の高さがうかがえる逸品。

炭の入ったコンロを使った伝助穴子のしゃぶしゃぶ小鍋仕立て。しっかりした食感や食材自身の旨み、食い味は完全に鱧しゃぶを超えていると思う。

スープを少し残して煮麺を投入。とろろも入れていただける。これがまずいわけがない・・・

締めは小鍋で炊き込む穴子飯。お腹がいっぱいだったので持ち帰りにしていただく。

デザートはわらび餅とフルーツ。薄茶と共に供される。ここまでいただいたらお腹いっぱい。

お酒も純米酒を数種類いただきました。この日はいただきませんでしたが干した穴子の頭をこんがりと焼き込んで熱燗を注ぐ「穴子酒」もおすすめ。

毎回、訪問するたびに伝助穴子ってこんなに美味しいんだと感動する。ごちそうさまでした。。

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大阪市中央区平野町1-8-5
050-5570-6343
営業時間 12:00-14:00、18:00-22:00
定休日 日曜、祝日

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