九州の地酒と肴 呑窓(ノマド)*九州料理と焼酎【大阪市 大国町】

大国町の表記の店を友人と訪問。国道26号線沿いで大国町駅から徒歩1分の場所に位置する。隣接するうどん店のつるとんたんの経営。今年の4月にオープン。

お店は真ん中にキッチンを挟み、両サイドにテーブルとカウンター席が配置の全44席。芋焼酎をはじめとする九州のお酒と食材にこだわったお店。

最初に甕に入った芋焼酎のロック3200円を注文する。九州ならではの「バチ割」というものらしい。飲み応え満点でライムのスライスがたくさん入っていていい暑気払いになる。

酒肴色々。小さいサイズの水茄子の漬物、カリッと揚ったチューリップの唐揚げ580円、一番人気のふわふわの博多明太子だし巻き680円などを注文する。

辛子蓮根揚げはチーズのかかった蓮根天ぷらに辛子をつけていただく趣向。私が知っている辛子蓮根とは違っていた。このほかにも白味噌おでんも人気とのこと。

名物のもつ鍋は数種類あっておすすめの「あご出汁仕立て炭焼きもつ1人前1480円(写真は2人前)」を所望する。

目の前で鍋の中に赤々とした炭を入れて香りを移した牛もつと鶏もも肉に、あっさりとしたあご出汁がよく合う。もつも鶏肉もとても新鮮で美味しい。熱した炭は灰汁も吸い取ってくれるとスタッフさんが言っていた。残ったエキスいっぱいの出汁に麺を入れるとさらに楽しめる。

あご出汁以外にも明太レモンや辛味噌明太子、韓国出汁、アジアンカレーなどのもつ鍋もあるので次回は別のものをいただく予定。ごちそうさまでした。

大阪市浪速区敷津西2-1-11
06-6636-0329
11:00~23:00

大阪市 大国町 居酒屋

かなえ寿司【大阪市 大国町】

年始は外食を控えております。時差投稿になりますが12月に訪問した未掲載のお店を紹介いたします。

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木津卸売市場にある表記の寿司店を2024年12月30日の午前中に訪問。この日は市場の営業が最後の日なのでお正月の魚を買う一般の客と外国人観光客が入り乱れて市場の中は大賑わい。海鮮丼のお店は2時間待ちの大行列。

市場の裏側で営業しているこちらの店も珍しく行列ができていた。時間を潰してカウンターで3500円の盛り合わせ(マグロなし)を所望する。店内も当然のことながら満席でかなりの停滞感あり。

一皿目は融点の低い脂身のある鯨、泉南の赤足海老を霜降り程度に火入れしたもの、コリコリのカンパチ、いくらが盛り合わせられる。

2皿目は炙った鰻、鱈の白子、これから旬を迎える赤貝、軽く塩をかけた白甘鯛。どれも美味しくいただきました。この日は忙しすぎて世間話もなし。忙しいことはいいことなり。

過去のかなえ寿司はこちら

大阪市浪速区敷津東2-2-8 木津卸売市場内
06-6649-1308

 

大阪市 大国町 寿司

Il Povero Diavolo (イル ポーベロ ディアヴォロ)【大阪市 大国町】

木津卸売市場内にある表記のイタリアンを友人のSNSに触発されて久しぶりに訪問。大国町駅、今宮戎駅から徒歩5分のなんば木津町横丁の一角に位置する。オープンの時から個人的に好きで大阪で最も美味しいと思ってるお店。木津市場で仕入れる新鮮な魚介を使用し、和のテイストを加えながら羽田シェフならではの独創的な世界観のある唯一無二の料理を提供される。

入り口はビニールシートになっていて建物はプレハブ作り。カウンター6席のみの店はパッと見は小さな喫茶店のような感じだけど暖かみのあるテーブルやコンクリートブロックの土台やグレーの床の仕上げ、重心の重いツートンの壁の色、電灯の色とビルエバンスのBGM、テーブルへの光のあたり方などしっかりデザインされている。今回はおまかせコース14,300円に全ての料理に合わせたワインペアリングをつけていただく。

コースの扉は天然ハマチをロースハムのように仕上げたもので下にはトーストされたパンと香草を細かくカットしたものなどが敷かれる。色々な食感と味が合わさっているんだけど確固たる伝えたい方向性が示されている逸品。

炭火でレアに火入れした新鮮なイサキとセロリ。焼き鳥風のビジュアルも楽しい。

軽く火入れした新物のハリイカは食感がパリッとしてとても美味しい。下にはゲソや内臓などを野菜と一緒に火入れしたものが敷かれる。

新鮮なボタンエビを漬けにして網エビ等で作った自家製XO醬を乗せたもの。その上には海老の卵を塩漬けして自家製のキャビア風にし、海老の頭の味噌をソースにしたものが添えられる。驚きと共に口の中が海老爆弾で満たされる感じ。これは初めていただく料理でイノベーティブという言葉では表現できない斬新で革新的な記憶に残る逸品。

続いて子持ち鮎を炭焼きにしたもの。身の間には卵や内臓、ハーブ、香辛料などを合わせたものが詰められる。2種類のソースは鮎の頭と骨で煮出したエキスをベースにしたバターの入った濃厚な味わいのもの。

甘鯛をフライパンで焼いてから熱した油を皮目に掛けてから再度、炭火で火入れすることで鱗が立ってパリパリの食感となる。身部分はほとんど生でソースは魚のアラで取ったブイヤベースソースと言っていた。ブイヤベースを解体して再構築した料理はお見事。

今回は珍しく肉料理も入る。3ヶ月に1度だけ入荷する千葉産の希少な千葉産の子豚のソテーは時間をかけて炭火で丁寧に何度も火入れし、肉を休ませながら余熱で仕上げる。柔らかいだけでなく均一に焼き込まれた肉のシルキーな舌触りとカリッとした皮目の対比が面白い。肉のおいしさは言わずもがな。

パスタはリングイネを使用。10分間湯掻いたのちに、ニンニクオイルにすっぽんのスープを合わせたものに麺を入れて5分間フライパンを振り続けてソースを麺に纏わせる。水分量を計算しながら麺に火入れする姿は科学者のよう。

デザートの一品目はミルクの泡をかけた黒豆のジェラート。甘塩っぱい味で和のテイストを感じさせる。器使いのセンスも一級品なり。。

名物のチョコのキューブの中には安納芋が入る。ここまでで3時間だけどカウンターでのライブ感やワインの美味しさのせいであっという間に時間が経つ。

ペアリングワインも完璧でこの日はおすすめの美味しいものばかりを8種類いただきました。まさに神イタリアンで今回も最高の時間を過ごすことができました。残念ながら12月いっぱいで今の場所から東京に移転されるとのこと。ごちそうさまでした。

大阪市浪速区敷津東2-2-1-317なんば木津まち横丁「○(エン)」内
TEL:06-4395-5150
営業時間:18:00~23:00
定休日:水曜日

大阪市 大国町 イタリアン