鮨 さわだ *寿司革命 中華と寿司のコラボ【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地の表記の店を訪問。今年の7月下旬にオープン。西天満にある中華料理の有名ミシュラン店「エスサワダ」の澤田州平氏が手がける中華料理と寿司をコラボさせた今までにない新業態店。北新地の御堂筋側の以前に「さえ喜」のあった場所で営業。

この日は澤田氏がメインで腕を奮うとのこと(定期的に入られると言っておられました)。この日の寿司のコースはアルコールのフリーフローがついて24000円。カウンター8席を友人と2人で貸切させていただく。

座付きはミル貝と黄韮の冷製。器もかなりいいものを使用。澤田氏以外に寿司・和食職人さんが2名カウンターで仕事をされる。白木のカウンターの前に中華鍋が鎮座する絵も珍しい。続いて真魚鰹を蒸したものに熱した葱油をかけたもの・・・これは完全に中華の技法だけどあっさりしていてとても食べやすい。

髭長海老の紹興酒漬けに北海道の雲丹を乗せたもの。水溶きコーンスターチをつけて焼いたカマスは青葱と青山椒が添えられる。魚介水餃子と夏松茸の煮物椀。全てにおいて食材のレベルはかなり高い。「自分の腕が未熟だから食材は最高のものを使ってるんです・・・」とは澤田氏の弁。

お酒も珍しいものをたくさん取り揃えられていてそれが全て飲み放題。

寿司の扉は脂の乗った鰯(マグロの代わり)からスタート。北海道のつぶ貝、昆布締めにした帆立、包丁目をしっかり入れた剣先烏賊は「原正」をオマージュ。全て本格的な江戸前の仕事でこの部分には中華のエッセンスは感じさせない。

澤田氏は現在大阪のみならず東京含め、現在14店舗の中華等のお店を展開されているスターシェフ。このお店は海外進出(アジアと言っておられました)を視野に入れた実験店とのこと。丁寧にかつ真摯に寿司を握る姿はとても美しい。

シャリは赤酢を使用しているけど酸味は強くない。炙り、締め、寝かせ、漬けなどの仕事を尽くした握り寿司はすべて江戸前の技術を踏襲し、そこに幽けき中華のニュアンスを忍ばせる。。最後はミニフカヒレ丼登場。鴨肉と鶏の足で取った濃厚なスープが秀逸。

デザートはミルク羹と北新地のポワールーで特別に作ってもらう山椒などの中華スパイスの入ったオリジナルフィナンシェでフィニッシュ。

近くのバーで夕張メロンを半分使用したカクテルをいただいて帰りました。。

大阪市北区曾根崎新地1丁目7-4
YAMANA K2ビル 3階
06-6342-6788
18:00~/20:30~(完全予約制)

大阪市 梅田/JR大阪 寿司