2016年06月

中華旬菜 sawada

お世話になっている関西敏腕フードコンサルの友人に紹介いただき心斎橋の表記のお店を訪問する。場所は心斎橋駅より徒歩3分,帽子専門店のニューエラの地下。

店は思いのほか広くカウンターとテーブル合わせて50席くらい。明るくてモダンな香港にあるような内装でおしゃれな感じ。厨房は店主入れて3名。ホールは男性2名でされているが店主を含めて厨房スタッフ自ら丁寧に料理をサーブされるのは好感が持てる。今回は6000円のお任せコース。

2016-06-25 17.42.09

ビールで乾杯をしてミライコーンの冷製スープと油条。甘甘のスープに油条を落としていただく趣向。

2016-06-25 17.49.43

前菜は螺貝のオイル煮、酢クラゲとトマトのシンルー酒漬け、北海道産水蛸の花山椒和え、丹波地鶏を使ったよだれ鶏は身質がしっとりしてかなり美味しい。愛媛の鯛の刺身で新生姜と青唐辛子を巻き込んだ手まり寿司のようなもの。どれもしっかりと手をかけて作られている。

2016-06-25 18.05.50

徳島の鮎の春巻は鮎を3枚に下ろして骨を外して肝を身に塗ってから春巻の皮に包んで揚げたもの。山椒塩でいただくが身がホクホクしてかなり美味しい。中華料理で鮎をいただいたのは初めて。頭もパリパリで香ばしい。廉価の紹興酒をソーダーで割ってこの料理に合わせる。

2016-06-25 18.17.07

点心三種はフカヒレ餃子、アオリイカの焼売の山葵添え、蝦とホタテの蒸し餃子のキャビア添え。手作り感もあって普通に美味しい。仕事はかなり美しい。

2016-06-25 18.29.37

選べるメインディッシュは鯛と金針菜(ユリの蕾)と黄ニラの炒め物。鯛の火入れが完璧でふわふわしてかなり美味しい。出来ればアコウなどの天然魚で味わいたかった。

2016-06-25 18.44.10

奥丹波地鶏のパリパリ焼きとバナナを餌にして育てたという恵比須もち豚の叉焼。クリスピーチキンの肉質もしっかりしてとても良く火入れもバッチリ。 ロースト料理の技術はかなり秀でておられると思う。

2016-06-25 19.00.58

〆の料理は選ぶことが出来るので名物の麻婆豆腐を所望する。土鍋でグツグツと音をたてて煮えたぎりながら白いご飯と一緒に提供される。

こちらの麻婆豆腐は麻が強烈に効いている四川のタイプ。鼻につんと来るホアジャオ(花山椒)が個性的。オイルやとろみは少なくドライカレーのような感じ。豆腐は木綿を使用し、ひき肉は粗め。

予想以上に辛くてホアジャオと辣が強烈に舌を刺激する。辛さで旨みが判らない。。普段のようにご飯もあまり進まない・・・

2016-06-25 19.01.01

自家製麻辣油はホアジャオに辣油をミックスしたものだと思うが試しにこれを麻婆豆腐に足すと食べることが出来なくなった・・・

麻婆豆腐全体の塩分も高く他のものの味が判らなくなるくらい辛かったのでここで食事は終了。以前訪問したことのある四川ではこういった料理が普通だったが食文化の異なりもありあまり好みではなかった気がする。しかし最近はこのような四川風の麻婆豆腐を提供する店が増、辛さがどんどんエスカレートしているのは時代の流れであろうか。

2016-06-25 19.16.59

デセールは手作りの杏仁豆腐の沖縄産黒糖のソースと濃厚なマンゴープリンだったけど味が判らなかった・・・

大阪市中央区心斎橋筋1-4-14
06-6252-6022

中華旬彩サワダ中華料理 / 心斎橋駅長堀橋駅四ツ橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0


カテゴリー 心斎橋/四ツ橋, 中華料理 |

うなぎ おかやま

中国人観光客でごった返す黒門市場の雑踏を抜けて北側入り口の路地にある鰻屋。ずっと前は千日前筋沿いで営業されており冬場にいただく味噌煮込みうどんがかなり美味しかった記憶がある。カウンタ−席と奥にテーブル席がある。若いご夫婦2人で切り盛り。

以下メニュー

■うな重 小  (すまし付) ¥1,870(税込)
■うな重 中   (肝吸付) ¥2,500(税込)
■うな重 大  (肝吸付) ¥3,100(税込)
■うな重 特  (肝吸付) ¥4,600(税込)
■うな玉重    (吸物付) ¥2,250(税込)
■ひつまむし 一人前 ¥3,300(税込)
■ひつまむしペア 二人前 ¥5,400(税込)
■うなぎ茶漬け ¥1,650(税込)

鰻の原価が高騰しているとはいえかなり強気の値付け・・・この日はうな重大3100円を所望する。

2016-06-24 12.22.36

炭火を使用し注文があってから焼き始める。関西風の地焼きでかなり香ばしく焼き上げられている。鰻は国産で小さめだけど約1匹で旨みは充分。中国産のふわふわした水臭いものとはレベルが異なる。鰻は大きければいいというものではなく個体差で大きく味が異なる。少し泥が抜けていなかったのが残念。
タレは醤油が立ったあっさり切れのある関東系の味加減。食感も軽いのであっという間に食べてしまう。しっかり焼き込まれているが尻尾の部分がこげこげなのが気になる。

次回はひつまむし食べます。

大阪市中央区日本橋1-16-20
06-6636-1367
定休日:日曜日・祝祭日・第一月曜日
午前11時30から午後5時30分まで


カテゴリー 日本橋, |

懐石料理徳 住之江本店 6月

私が普段お世話になっているボランティア団体の納会を私どもが経営する住之江区のお店で開催。一緒に相伴させていただく。今回は特別設えの飲み物付きで税込8000円の会席コース。

050

先付けは白芋茎(ずいき)の豆打和え。灰汁を抜いて白く炊き上げた白芋茎に叩いて味を入れた枝豆を乗せたもの。シャキシャキした芋茎の食感はまさに夏の味。

2016-06-24 18.40.05

お造りは石鯛、剣先烏賊、太刀魚の三種盛り。本来なら中トロが入るのだが私が苦手のため私の分だけ変更していただく。

2016-06-24 18.51.24

煮物椀は韓国産の鱧と小芋を卵豆腐で寄せた石垣玉子、紅葉の型に剥いた冬瓜など。あしらえは鶴菜と青柚子。出汁の加減も完璧で国産鱧の2倍の価格の韓国産は脂がたっぷりで骨もかなり柔らかで食感がとてもいい。出汁に鱧の脂が浮いてキラキラ光りまくる。

2016-06-24 18.58.54

八寸は猪口に入った加減酢で調味した新蓴菜、太刀魚の焼き物も旬真っ盛りでよく肥えて美味しい。新鮮な烏賊をミキサーにかけてあげたもの、小メロン(摘果メロン)の昆布締めに黄味酢をかけたもの、カボチャを潰して味をつけて丸めてからきな粉で仕上げたもの、笹で包んだチーズの味噌漬け。鮎の棒寿司に蓼酢をかけたものなどどれもが手のかかったものばかり。天野酒が進みまくる。

2016-06-24 19.14.21

メインディッシュは私どものお店の名物の但馬牛の和風ローストビーフ。ウチヒラと言うモモ肉を使用しているが細やかなサシが入っており口にいれたら甘い脂が口の中でジュッと染みだすのが判る。前日から野菜や醤油ベースのタレに漬け込むので立体的な下味もついていてあっさりしながらもいい食べ応えがある。あしらえの野菜はアイスプラント、生ズッキーニ、じゃがいもで作った羹、グリーンアスパラなど。

2016-06-24 19.29.33

文銭蛸と鯛の龍皮巻。明石産の生ダコをさっと湯通しして仕上げる。あしらえの野菜は蓮芋、浜防風、もろ胡瓜、巨峰、酢味噌など。

2016-06-24 19.40.34

旬のいさきを木の芽の入った出汁で炊いたものに小切り茄子に柚味噌を鋳込んだもの、新蓮根を白く炊き上げたもの、陸ひじきと茗荷の青煮。地味ではあるが滋味溢れた一品。

2016-06-24 20.07.08

食事は釜炊きのとうもろこしご飯。お焦げの部分がとてもいい。水茄子を古漬けにしたものと榎木茸と薄揚げの合わせ味噌で作ったみそ汁との相性も抜群。

2016-06-24 20.23.08

デセールはフルーツトマトとマンゴー、白木耳の盛り合わせ。最後に焼きたての最中でフィニッシュ。

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カテゴリー 北加賀屋, 住之江公園, 住吉大社 |