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海女小屋 相差 かまど

漁師と海女の街といわれる相差を訪問。伊勢、賢島はサミットの影響で今も観光客が多いと聞き及ぶが鳥羽から車で30分の相差は今も昔も観光の穴場となっている。

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昼にこの街の名物の海女小屋を訪問する。漁港の入り口にあって漁の道具とかが壁に飾られている。かまど(海女小屋)というのは海女さんが海女漁をするときに休憩したり火を焚いて身体を温める場所。その中で自分で穫った貝や餅をおやつに食べると聞き及ぶ。

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そんなひとときを実際に体験出来る場所がこちら。

食事内容は以下のとおり
■おやつタイム
◆時間:10時と15時の2回
◆料金:2,000円~(1名あたり)
◆最低人数:4名
◆料理内容:お茶、お餅、貝などのおやつ

■ランチタイムコース(1時間30分)
◆時間:12時から13時30分
◆料金:3,500円~(1名あたり)
◆最低人数:4名
◆料理内容:サザエ、大あさり、バタ貝、干し物、うに飯など相差で獲れた旬のもの
伊勢えび(10月~4月)、あわび(3月~9月)(料理内容は季節により変わります)

今回は3500円のランチタイムコースを缶ビールと一緒に楽しむ。

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鯵の一夜干しもかなり美味しいし貝は醤油をかけただけの味付けだけど新鮮なので驚くほど美味しく感じる。

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小屋から見る太平洋は切り絵のようでかなり贅沢な空間となっている。

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大あさりも新鮮で貝好きの私にはたまらない逸品。

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海女さんの話が面白過ぎてお酒が進みまくる。地元で獲れたものをシンプルにいただく贅に酔ってしまう。

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現在、日本には約2,000人の海女さんがいてそのうち鳥羽市・志摩市には全国でも最多となる1,000人近い海女さんが操業していると聞く。しかしながら海女さんの高齢化と、漁獲資源の減少で後継者不足と言っていた。

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的矢の牡蠣は味も深くてこの時期にしたらよく肥えていて食べ応えもある。貝や海老は生きていても自己消化作用で身が酸化するため獲れたては別格の味わい。

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ひおうぎ貝もほぼ地元で消費される珍しい貝。帆立のようだけど身質は柔らかい。海女さんの漁は船から潜る方法と磯から入る方法があって春から夏は鮑、トコブシ、サザエ、赤雲丹の漁が中心で冬はなまことサザエや伊勢エビと言っておられた。

特になまこは赤なまこは日本で高く売れ、黒なまこや青なまこは中国に干して送ると高値で買ってくれると言っていた。ワカメ、アラメ、ヒジキ、テングサ、けのり(カヤモノリ)などの海藻を収穫するのも海女さんの仕事らしい。

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網の上で餅を焼いて海藻たっぷりの吸い物にダイブさせていただく。これも絶品なり。海女さんの服は昔からある白い衣裳じゃなくて今はウエットスーツ着用で50秒間素潜りで「磯ノミ」と呼ばれるへらのような道具を使い鮑を傷つけずに獲ると言っていた。大正時代迄は上半身裸で潜っていたらしい。

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*写真は岩瀬禎之写真集 海女の群像より借用

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昨年にこの相差で海女サミットがひらかれたらしい。日本中にいる2000人の海女さんと韓国の海女さん150人も参加し交流会をしたと聞き及ぶ。海女さんの分布図を見ると北海道から九州迄広くいるんだけどどこも後継者不足で減少しているのが現状。この日は石川県からたまたま若い海女さんが遊びにきていて一緒にビールをいただいた。

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雲丹がたっぷり入った磯の香のいい雲丹ご飯で〆。このご飯がおいし過ぎて2回お代わりをした。最後は清し汁を入れて茶漬けにしていただくのがこちら流とのこと。

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デセールは地元産のさつま芋。こちらは金時ではなくさっぱり系のあまり甘くない芋が主流らしい。命の洗濯が出来るオアシスのような場所でした。

詳しくはこちら

三重県鳥羽市相差町1238

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*夜は観光旅館でおきまりの会席料理


カテゴリー 東海地区, 郷土料理, その他料理 |

グリル まるよし

あべのキューズモールの北側にあるviaあべのwalkの表記の店を久しぶりに訪問。このViaあべのWalkは、阿倍野再開発の以前からこの地で営業されていた地権者が集まるエリアで、グリルマルヨシも「あべの銀座」の路地裏にあったお店。

創業1946年ということなので75年間この地でお店をされていたことになる。私も35年くらい前に路地裏にあった店によく通った記憶がある。当時はフランス語を巧みに使う創業者のヒゲのオーナーと神戸のレストランで修行された2代目と数人のコックで切り盛り。

現在も看板メニューとして残るロールキャベツやクリーミーな子牛の脳漿フライ、当時珍しかったエスカルゴなどの洋食フレンチに心が躍った記憶がある。レンガで固めたかまどで石炭を燃やして大きな音とともに加熱する石炭ストーブも記憶に残っている。

聞けば2代目のオーナーは今年3月にお亡くなりになり現在は3代目が社長として切り盛りされているとのこと。こちらの場所に移転されてからは洋食色が強まりいろいろなセットメニュなどお得なメニューもたくさんあるようになった。

最初は17センチくらいあるピリ辛のジャンボフランク650円を注文。ボリューム満点で食べ応えあり。

続いて昔からあるメニューのメキシコサラダ。ローストビーフ、ハム、果物、セロリなどを自家製マヨネーズで和えたもの。お皿の柄も当時のものを踏襲。

ブルゴーニュ産エスカルゴは3個1000円。特製のガーリックバターソースがとても美味しい。

メインは看板メニューの特製ロールキャベツ1500円。トロトロに煮込まれたゲンコツよりも大きなロールキャベツにデミグラスとカレーの2種類のソースがかかったもの。中の肉もとても美味しい。昔のことを思い出す青春の味わいなり。

大阪市阿倍野区阿倍野筋1-6-1
06-6649-3566
平日 11:00~15:00 16:30~23:00
土日 11:00~23:00
月曜定休


カテゴリー 天王寺/阿倍野, 洋食 |

四川麻婆 天天酒家 なんば西店

難波方面での若手社員君と仕事打ち合わせの帰りに通りかかった歌舞伎座裏の「串カツ店」にウォークインで入店する。店に入ると酸化した油の匂いが充満。生ビールを頼んでお任せコースで頂いたんだけど口に合わずに6本で断念して退店する。ビール2杯で一人2300円の会計に残念な思い。

その足で普段よく行く焼き鳥屋や小料理店を目指すが行きたい店はすべて満席。見ると以前ピザ屋があったところに綺麗なファザードの中華料理店があり、餃子1人前90円の大きな看板につられて入店する。

店内は赤を基調にした中華そのものな感じだけど今時の間接照明でお洒落な雰囲気にまとめられている。女性客も多く王将の客層とは全く異なる。店の真ん中には円卓もあってグループにはぴったり。カウンタ−もあって一人客でも大丈夫。メニュー掲載の料理の価格も良心的で社員君が調べてみると「情熱ホルモン」や「焼肉五苑」でおなじみの「五苑」マルシングループのお店。これなら安心といろいろと注文する。

溢れワインなる2杯分の量がある白ワイン480円を頂いてから90円の餃子を所望する。眠眠のような皮の柔らかい野菜たっぷりのヘルシータイプ。特のどおってことないけど1人前90円はかなり嬉しい。2皿目からは5ヶ280円。

大衆店なのであまり期待をしていなかったが中華冷や奴380円を頂くと予想以上の美味しさにビックリ。カリカリに揚げられた雑魚の歯ごたえもよくて豆腐自身も大豆の味がするしっかりしたもの。大学生の接客スタッフも教育されていて彼らと軽口を言いあうのもいいスパイスになる。

続いてアルバイトスタッフさん絶対お薦めの手作り感が満載の薩摩知覧鶏焼売380円はあっさりしていながら味に深みもあってプリップリで大きくて食べ応え満点。醤油をつけずにそのまま頂く。

こちらのお店は利用する用途によって内容の異なるコース料理もあり、カジュアルにいろいろな本格四川料理が楽しめるようになっている。

こちらのお店の名物の本格四川麻婆豆腐880円を白いご飯と一緒に所望する。10分くらいで熱々で土鍋でグツグツ煮えた、見ただけで辛そうな別府のかまど温泉のようなオドロオドロしい様のものが登場。

レンゲですくってふーふー言いながら食すと深みのある中国産完熟唐辛子と熟成豆板醤(多分・・・)の辛味とコク、花椒のしびれが咥内を刺激する。いきなり頭皮の汗腺がパーンと開いて汗が流れ出す。ご飯の上にのせて麻婆丼にしてもいい。高級店とほとんど変わらない旨味たっぷりの痺れ辛さが何とも言えない。痺れのせいか汗だけでなく涙も出てくる。2人で食べてもハーフサイズで良かったかと反省する。

この他の料理もおいしそうなものばかり。一番高い料理は土鍋で供されるフカヒレの姿煮2980円。この日はお酒を2杯いただいて会計は一人1800円でした。。餃子の90円はかなりお値打ち。。周りを見ると平日なのに幸せそうな顔をした客でずっと満席。次回は大勢で再訪します。

大阪市中央区難波4-3-15
06-6645-4129
営業時間11:30-14:30/18:00-24:00
無休


カテゴリー 難波, 中華料理 |