和久傳 京都店

京都駅の伊勢丹の11階にある表記の店を週末に友人と訪問。
窓に向いた特等席のカウンターに案内いただく。京都市内が一望でき、西本願寺と東本願寺五山の送りをされる山々までくっきりと見える絶景を愛でながら食事をいただく。送り火の日は伊勢丹外商の上客で席は埋まってしまうとのこと。。

若い調理師さんがホール担当で15人くらい、オープンキッチンになった調理場では20人くらい居られたのにびっくり。この日は15000円のコース料理を所望する。

座付きは手捻りの器に入った玉子豆腐。中には雲丹と甘海老が鋳込まれていて春キャベツのすり流しが上からかけられた春らしい逸品。続いて骨切りをして湯引きをした脂の乗った伝助穴子の一口寿司。自分で海苔で巻いていただく趣向。

桑名の蛤を使った若芽と筍の煮物椀。刺身は剣先いかと鯛。鯛は透明感のあるかなり上質な味わい。炭火で皮目をパリパリに焼き上げた桜鱒には蕗のとう、タラの芽、コゴミ、ウルイなどの山菜が添えられる。猪の肉を使ったミンチカツは見た目よりも軽くて味噌ソースと相性ぴったり。

菜種と薇の辛子胡麻和えも胡麻が香ばしくてかなり美味しい。河豚の身と白子、新玉ねぎの素揚げは純米酒が進みまくる。食事は名物の鯛の黒寿司と鯖寿司、鶏と筍の山椒カレーを所望する。そのほかにも蟹雑炊や冷やしのりうどんなどもあり。水菓子とお菓子と薄茶でフィニッシュ。

お酒も青竹に入ったお酒を含め数種類いただき大満足。若い調理師さんの朴訥な接遇も良くていい時間を過ごすことができました。

京都の駅前で「手軽」に老舗の雰囲気とワンランク上の和食がいただける稀有なお店です。しかも器も含めて手抜き一切なし。ごちそうさまでした。

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京都府京都市下京区東塩小路町901JR京都伊勢丹11F


カテゴリー 和食, 京都市 |