天ぷら 成生 *静岡の有名天ぷら料理店

静岡の表記の天ぷら店を新幹線ひかり号に乗って友人と訪問。天ぷらでは日本一という評価を聞くことが多く、実際私もそう思っている。前回は6月に訪問、感動を携えて帰阪した記憶がある。

この日は休業日だったんだけど臨時営業でお声をかけていただく。「静岡駅」からタクシーで10分ほど。静岡浅間神社の横に店を構える。2007年に「てんぷら成生」を開業し、2021年に現在地へ移転とのこと

エントランスもとても美しい。歴史を感じさせる凛とした木造平屋建て。30分前から入れる待合があり時間になるとカウンター席に移動。入店時に帰りの新幹線の時間を確認しタクシーを手配いただける。客のほとんどが新幹線を利用されているとのこと。

客席は檜のカウンター席が8席。普段の料理代金はおまかせコース一人44000円サービス料別と聞いたことがある。この日はお酒のペアリング付きの特別料理で73100円とのこと。

サービス担当は女性ソムリエさん含め3名。カウンターにはご主人と調理補助のスタッフが5名。下拵え含めほとんどの調理は目の前で行われる。ご主人の丁寧な解説もあってよりおいしくいただける。

使用する食材は事前にプレゼンテーションされる。駿河湾で獲れる朝取れの鮮魚と地野菜に焦点を当てて提供される。特に魚は焼津のレジェンド鮮魚店の「サスエ前田魚店」の協力でその日穫れる最高の食材を天ぷら用に仕立てて供される。

天ぷらの粉はマイナス50℃まで冷却した薄力粉を使用。油は太白胡麻油と焙煎胡麻油をブレンド。鍋は2つで高温用と低温用を使い分ける。

食事の扉は温かい落花生の擦り流しから。お腹が一気に温まる。名残りのハナタイの刺身はミカンと酢玉ねぎが添えられる。2皿目は低温の油でレアに火入れしたクエと締めたての伊勢海老炙り。油に入れることで魚の味が目覚めると言っていた。あまりにも美味しすぎて悶絶する。

かなり新鮮な太刀魚は大量の大根おろしを入れた天汁。油で揚げたと思えないくらいふわふわに仕上がっていて汁を吸っても身の軽さと旨みの強さが変わらない。

その日の朝にスタッフさんが畑で収穫するオクラ、甲烏賊の新子、掘り立ての蓮根、車海老、ハゼと続く。高温の油で揚げるだけでなく、食材によって脱水させたり、蒸らしたり、揚げ切ったりとそれぞれの食材の持ち味を最大限に引き出しているのが凄い。

魚介は身の水分を残しながら旨味を凝縮し、野菜は甘みや香りを閉じ込めるような火入れ。

ハゼの肝、こちらのお店のスペシャリティの鯵、1時間かけて揚げる南瓜、新銀杏、白甘鯛と続く。駿河湾の定置網で取れた鯵の中で選び抜いた一級品を丁寧に手当てして使用。

白甘鯛は揚げた後で醤油ベースのタレを鱗部分にさっと塗って香ばしく仕上げる。小さな鱗のカリカリ感と蒸し焼き状態のホワホワ食感と凝縮した旨みが特徴。

のどぐろのみかんの泡ソースも取り合わせの妙にびっくり。根本から歯を当てる舞茸、地元で獲れるどうまん蟹は魚ジュレと合わされる。ぼうぜは冷たい天出汁で供される。生きたまま目の前で捌いて天ぷらにする海鰻は炊き立てのご飯と一緒に鰻丼としていただく趣向。

海鰻の頭(半助)をお願いして私だけ揚げていただく・・・・特にどうってことはなかった・・

ご飯は屋外で薪を使って炊かれる。。かなりの年季が必要とのこと。

最後の天茶まで隙のない仕事に敬服。

食後は太田道灌が作ったと言われる庭の見える別室でご主人自らお茶を入れていただける。デザートも秀逸。

ワインや日本酒も天ぷらの食材に合わせて10種類いただきました。食事終了まで3時間。天ぷらではありえない滞在時間でした。今回も大満足。お腹いっぱいで店を出る。

午前中にサウナの聖地「しきじ」で身体を整えてお店に向かいました

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静岡県静岡市葵区丸山町12−2
054-295-7791
12:30~  18:00~
日曜日定休

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