2022年12月

肉匠 なか田【大阪市 難波】

難波にある表記の高級焼肉店を友人と訪問。いつも行列ができている人気お好み焼き屋さん 味乃屋が入ったビルの5階に位置する。

薄暗いお店はカウンター8席と囲炉裏の入ったテーブルが3卓。コース料理が中心なんだけど好き嫌いがあるので今回はアラカルトを所望する。

突き出しは白菜のゼリー寄せ。。特にどおってことはない・・・

肉刺身盛り合わせ3780円(写真1人前)はあっさりとしたココロの刺身、赤身肉の刺身、紅葉おろしでいただく肉のたたき、いくらと雲丹をのせた肉寿司、うずらの卵をのせたトリュフ入りのユッケなど。。

続いてオススメの焼肉をいただく。分厚くカットされて包丁目を入れた名物のトロタン4800円。この日は特にオススメと言われたヘレ8800円。カルビ3300円(こちらの店ではカクマクと呼ばれる)の3種類盛り。肉は聞いたことのない大黒千牛という銘柄を自社の熟成庫で熟成しているらしい。

これらを網焼きにして7種類の塩でいただくという趣向。

表面をカリカリに焼いたタンはとてもジューシー。ハラミも脂がしっかり乗っていてとても美味しい。。

ハイボールを数杯いただいて会計は4万円・・・・なかなかの店でした・・・

大阪市中央区難波1-7-16 現代こいさんビル5F
17:00~23:00

肉匠なか田 本店焼肉 / 大阪難波駅なんば駅(大阪メトロ)日本橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 難波 焼肉

春日 12月【大阪市 聖天坂】

阪堺線聖天坂駅を東に1分の住宅街にある表記の老舗うどん店を2年ぶりに訪問。昭和2年の創業で外観もなんとも言えない良い味を出している。昔から界隈に住む財界人や芸能人御用達のお店。

現在はオーバー80歳のご主人と女将さんの2人で切り盛り。店内もかなり古いけど掃除が行き届いていていつもピカピカ。黒電話や今は使われていない出前用のオカモチなども店内に見える。客の常連率はかなり高い。客もシニアが中心で「○○さんが最近死んだよ」と言う大きな声の内緒話が隣から聞こえてくる。

古いテーブルと椅子は昭和の空気感をしっかり醸し出していて映画の舞台のよう。

きつね丼580円と中華そば520円が人気メニュー。きつねうどんは500円、大好きな肉うどんは600円、天丼790円。この季節ならではのシーズナルメニューの鍋焼きうどんは海老天入りで880円と最も高価な商品となっている。

しばらくして熱々の鍋焼きうどんが提供される。柔らかめの丸い断面のうどんの上には牛肉、2種類の蒲鉾、なると、玉子蒲鉾、椎茸、生卵、カリカリに揚がった海老天は尻尾が香ばしい。この特徴的な海老天は出汁につけてもなかなかふやけない。

年季の入った関西ならではの出汁も秀逸。女将さんが小袋に入った七味唐辛子をうどんにかけてくれるサービスも泣ける。。良いお店です・・・・

過去の春日はこちら

大阪市西成区天神ノ森1-9-12
11:00~20:00
毎月3日.13日.23日が休み

大阪市 聖天坂 麺料理

ひろせ 12月【大阪市 心斎橋/四ツ橋】

心斎橋の畳屋筋にある毎月訪問する表記の日本料理店に友人と伺う。畳屋町の雑居ビルの1階に位置するカウンター6席とテーブル2卓の10坪くらいの小体なお店。西心斎橋の「ゆうの」で修行されたご主人の喰い味重視の丁寧で細やかな仕事は、お酒をいただきながらの食事としては最高のレベルと思う。

日記の読者さんや友人も喜んでいただける和食店。コース料理は月替わりの12000円のみ。しかしながら、よく行く界隈の人気店の18000円くらいの料理に匹敵かそれ以上の内容のものが提供される。

仕入れのこだわりもかなり強くて、旬の素材を中心に客が食べたいものを素材感を活かしながら提供される。特に魚に関しては上質なものがいつも食べることができる個人店ならではの稀有なお店。派手さは無いけど大阪ミナミでは一番美味しいお店と個人的には思う。。

座付は海老芋のすり流しから。焼餅に見えるのは鱈白子豆腐を炙ったもの。。なかなか芸が細かい・・・白子の下にはとろとろの源助大根。。。一気に体が温まる。。

2品目はいつものように趣向を凝らした揚げ物。この日は渡り蟹の春巻き。繊細な蟹の身質と内子の美味しさに感動。揚げ物には麦焼酎のソーダ割りにスダチのスライスを5枚入れてもらっていただく。下に敷かれた海老味噌のソースとの相性も抜群。。

麦焼酎の後は日本酒をいろいろいただく。この日は黒龍の吟醸酒を口切いただく。

刺身は今が旬で漁獲量も少ない高級魚のヒラスズキ。癖もなく独特の旨味と後から感じる甘味はかなり上品。赤貝には粒マスタードが挟まれて供される。大葉を射込んだ細魚。昆布締めにした平目。脂が乗りまくりのキンキと燻製をかけて皮目を炙った鰆の6種類盛り。。これだけでお酒が5合くらい飲める贅沢さ・・・・・仕入れの努力を考えると敬服する。

続いて太刀魚の巻繊汁。豆腐と擂り身でふわふわに仕上げて潮仕立てで供される。最高に贅沢な逸品。

続いて甘鯛の鱗焼きに菊花入りのカブラ餡をかけたもの。器も菊の形。炭火で完璧に火入れされた甘鯛の鱗のパリパリ加減もお見事。。体が温まる献立に感謝。。。

続いて天然クエを中華風に仕立てたもの。骨の周りの身が美味しすぎてしゃぶりつく。。ソースは中華風なんだけどちゃんと和食の仕事になっていることに敬服。土の焼き物もとてもいい。

食事はずわい蟹のほぐし身と味噌がてんこ盛りになった贅沢な蟹ご飯。産地でいただく蟹もいいけどいい腕の料理人が作る蟹料理は最高といつも思う。形が変わっても自然な感じが残るいい味わい。

デセールは自家製のブランマンジェと冨有柿。。

この時期に大丸百貨店でしか売っていない青森産の冬恋というブランドの林檎を持ち込んで最後に出してもらう。。甘いだけでなくしっかりした食感と上品な酸味が嬉しい。。一つ2000円でした。。。

帰りにすぐ近くの「南サンボア」で一休み。。70数年間この地で現オーナーのお父さんの時代から営業されている。静謐な空間の中で和子オーナーと四方山な話をしながら名物の氷の入っていないハイボールを1杯だけ飲んで帰宅する。

ひろせさんは小さいお店なので予約必須。初めての訪問は「ペロペロ」を見たとお伝えください。ワインもあるので肉料理の際はグラスで合わせていただくのをお勧めいたします。

過去のひろせはこちら

大阪市中央区東心斎橋2-8-23イケダ会館1F
06-7713-0543
17:00~翌0:00

大阪市 心斎橋/四ツ橋 和食