料理ジャンル

いづもや 2月

地元の普段使いする鰻の名店。少し前まで継ぎはぎだらけの味のある暖簾だったんだけど去年新調して少し残念。でもお店の中のレトロ感は健在。店内は、カウンター4席、4人掛けテーブル4卓。裸電球の明かりが ほわっと灯っている。店内どこに目をやっても年季がはいっている。まさに千と千尋の世界。壁、ゆがんだテーブル、傾斜のある椅子、レジの棚、黒電話はお約束。全て昭和コレクション。。。 

お店の前に路面電車が通っているが、ガタンゴトンって振動と音が風情たっぷり。
息子さんとお母さんでやっててお母さんの接客がとても温かい。

私はいつ行っても特上1000円のまむしを所望する。四角い重箱に鰻が三切れ。量的に適当でとてもいただきやすい。鰻の量によって金額が違う。 600円 800円 1,000円 1,500円 2,000円という価格ライン。でも1000円が特上と呼ばれる。。

出てきたまむしは見た目は濃いそうだけど意外とあっさりした味。ほんのり甘みもあり、醤油辛さは全く感じない。タレもこなれていて旨味のコクがしっかりる。鰻もちゃんとして焼きも美しい。

販売価格が一番嬉しい。稚魚の価格が高騰しているのでどんどん鰻の値段が高くなる中ずっと値段据え置きなのには頭が下がる。大阪でもちょっとした老舗をかたる店では3500円とかいう値付けをされる。薄利で頑張っていることは同じ飲食店をしているものとして理解できる。

いつも訪問するので私の口に合うし特別な感動はなくても、ああ美味しかったねーと食後に普通に言えるお店。お金で買えない歴史と雰囲気があるこの店はホントに希少で、いつまでも鰻が好きな地元民のために残って欲しいと心から願う。

大阪市住吉区東粉浜3-29-1

06-6671-2768

11:30~19:00


カテゴリー 住吉, 住吉公園, 住吉大社, |

八坂通り 燕楽

節分の日はここ最近ずっとご招待いただいている燕楽さんでの「おばけ」の行事に参加させていただく。

「おばけ」とは、節分の日に行う仮装(コスプレ)で、古くは江戸時代までさかのぼることができる京都の伝統行事のひとつらしい。今回のように花街の芸舞妓によるおばけが有名なんだけど昔の京の町では老若男女を問わず盛んに行われていたらしい。節分の夜に出没する鬼の目をあざむいて、「福」を得るために非日常の格好をする、陰陽道的除災招福のまじないといったところか。

イタリアのカーニバルやアメリカのハロウィンに近い楽しいイベントが日本にも昔からあったのね。。。。

風情のある入口から渡り廊下を通って2階の座敷に。。舞妓はんの名前の書いたうちわがあちこちにかざってあって。まさに「まいこは~ん」の世界。。

お化けが出てくる間にいそいそと食事をいただく。先付けはおばんざいの盛り合わせ。おからの炊いたんやきんぴら蓮根、赤こんにゃくの煮物など。

このお店の名物のおでんの盛り合わせ。どれも薄味なんだけどしっかりとした出汁が効いていてさすが料亭といった感じ。大根が美味しすぎる。こちらのお店はおでんと京料理のコラボが有名で界隈にビストロや串料理のお店など5店舗展開しておられる。もちろんお値段はリーズナブル。

お造りは活鯛の皮を炙ったものを柚子胡椒の効いたポン酢で食す。日本酒にぴったり。。。

焼き魚はイワシ丸ごと。。。この節分イワシはお約束。

炭焼きは干物盛り合わせと野菜。。。ホタルイカ、細魚など珍しい酒肴を自分で炙っていただくという趣向。。日本酒がとっても進む君。。

メインディッシュは鰤シャブ。ボリューム満点でとっても美味しい。。。〆のうどんと抹茶アイスで御馳走様でした。。。

食事が終わるころお化けの登場。カラのダンスがあったり、水戸黄門が出てきたり。。。とても面白い。。芸子さん舞子さんのコスプレと座敷芸に時間のたつのも忘れて楽しんだ。。。

やっぱ京都はよろしおすな・・・。

こちらのお店のHPはこちら


カテゴリー 和食, 京都市 |

洋食専門 グリル カワベ

東玉出駅近くの昭和の香り満載の洋食店。

店内は昭和の空気がとてもゆったりと流れていて癒される。大きな音を鳴らすダイヤル式の黒電話や真っ赤なコカコーラの冷蔵庫。。。でもお店の中はしっかり掃除がされてあって古いけど清潔。

優しくて気の利く女性のサービスも心地よい。いつも心が温まる。。
お客さんはほとんどが近所の方々のような感じ。

ポークカツ700円を所望する。

昔ながらの銀皿が、何とも懐かしい雰囲気を醸していてええ感じ。ラードで揚げられたカツはサクサクと香ばしく豚肉もかなり美味しい。脂身の部分は、適度に柔らかくソースも甘酸っぱくてケチャップ系。。
この価格でこのレヴェルのとんかつがいただけることが素晴らしい。

ここは洋食屋さんなのに出前もしている。
まさに地元に密着した店。。

この店で食事をしているといつも幸せを感じる。幸せとは捜しに行くものではなくて、ここにあることに気づくこと、こういった普通の生活の中にもうすでにあるものなのね。何の変化もないいつもと同じ毎日の中に存在するもの。。。

トンカツを食べるとどういうわけか哲学的になる僕。。。。

大阪市西成区玉出東2-2-26

06-6651-1669

11:00~21:30

洋食専門 グリル かわべ洋食 / 東玉出駅岸里玉出駅塚西駅


カテゴリー 岸里玉出(南海), 洋食 |