ビストロエピス 10月

社員の定年退職のお祝いの食事会を幹部社員と一緒に表記の店で貸し切って行なう。まずはビールで乾杯してお任せコースを所望する。

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アミューズは無花果のタルティーヌと鱚と雲丹のを生地で包んで揚げたベーニエ。タルティーヌは無花果の下にチーズが忍ばせてある。ビールはキリンのプレミアム系でかなりしっかりした味。

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北海道産仙法師産牡蠣とオランディーズソースの軽いグラタン。釧路の牡蠣は身が大きくてプリプリして味はとっても濃厚。ソースはエッジの効いたものでエッグベネディクトのものとは似て非なるもの。

オーナーである奥野シェフはスイスホテル(元サウスタワー)のメインダイニング 『ラツール 』で修行され、いまどきの軽いフレンチではなくしっかりと塩とビネガーを使って作る腰の据わった味わい深いソースと絶妙な火入れが特徴。この料理のソースも穏やかで上品で腰の柔らかい感じで舌触りもキメも細かな印象ロワールのメネトーサロンにドンピシャの相性。

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フォワグラをの入ったフランの上に滑茸入りのコンソメが入ったもの。生のフォアグラをフードプロセッサーにかけて、生クリーム、牛乳、玉子(卵黄多め)を加えてうらごしして、湯煎で焼く(蒸す)洋風茶碗蒸しのようなものだけど、フォアグラの濃厚さを残しながらも滑らかな舌触りはまるで ムースのような軽さ。我々が供する茶碗蒸しとはレベルが違いすぎる。

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キノコのポタージュスープはこの時期の奥野シェフシェフのスペシャリティ。ポルチーニの香りがしたんだけどマッシュルームと椎茸を炒めて作っているだけと謙遜する、濃厚で香りも気高くかなり美味しい。

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いとより鯛のポワレ サフランとあさりのヴァンブランソースはシャロットを炒めて魚のだし汁を加えた ベースに白ワインを加えて煮詰めたもの。バターなどを加えて仕上げる感じだけどこの時間をかけて煮詰めたソースもエッジが効いていてかなり美味しい。このソースでパンが4つ食べる事が出来そうな感じ。

魚の火入れも皮はパリッ、身はジューシーで満点。小さな火口で黙々と順序良くクリエイティブかつガストロミチックでしっかりとパンチのある魂の入った料理を次々と作る。ワインはブルゴーニュのピノノワールを所望する。(ニュイ サンジョルジュダニエルリオン)

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最後の肉料理はシェフ自慢の鳩料理。スモークした鳩のグリエトリュフのソース。一皿が出来上がるまで30分以上 何度も火を入れて冷まして・・・ 出来上がりはなんとも美しく気高いものとなる。皮はパリパリで肉はジューシー。ワインは当然ボルドー。オ メドックジスクール。相性ばっちり。

生臭さや癖は全くない。レバーも手羽先も一緒に食す。ワインをおいっきり使ったソースにはたぶん肉汁もたっぷりと入っている感じ。 このソースもエッジが効いた印象に残る味。手づかみで骨の周りの肉をワシワシといただく。

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リンゴのキャラメリゼが入ったクリュームブリュレ。

いつも同じ事を書くのだがこの店は帝塚山の宝。。東京の白金台で食べても、芦屋で食べても、このボリュームでこの値段は絶対にあり得ない。 今日も御馳走様でした。。。

住吉区帝塚山東1-3-36カーサ帝塚山B1F
06-6675-0211
定休日:火曜日の夜と水曜日


カテゴリー 帝塚山, 姫松, フレンチ |