料理ジャンル

中国料理 大徳

このブログの読者さんの紹介で谷町6丁目駅1番出口直結の表記の中華料理店を訪問。1986年の開業でこの地で30年以上営業されていると聞き及ぶ。すぐ隣にコインパーキングあり。路面から階段を降りた先にあるお店で別名踊り場中華と呼ばれるらしい。

店の外観は入店するのにかなりハードルが高い。自動扉なんだけど曇りガラスになっている。入り口は狭いけど店はかなり大きく座敷を入れて50席ほどある。

メニューの多さは特筆もので全て食材別に分けられている。客層はいろいろで女性はほぼいない。こちらはカツ丼が有名でケチャップ味のとろみのある玉子入りのソースがかけられたいわゆる大衆中華料理カツ丼。

今回はもう一つの名物の天津飯750円を所望する。

とろみの効いた半透明の餡がたっぷりかかった天津飯が着丼。塩気は少なめでかなり淡白な味わい。玉子も柔らかくてサラサラと雑炊のように最後までいただけました。ごちそうさまでした。

大阪市中央区谷町6−1−14ーB1
06-6768-5338
11:30~13:45/17:00~22:30
日曜休日


カテゴリー 谷町六丁目, 中華料理 |

梅市

東心斎橋にある表記の和食店を数十年ぶりに訪問。江戸時代からの関西料理を今に伝える関西割烹会のレジェンドと言われる奥田氏のお店。心斎橋駅から徒歩7分、長堀橋駅から徒歩5分の千年町のビルの2階に位置する。

階段で2階に上がり店内に入ると昭和の空気感を感じながら広いキッチンが見えるカウンター席に案内いただく。調理場は奥田氏と若い板前さん、接遇は奥田氏のお姉さんが着物で担当される。

料理はコースですべて時価。この日は25000円で支払いは32000円でした。奥田氏はたくさんの弟子を輩出され。ミシュラン店もその中で2店ある。最高級の食材を使用し素材の特徴を見極め「しんみり」とした味付けは圧巻の美味しさと言われる。使われる器も上質なものばかりで見ているだけでため息が出る。

個性的なキャラのご主人は弟子の指導をしながら料理を作り、客の相手もされる。真昆布が不漁で難儀しているという話やその日使われる食材の話、独立して繁盛している弟子の話など喋り出したら澱みなく止まらない。。

座付きの白和え。こういった普通のものがびっくりするくらい美味しい。

大阪料理は2品目に前菜を出すのが正式。軸のついた金柑はかなり綺麗に炊かれている。牡蠣の時雨煮、大根と生姜の砧巻き、サーモン、昆布しめにした鯛の酒盗和えなど。

綺麗な蒔絵の描かれた煮物椀は蛤真薯。かなり柔らかく仕上げられる。脇には鶴菜と梅人参が添えられる。出汁の綺麗さと塩気の塩梅はお見事で塩味は薄いんだけど明確な味わいがある。これぞ生成りの料理なり。隣の高齢の客の出汁はさらに塩味を落としたものと言っていた。

続いての刺身は旬の平目に肝を添えて蛤の器で供される。手前にはパツパツ食感の甲烏賊と車海老。界隈でよくある熟成等はかけずにコリコリの状態で提供。刺身もこのお店ならではの切りつけと盛り付け。醤油には強いこだわりがあり生醤油を使用。それを出汁で割ってからさらに醤油を足すという作業。隣の高齢の客にはたまり醤油を出していた。

佐渡島の鰤を使った鰤大根。鰤の持ち味以上の味はつけない。鰤の旨みと脂の甘みが口いっぱいに広がる。魚の青臭さは当然皆無。残った出汁はそのまま飲めるほどの濃さでこれも滋味深い。。

ご主人が「今日は鮑が美味しいで」と言っていた鮑料理。仕入れ値が一つ7500円という徳島産の大きな鮑を丸ごと7時間蒸して少し炊いて最後に地をかけて焼いて仕上げる。大ぶりにカットされた身は出汁の味を含みながら鮑の旨みと水分をしっかり保ってプリプリ以上の食感でこれ以上美味しい鮑料理は食べたことがないと思えるもの。これぞ浪速千年の味。これには久しぶりにびっくりした。。

お酒はご主人が毎晩、夜飲んでいるという浦霞をいただく。その後で隣席の常連さんが持ち込んだ青森の豊盃を一緒にどうぞと勧めていただく。

カラスミ大根で日本酒が進みまくる。

揚げ物はクエ。潤や蕾菜などが添えられる。このクエも秀逸。。

食事はご主人自家製の生海苔を使った磯自慢ご飯をいただく。

名物の鯖寿司も一切れ。鯖の締め具合が素晴らしい。これも今までで一番好きな棒寿司かもしれない。

デザートは抹茶アイスと粒餡。ご主人の話も面白く楽しい時間を過ごせました。常連しか来なくて敷居が高い店だけど私は大阪ではもっとも美味しいと思う和食のお店です。

お店のHPはこちら

大阪市中央区東心斎橋1-6-3 ハイツ千年町2F
17:00~21:00
定休日:日曜、祝日
06-6241-0576


カテゴリー 心斎橋/四ツ橋, 長堀橋, 和食 |

燕堂

東住吉区にある表記の蕎麦店を訪問。最寄駅は近鉄南大阪線「今川駅」か地下鉄谷町線の「駒川中野駅」や「田辺駅」から徒歩5分くらいの住宅地の中にある。界隈にコインパーキングあり。2年前にこの地で開業されたとのこと。

お店は古民家をリノベーションした落ち着いた雰囲気で中に入るとテーブル席がいくつかとカウンター席のようなものもある。2階は個室と蕎麦打ち場。

ご主人は香川の「悦凱陣」という日本酒の杜氏をされておられ来阪後に四天王寺の「はやうち」で修行をされたとのこと。

蕎麦だけでなくさまざまな厳選された日本酒がいただけるらしい。

メニューは蕎麦以外にも、酒のアテになる料理が色々で蕎麦前だけでなく色々な肉料理や野菜料理、内容を選べるコース料理や定食のようなものまである。日本酒のペアリングがあるのも珍しい。

この日は鴨汁つけ蕎麦1600円を所望する。

蕎麦はかなり細打ちで儚いタイプ。香りはしっかりあってとても上質。つけ汁には鴨の小さな身が入っていて脂分が出汁にコクを加えてとてもいい塩梅となっている。細打ちなので蕎麦に汁がよく絡んで美味しい。一気に完食して蕎麦湯もいただいて店を出る。ごちそうさまでした。器にもかなりのこだわりあり。

大阪市東住吉区田辺4-8-7
電話非公開
11:30~14:30 17:30~20:30
水曜・第2第4火曜定休


カテゴリー 田辺, 蕎麦 |