2024年01月

野菜ビストロ レギューム

阪急西宮北口駅前のロータリーに隣接するビルの8階にある表記のビストロを訪問。地味なファザードを眺めながら店内に入ると店の真ん中に気が植っていて開放的で明るい空気にびっくり。オーガニックな素材を使ったコース料理とアラカルトがあって今回はアラカルト料理を所望する。

最初に前菜盛り合わせ1880円(2人前)を所望する。酸味の効いたソースが驚くほど美味しいオマール海老とカリフラワーのアンチョビマヨネーズマリネ。焼きネギと鴨ロースのオレンジマスタードビネガーサラダも斬新な味わい。明石タコの紅茶煮と菊芋、茸、黒キャベツのブレゼ(蒸し煮)。季節野菜を使ったキッシュはホロホロの食感。牛蒡の醤油バルサミコマリネ。

シンプルで自然な調味なんだけど仕事はかなり凝っていてシェフの腕の良さに根を見張る。

オマール海老の香草バター焼き1980円はパン粉をつけたオマールと冬野菜を香ばしくオーブンで焼き上げたもので下にラタトゥーユが隠れている。海老の火入れも完璧でかなり美味しい。

おすすめ料理の鯛と帆立貝柱の入った季節野菜のバリグール風1880円はストウブに入って供される。野菜は蕪、白菜、キャベツ、大根、人参、玉ねぎ、牛蒡、水菜、小松菜、蓮根、赤キャベツ、小芋、ミニトマトなど。野菜のエキスがしっかり入ったスープは酸味もあって家庭では絶対できない斬新で上品な味付け。そしてこれらの野菜のおいしさに感動。

国産牛フィレ肉シャトーブリアンステーキトリュフソース4880円もソースがかなり美味しい。添えられた野菜もワンランク上の味わい。

牛蒡入りガトーショコラ680円でフィニッシュ。。都会のど真ん中のオアシスのようなお店です。

西宮市高松町5-39 なでしこビル 8F

フレンチ 兵庫県

ひろせ 1月【大阪市 心斎橋/四ツ橋】

数ヶ月ぶりに心斎橋のお気に入りの和食店を訪問。難波・心斎橋方面の日本料理では一番美味しいと個人的に思うお店。ライブ感のあるカウンター6席と小上がりのテーブル2卓の小体な店。

ご主人は西心斎橋のミシュラン店「ゆうの」で修行されたご主人の喰い味とけれんのない上質な食材を丁寧に仕事をした料理はプロの間でも定評がある。ソムリエの資格も持っておられるのでワインと肉料理を合わせる客も多いと聞き及ぶ。最高級の炭を使った火入れには定評がある。女性のグループ客も多い。料理は以前より少し値上がりをして月替わりの16500円(税別)のみ。

スタートは海老芋のすり流し。出汁の塩梅も良くてとてもいい味わい。椀種はズワイ蟹のつみれ。

2品目は揚げ物が供されることが多い。この日は岡山県日生産の牡蠣を使った春巻き。たっぷりのネギ味噌をつけていただく。

刺身は普段の盛り合わせではなく佐賀産三年河豚の身と白子と皮の煮凝り。身は3日程度寝かせて熟成させているとのこと。

煮物椀は炭火で焼き込んだ白甘鯛とばちこ、鶯菜、新筍、黒豆豆腐、人参、柚子など。出汁の整えは完璧。

1月らしく織部の蓋物に酒肴盛り合わせ。ツボツボには茶振りをしたナマコが入る。鯛の子玉子締め、平目錦巻き、幽庵だれに漬け込んだ金目鯛のおかき揚げ、数の子の雲丹あえ、唐墨餅などが盛り込まれる。葉物等の飾りは一切使わないのがいい。

温物は鯨肉のしゃぶしゃぶ。鯨肉のつみれも入る。その上にさえずり(鯨の舌)や胃袋などが入った餡がかかる。

肉料理はマルシンというもも肉を炭火で焼き上げたもの。酸味のある叩き大根と一緒にさっぱりといただく。あしらえは芹の辛子浸しと根っこの唐揚げ。

ご飯は河豚のアラで出汁をとった河豚ご飯。旨みたっぷりでかなり美味しい。

デザートは酒粕入りのプリン。

お酒も好みのものをたくさんいただきました。

過去のひろせはこちら

大阪市中央区東心斎橋2-8-23イケダ会館1F
06-7713-0543
17:00~翌0:00

大阪市 心斎橋/四ツ橋 和食

立鮨 越中屋【大阪市 天下茶屋】

南海線天下茶屋駅のショップ南海の入り口付近にある表記の寿司店を訪問。以前は越中屋東野というお店だったけど今年から西成の越中屋本店のご主人のご子息が店を引き継いで切り盛り(私は店の名前をジュニアと呼んでいる)。以前と同様に看板もないんだけど連日予約客で大賑わい。

客層も広く地元客をはじめ南海電車に乗って遠方から訪れる客まで様々。以前と異なり立ち食いスタイルになったのでお店の定員は11名まで入店できる。若きご主人のお人柄もよく、立ち食いなんだけど一人一人の客に向き合って懸命な仕事をされる。

メニューは一貫ずつ価格が記された握り寿司とお酒のあて10種類くらいからなる。初めての方はおすすめ握り5貫1000円がおすすめ。仕入れは木津卸売市場に毎日買い出しに行かれているとのこと。この日も好きなものを片っ端から握っていただく。

最初にビールをいただいて鰻白焼800円と煮だこ700円を所望。うなぎは皮目がパリッと焼かれていてたっぷりのワサビをつけていただく。丁寧に煮込まれた生蛸もかなり美味しい。あしらえの牛蒡ともろみ味噌もお酒によく合う。

寿司の扉は烏賊耳150円から。続いて脂たっぷりの新鮮な生鰯200円、皮目を炙ったカマス200円、鯵200円、とても甘い北海道産雲丹500円、深みのある味わいのいくら黄身醤油あえ300円と続く。

続いて岡山県日生の牡蠣300円はよく肥えていて臭みや苦味も全くない。煮穴子300円、カワハギ肝乗せ300円もコク深い味わい。寿司では珍しいニシン250円は小骨を避けた丁寧な切りつけに敬服。上品な脂が乗っていて秀逸。好物の車海老500円は2貫いただく。

最後に芽ねぎ150円をいただいて終了。退店まで約30分。。高級ネタを手頃な値段でいただけるいいお店です・・・・

大阪市 天下茶屋 寿司