まさる 1月【大阪市 四天王寺前夕陽ヶ丘】

夕陽が丘にある表記の寿司店を久しぶりに一人で訪問。人に教えたくない大阪では一番美味しいと思っているお店。25年間ずっと通っているが全く飽きることはない。大阪メトロの四天王寺夕陽ヶ丘駅から西に徒歩5分。奥まった裏通りで小さな表札を一つだけあげて営まれる。店の前にコインパーキングあり。

こちらの店を訪問するときは自分なりのこだわりがあり一人だけで「寿司を食べること」に集中する。開店の17時と同時に入店してアテは食べずにいきなり握ってもらう。寿司の味がよくわかるように最初はお酒は飲まずに熱いお茶をいただく。

お店はL型のカウンターで吉村店主と見習い職人が2人。主人曰く「うちの店は寿司(特に粒のたった米)を食べてもらいたいので寿司以外の【あて】は新地の料理店で食べてくれ・・」とよく言っておられる。そこまで寿司に自信がある。多種多彩な寿司ネタは握りで40種類、巻物で20種類と圧巻の食材の揃え方。

客のいないカウンターに一人座り、店主と世間話をしながらマンツーマンで赤身以外のネタを怒涛の如くどんどん握ってもらう。

握りの扉は肉厚でコリコリ食感の細魚。続いて肝を乗せたカワハギはもみじおろしで。鯖の漬けは辛子が添えられる。皮目を炙ったカマス 肝と芽ねぎを乗せたキンキ コリコリで身が弾けそうな鯖 新鮮極まりないハリイカ。握る寿司はどれも繊細で細やか。シャリの美味しさは秀逸。

続いてかなり柔らかく炊き上げた鮑、北海道の甘すぎる雲丹、独特の磯の香りの赤貝と続く。お待ち兼ねのこちらのお店のレコメンドメニューの車海老は頭の味噌が鋳込まれる。繊維の細い上質な蟹味噌を乗せたズワイガニ、ミディアムレアに火入れされて出汁漬けにした蛤などどれも息を呑むような美味しさ。

続いて正統派のいくらの軍艦巻き。炙りたての鰻もこちらのお店では海苔巻きにする。いろいろな野菜が入るふわふわの帛紗卵焼きでコースはフィニッシュ。追加で完璧な火入れをしたタコ、軽く炙った平貝、赤貝の紐部分。胡瓜巻きとキャベツ巻きをいただく。この日は途中からお酒を4合いただいて13000円の会計でした。(有名高級店の半額とよく言われます)

過去のまさるはこちら

大阪市浪速区下寺2-3-10
TEL:06-6649-7227
営業時間:平日 17:00~翌2:00 日祝 17:00~23:00
定休日:水曜日

大阪市 四天王寺前夕陽ヶ丘 寿司