稲家 10月【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地の永楽通りの新しいビルの7階にある表記の店を訪問。店内はカウンター8席のみ2回転。この日は18時一斉スタート。料理はおまかせコース18,000円(サービス料10%、消費税別)。若い店主の独創的な仕事と丁寧な仕事が好きで最近よく出向いている。

同じビルにはミシュランの有名店や人気店がたくさん入る。したがって知人遭遇率がとても高い。。

座付は炭火で炙った烏賊に北海道産の雲丹をのせて賽の目のリンゴを混ぜた林檎酢のジュレをかけたもの。花穂紫蘇が添えられる。前盛りは千葉産の生の落花生

鮮やかな江戸切子の盃。。店主が修行をされたミシュラン店の神戸「植むら」でも同じようなものを拝察した記憶がある。

この日の日本酒は爾今の純米吟醸と十四代の播州愛山、珍しい十四代の七垂二十貫を順番にいただく。。

ワタリガニの真薯と厚みのある生の木耳、鶴菜と松葉柚子 出汁の塩味は限りなく淡いけど使っている昆布が上質のためにとてもしんみりとした味わい。

刺身の1品目は骨を抜いた鱧をさっと洗いにして生で供される。割醤油と優しい味わいの梅肉でいただく。名残鱧なのでとても良い脂気を感じることができる。

刺身2品目は5日間熟成させた鰆を軽く醤油漬けにしたもの。ネギの叩いたものが添えられる

炭火で焼きこんだカマスの若狭焼きと山形のブランド小芋の天ぷら。。小芋は一度出汁で炊いてから揚げているんだけどネットリ感にびっくり。松茸と大和まなのお浸しが箸休め。

帆立貝柱と新百合根の卵寄せ。。茶碗蒸しを濃厚に仕上げた感じ。。角切りの帆立貝がワンランク上の美味しさ。。

銀鱈のような北海道産の白身の魚を軽く揚げて酸味のある菊の花を混ぜた出汁の餡をかけたもの。あっさりした魚にぴったりの餡で一気に食べてしまう。

大きな鍋でたくさんの種類の茸と軍鶏を炊いて皆で取り分け。。なんとも言えない淡いけど深い味わいの出汁が身体に染み入る感じがする。

食事は土鍋窯で炊いた白飯から。。続いてマコモ茸の炊き込みご飯にイクラをかけたもの。3膳目は白飯に牛しぐれを乗せたものをいただく。。

食後の甘味は黒糖の軽羹と栗のクリームのようなもの。18時にスタートして20時丁度の終了。手際よく料理が提供されるのがありがたい。いつものようにご主人が外までお見送り。。この日も大満足でした。。

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大阪市北区曽根崎新地1丁目10番2号
06-6341-3177

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