カテゴリー:なんば・道頓堀
ジャンルで絞り込む

鑫福(しんふく)【大阪市 日本橋】

あけましておめでとうございます。読者の皆様におかれましてはつつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。本年も宜しくお願い致します。元旦は実家で自社商品のおせち料理を大皿に盛り込んでいただいたものをいただきました。

fullsizerender

手前味噌ですがすべてのものが美味しく調整され良いお正月を過ごす事が出来ました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私の周りの中国の東北出身の人達が大阪で「一番おいしい店」とよく言っている表記の店を友人と紹興酒をいただきに訪問。場所は中央区島之内のディープゾーンで地下は中国料理食材の店。店の表の水槽には正月料理用と思われる鯉が沢山泳ぐ。こちらの店の西側に火鍋の専門店もあり中国人観光客で毎日大賑わい。

2016-12-27-21-47-26

こちらの料理は朝鮮族が多数住んでいる中国吉林省の「延辺」と呼ばれるところの延辺料理(えんぺんりょうり)にお店の方々が黒竜江省ハルビン出身なのでその本場の東北料理をあわせたもので構成される。日本にあるような普通の広東料理系のメニューはほとんどない。

2016-12-27-20-40-13

スタッフは全員ハルビン出身の中国人でメニューもすべて中国語。しかしながら日本語も通じるので大丈夫。いつものように奥の小上がりを案内いただき好きなものを適当にいただく。突き出しはピーナッツと青菜のキムチ。これがビールにドンピシャ。周りの客も中国人と韓国人だらけ。エキゾジズムな異国感がたまらない。

2016-12-27-20-41-03

延辺料理を代表する羊串150円。中国で食べたら30円くらい。下味がしっかりついていてクミンシードがたっぷりかかってとてもスパイシー。癖や臭みは全くない。。肉も柔らかくてかなりおいしい。

2016-12-27-20-44-39

いか串も味わい深い。タレが甘辛酸っぱくて癖になる。ハルビンの食堂にいるようでとても楽しい。すぐ近くにある「故郷羊肉串店」は自分で焼いてスパイスをかけて食べるスタイル。個人的にはこちらのお店が好み。

img_3853

鶏の足100円と首。足はモミジの部分だけでなく膝から下全部がついているので可食部分が多い。ちなみに頭は200円。

2016-12-27-20-57-25

お酒は東北の白酒が沢山揃うがこの日は紹興酒にする。上質なものが格安でいただける。

2016-12-27-20-40-10

饅頭串100円は外はカリカリで中はモチモチ。口直しにちょうどいい。

2016-12-27-20-51-09

好物のセミの串100円は香ばしくて川海老の唐揚げかかっぱえびせんのような感じ。カリカリしてむにゅむにゅして大豆食品のようで濃厚な旨味がありとても滋味深い。見た目のグロさとを気にしないで別の食べ物と思っていただけば高タンパク低カロリー食として身体にいいし酒もすすみまくる。これは一度食べれば必ずはまる・・・

2016-12-27-20-51-39

同行した友人も「美味しい〜」と言って食べまくる。食べた次の日は目覚めもよくかなり元気になったとのこと。

2016-12-27-21-15-04

〆はいつものように水餃子。黒酢に付けてモチモチした皮の食感を楽しむ。

2016-12-27-21-45-13

店の入り口にはテイクアウトも出来る総菜が並ぶ。グルメ番長の友人が大阪で一番美味しいという豚足。

2016-12-27-21-45-06

日本のものと姿形が異なるとうもろこし。

2016-12-27-21-44-59

店のスタッフさんお薦めのうさぎは次回の楽しみにする。この他にも味が濃くて量の多い、日本では見たことがないホルモンや豚肉、野菜を中心にした中国東北料理がたくさん揃う。

2016-12-27-21-43-00

伝票はこんな感じ。お酒を飲んでひとり2600円くらい。立地はかなり物騒な場所。注意は必要。「蚕」はセミのこと。つまり幼虫を使用なり・・・17年間ずっと土の中で養分をため続けているから美味しくないわけがない・・・・

大阪市中央区島之内2-9-11
TEL:06-6213-1828
11:00〜翌5:00
年中無休

大阪市 日本橋火鍋中華料理ビール

旬膳甜酒 創庵【大阪市 難波】

宗右衛門町の表記のミシュラン3年連続☆の和食店を訪問。三津寺筋の雑居ビルの2階。カウンタ−6席と小上がり4席の小さなお店。料理はコースでお任せ6480円のみ。坊主頭のご主人はかなり強面。

2016-12-27-18-12-10

最初に生ビールをいただく。座付きは徳島県の阿波尾鶏の入った茶碗蒸し。有馬山椒がしっかりと効いている。寒い時期には嬉しい。

2016-12-27-18-18-44

まなと柿と椎茸のお浸し。甘くて柔らかいまなの上には煎ったクルミが載せられる。どおってことのない料理だけど出汁が抜群に美味しい。

2016-12-27-18-26-18

お椀はずわい蟹の糝薯。鴬菜と柚子の吸い口。この出汁もビックリするくらいの口に合う加減。塩分は限りなく低い。上質は昆布とマグロ節を使われていると推測する。京都のお店でこれくらいの塩梅で出す店は数件知っているが大阪ではほとんどない。しっかりと味がついた糝薯の中にはずわい蟹の身がぎっしり入る。

2016-12-28-12-24-34

飲み物はビールも焼酎もあるけどお薦めは日本酒との事。すべて160ml売り。最初に群馬県の巌の純米吟醸から。ふくよかで味に幅のある無濾過タイプ。鳥取県の鷹勇の純米吟醸原酒はあらばしりのあとに絞られる中汲みのお酒。これもふくよかで旨口だけどキレもあって燗にしても美味しいと思われる日本酒らしいお酒。長野県の十六代九郎右衛門は甘い香りと優しい口当たりの純米酒。どれも料理と喧嘩をしない選ばれた食中酒。すべて安心価格・・

2016-12-27-18-39-04

天然鰤の造りは酒と水を半々にあわせたものを沸騰する寸前の温度に保ちながらそこで魚を洗うと言っておられた。身は程よく締まって旨味も凝縮しているような気がする。雪だるまの形をした辛み大根を付けてポン酢でいただく。切り方も厚みも完璧。これは最近食べたどの鰤よりもおいしいと思った。

2016-12-27-18-48-46

お酒と一緒にどうぞと言われて出てきた鯨の「さえずり(舌)」柔らかく、癖なく火入れされていてブラックペッパーの香りも相まってお酒が良くすすむ。女将さんの説明も丁寧で嬉しい。

2016-12-27-18-58-43

浪速伝統野菜の田辺大根と鰆の煮物。しっかり締まった大根はしんみりと味がつけられていて「ホント美味しいねえ」と言う言葉がつい口に出る。脂の乗りまくった鰆もやわやわで口の中でほどける炊きあがりに脱帽。とにかく出汁のクオリティーが突き抜けていい。

2016-12-27-19-16-48

富田林の西板持で取れる板持海老芋の揚げ物。一度炊き込んで味をつけて揚げられている。添えは姫金時人参。日本で一番美味しい海老芋と言われていると言っていた。調べると現在生産農家は5件くらい。ほとんどが京都に出荷しているらしい。法善寺の料理屋さんの「喜川」や「作一」等こちらの海老芋をで何度かいただいた事がある。シルキーでネットリとした食感で甘味も強くてホクホクしまくり。添えられた海老塩を付けて日本酒と一緒に食すと目眩がしそうになるくらい衝撃的な美味しさ。

2016-12-27-19-17-10

「この海老芋は美味しいねえ〜」と言っていたら女将さんが生のモノを持ってきてくれた。1kg以上ありそうな今まで見た海老芋の中で最大級のもの。海老芋は里芋と同じ種で手間ひまかけて栽培方法の工夫で海老芋にするというのは周知の事実。

2016-12-27-19-33-39

酢の物は磯ツブ貝と九条ネギ。この貝は北海道に行ったときに料理屋さんでよく出てくる。部位によって食感や味が異なるのが楽しい。

2016-12-27-19-44-18

お酒が少し残ったので肴を所望すると大根と鰊の麹付けを出していただいた。純米酒との相性はこれ以上ないくらいにいい。当たり前だけど土産物などでよくある鰊の麹付けのような保存料等の添加物の味は全くしない。麹の甘い香りが鼻腔をくすぐる。

2016-12-27-20-03-10

食事は蕪ご飯。何をいただいても上質です。来月も伺う予定。店内は禁煙でカード不可。月代わりのおまかせ料理のみ・・・でも充分お得です。

大阪市中央区宗右衛門町5-31
06-6213-1541
定休日:日曜・月曜の祝日

旬膳甜酒 創庵 (居酒屋 / 日本橋駅、近鉄日本橋駅、大阪難波駅)

夜総合点★★★☆☆ 3.5

和食大阪市 難波日本酒ビール

Il Povero Diavolo/イルポーベロディアヴォロ  12月【大阪市 大国町】

個人的に一番好きなイタリアンを久しぶりに訪問。12月は当然の事ながらどんな日も満席なんだけど、この日は2日前キャンセルが出たらしく知人を誘って早い時間に伺う。

こちらは大国町の木津市場横の簡易商業施設にある唯一の高級レストランなんだけど食材には魚だけを使用し、独創性と芸術性に溢れた逸品を提供される。こちらの羽田シェフの科学的に食材の特製と相性を考察し、様々な技法を駆使しながら独自の世界観を持つ料理に昇華させる技術とセンスにいつも敬服する。最近は辻調理師学校の講師もされていると聞き及ぶ。

この日は全10品のフルコースをカウンタ−でシェフの手元を見ながら楽しませていただく・・・・と思いきや、撮った写真の半分を誤って消してしまった・・・

2016-12-12-18-41-43

いつも最初はグリッシーニが出て来るんだけど、この日は手作りのビスケットのようなものが登場。コースの始まりは「烏賊と三つ葉」を使った一皿(写真なし)。生の甲烏賊とその下足とイカスミを合わせてスフォルマートしたもの。三つ葉を素揚げしたものと一緒にいただく。文章にすれば単純だが細かな手間がたくさん入る。

2皿目は真魚鰹のお造り状態のもの(写真なし)を根パセリのソースと一緒にいただく。脂の乗った真魚鰹は新鮮だけどどうしても味が淡白なので羽田シェフは帆立のジュを加えたりして深みを出す。

2016-12-13-10-36-03

3皿目はホウロウの鍋で提供される。鮮魚をヒバと杉板に挟んでフィンランドサウナ状態で蒸し焼きにしたスペシャリティ。火入れする前のプレゼンテーションも嬉しい。

2016-12-12-19-19-34

中身は新鮮なオーブンでレアに焼き上げた鱈とその白子が入ったもの。「これはもう完全に和食でしょ」と尋ねると「この料理は羽田(シェフの名前)が作る【羽田リアン】です」との答え。あしらえは百合根のペースト。

どの皿も和の食材や調味料を一部に使う事でとっつきの良さと食べやすさを工夫されている。

2016-12-12-19-37-18

4皿目は絶妙な火入れをした「鰤大根」。オーブンで常に中心温度を測りながら的確な焼き具合を探る。身の中心はロゼピンクだけど皮目はパリパリ。大根はシャーベット状態。鰤との温度差も刺激的である。

2016-12-13-10-40-03

5皿目は若布に包まれて蒸し焼きにされた鰆。青さ海苔のソースとグリーンレモンでいただく。鰆を柔らかい若布と一緒に青さ海苔のソースをつけていただくと瀬戸内海の海に浮かぶ島々が目に浮かび、「瀬戸は〜日暮れて〜夕波~小波~」と小柳ルミ子さんの歌声が頭の中を横切る。

6皿目はヨコワを焼いたものなんだけど苦手なのでパスさせていただいた。コースをすべていただくといつもお腹がはち切れるのでちょうどいい。

7皿目はワタリガニのスープのようなもの(写真なし)。

8皿目は自家製の大和芋で作ったニョッキ。自然薯とパルミジャーノの濃厚なソースはバケットとともにいただくと中毒になりそうな後を引く味。

この辺りになるとワインのアルコールのせいで頭が酩酊状態となり記憶も不確かとなる。

2016-12-12-20-50-50

デセールの一皿目はフレンチトーストにはったい粉で作ったグラニータを乗せたもの。その上に粉末のはったい粉がかかる。食べた事がない食感だけど懐かしいお味。

2016-12-12-20-58-51

最後はホワイトチョコでくるんだ液体状の「安納芋」でフィニッシュ。杏仁豆腐やバナナのときもある。。でもビジュアルはいつも同じ。。

2016-12-13-10-32-59

すべての料理にワインをペアリングしていただく。価格は料理と同じくらいなのでかなりお得。いつもお任せだけど外した事が全くない。スタートは果実味たっぷりの辛口シャンパーニュ「ロワイエ・エ・フィス 」。続いての「スキオペット」のソービニオンブランは果実味たっぷりで酸味とミネラルのきいたヴォリューム感のあるもの。真魚鰹のお造りにドンピシャ。

「リムー・ブラン[2015]シャトー・ド・ゴール」は シャルドネ中心の淡いイエローのふくよかボディータイプ。余韻も長くて蒸し焼きの鱈との相性もいい。

鰤大根と合わせたランドックの「ゼリージュ=キャラヴァン」は更にボリュームのある黄金色の 味わい深いもの。香りも濃厚でモンラッシェのような印象に残るエレガントな佳品。いつまでも残る余韻にうっとりする。本当に「美味しいな〜」と思う最近のスマッシュヒット的な一杯。

ここで日本酒登場。秋鹿の「朴」は特別純米無濾過生原酒。木の香りがほのかにして甘めで濃厚な旨味たっぷりで熟成感と野趣溢れながらもまとまりのある穏やかな原酒。料理との相性は当然ドンピシャ。

続いていただいたのはスロバニアのワイン。アメリカでいただいた事があるが日本では初めて。しっかりしたボディと圧倒的なふくよかさとまろやかさでムルソーのようなミネラル感と葡萄の凝縮感を感じる。

最後に出されたニョッキと一緒にいただいたのはトスカーナのビオワイン「ソラティオ・デ・ラ・チェレータ」 素直で優しい味わいで自然な甘さがソースによく合う。

最後はイタリアのpantelleriaという島でつくられる「Moscato Passito di Pantelleria(モスカート・パッシート・ディ・パンテッレリア)」というデザートワインをいただく。栗や杏のような甘い香りが特徴。葡萄を乾燥させて糖度を高めて発酵させるものでフランスの貴腐ワインも同じ製法(だと思う・・・)。こういったワインをハードタイプのチーズと一緒に食すのが大好き。

料理のみならずお酒も大満足の良い時間を過ごす事が出来ました。そのあとは市場にある太平の湯で温まってマッサージをしていい気分で帰宅する。

過去のIl Povero Diavoloはこちら

大阪市浪速区敷津東2-2-1-317 なんば木津まち横丁「○(エン)」内
TEL:06-4395-5150
営業時間:18:00~23:00
定休日:水曜日

和食大阪市 大国町イタリアンワイン日本酒