その他料理

モスクワ紀行 その④

最終日はお土産を買って帰国準備。定番のマトリョーシカの原型は日本の箱根の福禄寿の入れ子人形と聞いたことがある。。良質なはちみつとチョコレートを大量に買って帰る。

最終日にこの旅行をお世話いただいた知人が経営する現地法人の役員の方々自社物件のショッピングモールにあるおしゃれなカフェにてフェアウェルランチパーティーをしていただいた。

滞在中何度もいただいたイクラはどこでいただいても小粒で塩辛い。しかしこれは黒パンに乗せていただいたりサーモンとともに親子でいただいたりクレープのようなブリヌイと言われる生地に包んでサワークリームと一緒にいただくと素晴らしく美味。この味にはマイルド・・・

黒パンも久しぶりにいただいてとても自身になじんだ。身体にもよさそうで聞いてみるとやはり栄養素が豊富らしい。何度も噛んでいると酸味のある深い味わいが広がりスープにもよく合う。

ピロシキも最終日に初めていただいた。ピロシキはロシア人にとって「おにぎり」のような存在らしい。日本と違ってオーブンで焼いたものが一般的。 ロシアでは中身は多種多彩らしい。キノコ、米と卵、挽肉、レバー、キャベツ、卵とネギ、ジャガイモ、リンゴ、魚のミンチ、イチゴやスグリのジャム、米と卵など家庭料理なのでかなり多くのレシピがあると聞き及ぶ。

この日はひき肉のピロシキとキャベツの炒めたのが入ったものの2種類が供された。

イクラやキャビアをブリヌイというクレープに包んでスメタナというサワークリームをつけていただく。。まさに至福の味わい。日本のクレープに比べると少し厚めでふんわりした食感がある。

イクラやキャビアだけではなく蜂蜜、ジャムを付けたり、肉、魚、キノコを巻いたり、場合によっては、おかゆという場合もあると聞く。

ロシア料理にはキノコがつきものらしい。豊かな森に恵まれているからであろう。

キャビアは現在輸出制限が掛けられていて天然のものは捕獲禁止。原産地のロシアでも希少性が高くかなり高価なものになっている。。チョウザメの種類によって卵の粒の大きさとブランド価値が異なり、大きい順にベルーガ、セブルーガ、オシェトラと呼ばれる。ベルーガは小さな小瓶で4万円くらいか。口がいやしいのでしこたまいただいた。。最後にはティースプーンでそれだけをほおばってしまった。。

そしてうなったのはボルシチ。。見た目と違ってこれもとってもマイルド。もともとはウクライナの郷土料理らしい。ビーツの赤さが特徴。玉ねぎ、ニンジン、キャベツが入った具だくさんのスープ。 サワークリームを入れるととってもマイルド。多分冷やしていただいても美味しいであろうと思われた。 そのあと経営されておられるス―パを視察する豊富な品そろえと近代化された仕組みに驚く。まさに裸一貫で知己もなく異国の地で事業を拡大されている社長にも驚いた。

楽しい時間はすぐに過ぎ渋滞の中空港に向かう。。食事だけではなく社会情勢も多くの方々から直接話を聞く機会がありとても意義深く勉強になる旅行となった。

「さようなら」はモスクワの若い人の言葉で「パカー」というらしい。(どっちでもいい話だが・・)

完・・・・・


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ロシア紀行 その③

翌日は朝からモスクワ大学の中をランニング。体感気温3℃くらいか。空気が澄んでとても気持がいい。この日は「World Food フェスタ2011博覧会」に参加。アジア・ヨーロッパの農作物や加工品等のメーカーバイヤーがこの地に集まり商品展示ならびに商談を行う場となっている。 インテックス大阪とほぼ同じサイズの展示会である。

人口1億4000万人のロシアは食材の貧弱さはもとよりサプライのしくみが不完全でありこれからまだまだ発展の余地がありビジネスチャンスも満載であると感じた。

 

展示している商品を見ていると感覚値として日本のちょうど5年くらいの遅れを感じる。。 しかしながら各国の特色を充分に出しながら自社商品をアピールしているのを見るのはとても興味深い。。実演販売での試食があるところには人だかりが出来ていた。これは日本と同じ。

ドイツ、フランス、イギリスなどヨーロッパ圏のバイヤーが中心となっているのだが、中国、台湾はもとよりインドネシアやフィリピンもかなりの割合で展示しているのも興味深かった。もちろんアメリカや日本は出店していない。

この日のランチはパンにイクラとバターを乗せたもの。日本のイクラよりも小粒で塩っ気がきつい。異国情緒を楽しみながら会場休憩ブースでランチブレイク。

10年前くらいからモスクワでは日本食(寿司・焼き鳥)がブームで800店以上あると聞き及ぶ。 しかし日本人の経営はほとんどなく数店舗と聞き及ぶ。うどん屋も多くしかしラーメン屋はほとんどない。ロシヤ人は中国をかんばしく思っていないからという風に説明を受けた。 台湾製の寿司ネタのブースもあちらこちらにみられた。。変な日本語が書かれたパッケージが面白い。

コンパニオンの女性もたくさんいらっしゃって広い国土を持つロシアでは白系の方以外に様々なタイプの方がいることを確認できた。。これ以上書くと日記の趣旨が変わるので割愛する・・・・

昼ご飯に人気ナンバーワンの日本食チェーンを訪問。モスクワ近郊で60店舗くらいされているらしい。席数約300席。一等地にあるため満席になるであろうことが予想される。。価格はほぼ日本並み握り1貫200~300円くらい。人気はサーモンと鰻と聞き及ぶ。

鰻を使ったドラゴンロールは1250円くらい。飛び子を使った蟹の巻き寿司も同様。周りをきゅうりのスライスで巻いた海老巻きが1000円くらい。。そのほかにもお造りや寿司の盛り合わせなどバリエーションも豊かである。

それ以外にも海鮮サラダやクリスピー系のピザ枝豆、餃子、春巻きオニオンフライ、ラーメンもどきにクリーム系の味噌スープ。。焼き鳥はほとんどの種類が1本200円くらい。。ホタテやエビタコやサーモンの串まである。。さらにステーキやソーセージ海老フライに鰻丼まで。。もちろんデザートも超甘いケーキが豊富にそろえられている。

調理師は日本人に見えるがブラジア人と言っていた。モンゴリアン系なのだろうけどこういう人種がいることも初めて知る。

そのあとはモスクワ川クルーズやモスクワ一般社会事情の視察。夜はホテルコスモスでのロシアンショーを楽しむ。

モスクワ川クルーズにてスペースシャトル(本物)発見。。。

続く・・・・


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ロシア紀行 その②

ロシアの旬のブティックが入ったビルの中にある市場を見学。 野菜などの生鮮はもとより多くのスパイス、調味料、半加工品など多くの品そろえに驚く。伊勢丹のデパ地下にあるグロサリーのような感じか。生ハムも多くの種類がそろっていた。やはりヨーロッパの商品は多くそろう傾向があることがわかった。価格は日本と同じくらいだが平均年収が日本の半分であることを考えればかなりアッパーな市場なのであろう。

特に気になったのが惣菜の種類が多く。売り場面積もかなり大きくとられていること。 マリネした肉を串刺しにしたもの、ロシア風の水餃子、茄子の焼いたもの、サーモンの冷製、キノコのマリネなどどれも食指の動くものばかり。

ロシア料理って単一なイメージしかなかったけど見た目も美味しそうでいろんな野菜や肉・魚がさまざまな調理法で美しく大きな皿に盛りつけられている姿は圧巻である。 肉料理のみならず魚料理もタラはスープ、包み焼き、クリーム煮など。またフライにしてトマトソースやキノコソースをあえたもの、身をすり身にして卵や玉ねぎ、キノコなどと組み合わせたサラダなど目を見張るものであった。

サケ・マス料理もかなり豊富。薄切りのマリネやステーキ風に焼いたもの、直火焼きで焼いたものがロシアでは有名らしい。大衆向け日本食レストランの人気メニューであるフィラデルフィア・ロールや他のすしロールメニューで多用されているため生で食されるケースが多くなっていると聞き及ぶ。

ロシアでは現地産のサケ・マスは稀で、一般的にはノルウェーからの輸入に頼っている。 中国人もそうだがロシア人もノルウエーのサーモンを食するため日本に入る価格が高騰している。

サバ、ヒラメの燻製も多く見かけた。やはり保存食の文化なのかと再認識する。

肉は基本ホルスタインであると聞き及ぶ。大きな肉の塊が多分モモ肉であろう1キロ1200円で売られていた。

果物売り場ではジュースバー約300円も併設されていた。。。どういうわけかジュース1杯に5つのオレンジを使用。

夜はモスクワ東行政区の区長と食事会。モスクワ市内の交通渋滞に端を発するインフラの遅れの問題から環境問題、領土問題まで幅広く美味しい食事をしながら話をお聞きした。

食事はまずニシンのマリネ、酢漬け。サーモンの冷製とイクラの盛り合わせ。盛り付けも素晴らしい。ビールやウオッカの肴としては最高。

ノンアルコール飲料でモルスというものをいただく。クランベリーやラズベリー、チェリーをつぶしてつくるビタミンたっぷり元気が出るドリンクと言っていた。日本のアセロラのようなものか。

ウオッカもキンキンに冷えてトロリとなりどんどんピッチも上がる。現在ロシアでは900近い工場で5000を超えるブランドがあると言うから驚きである。ロシア人にとってはまさに命の水であろう。

生ハム、牛タンのボイル、チキンロール、豚の冷製の盛り合わせ。この国ではハムソーセージがもっとも希少性があるといっていた。白く丸まっているのが豚の脂を固めたものである。ウオッカにこれもドンピシャである。

野菜サラダとともにモルスをいただく。 さっぱりとしてどんどん食が進む。メインディッシュはサーモンステーキを所望する。見たままの味であるが香草のソースも秀逸で美味しくいただいた。東京での再会を約束して晩餐を終了。

会話の中でマリア・シャラポヴァの話になり、テニスはロシアでは国民的スポーツらしい。。 彼女はロシアでは並みの女性。あの程度(失礼?)であればいくらでもいますと言っておられた。

続く・・・


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