2023年02月

社領 2月

昨年末に訪問してとても美味しく廉価で楽しい時間を過ごすことができた表記の台湾料理店を友人と再訪問。阪急三宮駅から徒歩3分の路地に位置する。数種類の餃子が主力なんだけど界隈の有名競合餃子店と比べてもこちらの方が好きという友人が多い。

店は2棟から成っていて一つはコンテナのサイズの屋台でもう一つは完全な白いビニールの壁のテントとなっている。若い女性グループで早い時間からいつも満席。

料理は餃子以外にも台湾家庭料理を中心としたラインアップ。蒸し鶏や台湾オムレツなどのあてや台湾チキンライス、ルーロー飯やジャージャ麺も人気商品。

台湾ビールとともにザーサイ220円、メンマ270円、味付きもやし220円のつまみを所望。続いて台湾式煮込みのルーウエイ盛り合わせ500円は柔らかく煮込んだモツとふわふわ肉団子とうずらの卵のミックスバージョン。見た目はイマイチだけど丁寧な味付け。

このあとはジューシーすぎる水餃子350円、プリプリの海老感の強い海老餃子500円、ビッグサイズのモチモチの皮の焼き餃子350円を所望。タレは酢と醤油を1:1の割合で合わせて、そこにニンニク醤油、ラー油、合わせ味噌などを足して味変して楽しむのが定番のいただき方。

続いてカリカリに揚がった唐揚げ2個350円は八角の香りが特徴でとてもあっさりした味わい。最後に平麺を使った甘辛い上海焼きそば650円をいただく。何をいただいてもワンランク上の味わいで周りの若い客も楽しそうに食べていた。

食後は旧居留地を散歩しなが創業1952年のエビアンコーヒーで小休止。働いているスタッフの女性が創業メンバーのような方ばかりなのにびっくり。

前回の社領はこちら

神戸市中央区北長狭通2-3-4
18:00~21:30
月・火曜日定休


カテゴリー 中華料理, 神戸市 |

すし豊 2月

30年以上通っている創業50年の大好きな阿倍野の寿司店を友人と訪問。国道13号線(あべの筋)の松虫交差点を南に200m、路地を東に入った場所に位置する。(阪堺線の東天下茶屋駅徒歩3分くらい

昭和の香りのする外観と店内はカウンター8席と小上がり2卓のみ。ご主人とご子息、奥さんの絵に描いたような家族経営。雨が降ると扉が開きにくくなる。大阪の江戸前鮨のパイオニアと言われるお店。

こちらのご主人は東京生まれで若い頃に東京銀座の名店「新富寿司(今もあります)」で修行。しかしながらお店が厳しすぎて1970年に大阪万博見物と偽って仲間と脱走。そこから大阪で少し修行をして自分でこの店を出したという話を20回は聞いている。

今も昔も献立は大きく変わらない。時期ごとの美味しいものをこだわりを持って江戸前スタイルでしっかりと提供される。

最初に樽酒の杉樽入りの白雪の熱燗を所望する。

琵琶湖産の諸子は水槽で泳いでいるのを氷水と塩で締めてからじっくりと40分くらい火入れする。予約時間に合わせてすでに焼いていただいているのが嬉しい。小さなコンロに炭を入れて提供される。

最初に脂のせいでフライ状になった頭部分をひと齧りして身に空気を入れてからそのあと三杯酢で3口くらいでいただくのが作法。骨まで焼き切っているので口当たりもいい。お腹の卵の食感やよく動く尾びれ部分の味わいを個別で感じながら燗酒をいただく。

続いて熊本産の走りの筍を所望。じっくりと時間をかけて皮ごと焼き込んで供される。真ん中の芯の部分は塩味でいただき姫皮部分は特製味噌をつけて前歯でこそぎ取っていただく。これも日本酒が進みまくる。

続いて酒の肴に鮎をお勧めいただく。今の時期は昨年の鮎を締めて冷凍したものだけど全く問題なし。お造りにはご主人の自宅の庭の蓼の葉があしらえられる。刺身に味がついているので醤油は不要で山葵と蓼のみでいただく。

鮎の頭と骨は唐揚げで供される。これも日本酒によく合う。鮎の腸を入れて作る苦味満点の「うるか味噌」はこれを箸で舐めながら日本酒を4合飲む客もいるとのこと。れを甘口の白雪の燗酒と相性バッチリ。毎年5月1日が和歌山県の有田川の鮎解禁日でご主人自ら毎週天然鮎を釣りに行かれるとのこと。

続いて牡蠣の天ぷらをお勧めいただく。開店以来ずっと使用する久美浜産の殻付きの牡蠣は新鮮でかなり大きい。今の時期はこれでもまだ小さい方と言っておられた。火入れしても縮まない上質なものなのは一目見ればわかる。「貝柱部分を小さく一口かじってから真ん中の部分も小さく食べてね〜」とご主人のアドバイス。咥内火傷の防止と久美浜の牡蠣は部位によって味わいが大きく異なるため、このサイズの牡蠣の場合は12口でいただくのが作法とのこと。

握りの扉は黒胡麻を射込んだハリイカから。続いて天然鯛は和歌山産。マグロ赤身のづけ、大きな小肌はコノシロのサイズで食べ応え満点。大阪でこちらのお店が初めて提供されたと言われる煮蛤と軽く炙ったカンパチと続く。

昆布で締めたヒラマサの上に蕪漬けを乗せたものは味の3段ロケットと呼ばれていて最初はヒラマサの深い旨みを感じて、そのあとカブラでさっぱり口直し、最後に鷹の爪がピリリと来る。

好物のあん肝は透明感のある雑味のないいい仕事。この店で一番柔らかなネタの鮑(固いのはイクラだけど最近不良のため仕込めず)。しっかり炙ることで自身の脂のせいで240度の表面温度になると言われる蒸し穴子は「一瞬で溶けちゃうよ〜」と「15秒以内に食べてね〜」がいつものフレーズ。

酒が残ったので自家製のカラスミを所望。下から鮎、鱧、ボラ。どんな魚でも鳥の卵でも作れるとのこと。四方山な世間話をしながらいただく酒はとても美味しい。

江戸前の鮨の雑誌にこちらのお店の様々な握りが紹介される。

いつも美味しく楽しくいただける阿倍野の人間国宝のお店。ご主人の名前は安田豊次なので店名は「すし豊」。支払いはいつも下町価格。。かなりいいお店です。

過去のすし豊はこちら

大阪市阿倍野区王子町2−17−29
06-6623-5417
営業時間:17:00~24:00
定休日:木曜日


カテゴリー 東天下茶屋, 寿司 |

グリルタネダ

大阪市港区にある表記の洋食店を夜に一人で訪問。地元の読者様からのメールでの紹介。界隈で有名なグリルミヤコよりも地元民から支持されていると聞き及ぶ。JR大阪環状線・弁天町駅から南西に徒歩10分程で「みなと通り」から少し西に入った路地裏に位置する。

昭和の喫茶店のような外観と内装でかなりのレトロ感あり。読者様お勧めはハンバーグということなので色々入ったデラックスな感じのBランチ2200円を所望する。

大きな皿にてんこ盛りとなってBランチ登場。カリッと揚がったエビフライが2本。タルタルソースもかなり美味しい。帆立貝柱フライは大きくないけど新鮮なものを使用されていることは一口食べればわかる。大きな一口カツは驚くくらいの柔らかさ。カツにかけられたソースもかなり美味しい。

お目当の看板商品のハンバーグは絶妙な軟らかさでとてもジューシー。漆黒のデミグラスソースがかなり個性的な味わいで虜になるくらい。甘みと苦みと酸味もあってとても懐かしいんだけど何が入っているのかは食べてもわからない。とにかく妙にうまい。。マダムに尋ねると大量の淡路産の玉ねぎとオリジナルの香辛料の組み合わせと言われていた。お腹がパンパンではちきれそうになって店を出る。ごちそうさまでした。

大阪市港区磯路2丁目11-15
06-6571-1958


カテゴリー 弁天町, 洋食 |