ひろせ 2月

心斎橋の畳屋町筋の表記の和食店を訪問。開店以来毎月欠かさず行く個人的にお気に入りのお店。難波・心斎橋方面の日本料理では一番美味しいと思う店。カウンター6席とテーブル2卓の小体な店だけど西心斎橋のミシュラン店「ゆうの」で修行されたご主人の喰い味とけれんのない素材感重視の仕事は、お酒をいただきながらの友人との食事というカテゴリーでは最高のレベルと思う。当然カウンター席がお勧め。

コース料理は月替わりの12000円のみ。しかしながら大阪の人気店の18000円くらいの料理に匹敵かそれ以上の内容のものが常に提供されるハイコスパ店。こだわり抜いた食材を最高級の炭を使って焼き上げる料理が秀逸。

この日記の読者さんもよく来られるらしく、多くの方が常連になられていると聞き及ぶ。女性のグループ客も多い。

最初に麦焼酎のソーダ割りに柚子の皮を入れてもらったもので乾杯する。座付はパリパリ食感の旬の「ワカサギの香草春巻き」、白和えの素が秀逸の「うるいの白和え」、走りの食材の穴子の稚魚の「のれそれの漬け」の3種盛り。

続いての刺身は大葉を射込んだ「細魚昆布締め」、甘々の「白ミル貝」、コリコリ&トロトロの厚みのある「ヒラメ」には「あん肝」が添えられる。この日、ご主人がかなりいい仕入れをしたと豪語する熊本産の「真鯵」は炙りで供される。しっかり塩を効かせて仕上げた「鯖きずし」も日本酒が進みまくる。フグ皮の煮こごりもかなり美味しい。この盛り合わせの一皿で日本酒2合は飲めそうな感じ。

蓋に梅花の象嵌の入った煮物椀は河豚の上身と卵豆腐が入る。あしらえは菜種と新わかめと生青のりが添えられる。青のりの香りがとてもいい。しんみりとした味の出汁は昆布がかなり上質なのがいただけばわかる。

蓋物は旬の上質な「ずわい蟹」をたっぷり使ったひろうす。焼いた蟹殻を使ってエキスを取った蟹味噌餡と一緒にいただく。。これも日本酒が進みまくる。

脂が乗りまくった千葉産の金目を炭火で焼きあげたもの。皮はパリパリで身はふわふわ 。。火入れの妙に敬服する。。コクのある鱈白子の餡で供される。。唐墨のおろしたものが掛けられる。

肉料理は小サシの入った和牛のランプ肉の炭焼き。こちらも火入れが完璧。表面をカリカリに仕上げて中は綺麗なロゼピンク。よく焼けたところの厚みは1mm以内という職人技。蕗の薹味噌と一緒にいただく大人の味わい。

あしらえの野菜は「こごみ」と「芽キャベツ」の炭火焼とさっぱりと炊いた丸大根。

食事は河豚の身皮と大豆の炊き込みご飯。。河豚の出汁が効いてかなり美味しい。。

甘味は酒粕味のブリュレ。。残った日本酒と一緒にいただく。。

この日も好みの日本酒を2銘柄頂戴する。ソムリエ資格を持つご主人が選ぶワインも秀逸。肉料理にワインを合わせる客も多い。何度訪問しても飽きることがない。。気取らずに本当に美味しい日本料理をいただける稀有な店。小さい店なので予約必須。ペロペロ日記を見たとお伝えください。

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大阪市中央区東心斎橋2-8-23イケダ会館1F
06-7713-0543
17:00~翌0:00


カテゴリー 心斎橋/四ツ橋, 和食 |