2022年03月

ひだまり庵【大阪府 堺市】

堺にある肉丼で有名な表記の店を10年ぶりに訪問する。場所は阪堺電車の宿院駅から200東に向かった開口神社の正面あたり。周りにコインパーキングあり。昼時は常に満席なので開店直後の訪問がおすすめ。こちら以外にも堺市内に肉カレー・肉ラーメンの店も展開されている。

縦に細長い店内はテーブル席と奥に座敷がある。以前は名物のローストビーフ丼を始めステーキなどもあったけど現在は3色丼の小800円、並900円、大1,200円のみ。これらにプラス料金で麺やサラダをオプションでつけることができる仕組み。今回は3種盛肉丼の並(税込900円)とセットで牛かす煮そば(税込200円)を所望する。

しばらくして着丼
出てきた器は思いのほか小さくて浅めの丼を使用。ご飯の上に隙間なく溢れんばかりのローストビーフ・ローストポーク・細くカットされたステーキが盛り込まれその上に甘めのタレと卵黄、刻み海苔とカイワレが載せられる。最初は肉だけを其々食べて途中で卵を潰してご飯と一緒にいただく。

どの肉もとても柔らかくて肉感もあり卵のコクと甘さで一層美味しく感じる。途中で洋辛子をつけて味変をするとより食べやすくなる。肉を食べているという満足感はかなり高い。隣の席の若い男性グループは食事中ずっと「うんまうんま」と言いながら食べていたのが印象的。

セットの牛かす煮そばの出汁は油かすの効いた濃い目の味付け。黄色い中華麺との相性はとてもいい。久しぶりの訪問でバージョンアップされた丼を見て嬉しくなった。。さすがの繁盛店です。

堺市堺区甲斐町東3-1-13
072-222-1129
ランチ 11:00~15:00頃
不定休

大阪府 堺市 どんぶりその他料理ラーメン

米増 3月【大阪市 福島】

毎月訪問する福島のミシュラン和食店。現在大阪で最も予約の取りにくいお店と言われている超人気店。かが万や本湖月で修行されたご主人の茶味溢れた正攻法の料理がとても口によく合う。現在は午後と夜の2回転で年内は予約でいっぱいとのこと。

8席のカウンターのみでこの日はコース18000円(税・サ別)で提供。食材によって変わることがある。ご主人と着物姿の奥様ときちんと教育された調理師の方が3名の総員5名で切り盛り。

料理の写真は掲載不可なので忘備録として献立のみ。

・大きな蛤を盃に見立てて白酒が青竹の器で銘々に供される。桃の花びらと一緒に。

・よもぎ豆腐 揚げた土筆 旨出汁
 ご主人が川辺で摘んで来られた蓬とのこと。市販パウダーとは違い独特の苦みや香りがとてもいい。

・愛知産の本みる貝の肝ソース 蕗の御浸し
 みる貝の色々な部位を食べ比べ。ソースも柔らかくてかなり美味しい。

・桑名産の蛤真薯の澄まし仕立て 南淡路の菜種
 昆布と鰹出汁に蛤のスープを加えたもの。塩味は抑えめだけど味わい深い。

・明石産の鯛とハリイカ 鯛皮湯引き 生湯葉
 両方とも1日熟成させたもの。松江の蛤の器

・すさみ産のケンケン鰹(私は蒸し鮑に変更)

・坊勢の雌の渡り蟹を生のまま身と内子と味噌に分けて1日醤油漬けしたもの
 それを茶碗蒸しの上にかけていただくという趣向。これは悶絶級の美味しさ。

・坊勢の3キロオーバーのマナガツオの味噌漬け。南淡路の玉ねぎのステーキ添え
 これも圧巻の美味しさ。。
 
・福井産そば粉を使った手打ちの蕎麦 蕗のとうのかき揚げ添え
 細打ちで香りも良くてつゆの味も完璧。。ここまでするか・・・というくらいの完成度にびっくり。

・徳島産の肉厚の白甘鯛を炭火で火入れしてスープ仕立てにしたもの。白ネギと塩抜きした梅干しが添えられる
 これも素材、味付け含めて完璧な逸品。

・食事は釜炊きの白ご飯。お供は蛤と生姜のしぐれ煮、一寸豆の素揚げ、生のり。漬物と田舎味噌汁

・茨木産のイチゴとヨーグルト。
 これも店主が農園に行って熟しているものを採ってきたとのこと

・干した桃の身が入った自家製のういろうと薄茶。

桃はこんな感じ。いつもながら大満足のいい時間を過ごすことができる。ご夫婦でお見送りいただいて帰宅。

過去の米増はこちら

大阪市 福島 和食

ヒルトン大阪 川梅【大阪市 梅田/JR大阪】

いつもランチでよく利用するヒルトン大阪の表記の寿司店を夜に訪問。鉄板焼きと日本料理店、寿司店が同じフロアになっていて一番奥まったところに寿司カウンターがある。

過日、ランチで伺った際に対応いただいた年配の竹田さんという握り手さんの手なりの動きが美しく、気の利いた酒肴をどんどん出していただき寿司もほぼ手に水をつけずに握られる姿を見て色々お聞きすると福島区にある3カ月でプロの寿司職人を養成する学校の「飲食人大学」で教えておられたとのこと。

しかしながらこの日はそのお方がおられず宴会部門の和食で10年勤めておられるという若い方が担当。この日は18500〜のお任せでお願いする。「美味しいものだけお願いね」と言って食中酒はモエシャンドンを所望。

最初に旬のホタルイカの黄身酢かけからスタートなんだけどホタルイカの鮮度が悪くてしわしわ状態。。刺身は養殖のカンパチと脂の乗っていないヒラメと金目鯛。

タチウオの皮を炙ったものがそのあと出てきたけど加熱しすぎで塩焼き状態。。ポーションを減らして美味しいもん出してとさらにリクエスト。。酢で締めたイワシがてんこ盛りで出てきてさらに海老の天ぷらがドヤ顔で提供される。最近はチェーン店でも使わないベトナム産の冷凍バナメイ伸ばし海老を使用されているのに閉口した。

カチカチに焼き上げた卵焼きに鰻をサンドしたものは飲み込めなかった・・・・

熟成しまくったケンサキイカと唯一美味しかった炙ったタイラギ貝、のどぐろの炙り、富山産の冷凍の白えび、雪塩をたっぷりかけた雲丹、卵をかけて食べるいくらも閉口。食材原価率を限界まで下げる方針になったのか握り手さんが仕事で嫌なことがあったのか理由はわからないけど寿司店のふりをした居酒屋のような印象。。サービス担当の方はかなり良かったけど再訪は2度とない。。普段は気に入らないお店に行っても日記には書かないんだけど今回はあまりにも悲しかったので・・・・

大阪市 梅田/JR大阪 寿司