ひろせ 12月

心斎橋の畳屋町筋の雑居ビルにある表記の和食店を訪問。毎月通い出して早数年が経つお気に入りのお店。ミシュラン一つ星の西心斎橋の「ゆうの」出身のご主人が作る上質で巧みに変化球を混ぜた実直なコース料理は毎月いただいても全く飽きることがない。店内はカウンター6席とテーブル席が2つ。ご主人の手元が見えるライブ感のあるカウンター席がオススメ。月替わりの献立はコース税別10000円のみ。

座付は熱々の汁物。炭火で香ばしく焼き上げたトロトロの食感の河豚白子と丸大根。下仁田ネギのすり流し仕立て。。なかなかパンチのある逸品。

2品目はこちらの店では揚げ物が供される。富田林産のブランドの海老芋の素揚げと栗のチップ。大阪高山特産の「まな」が添えられる。柚味噌と一緒にいただく趣向。

刺身にはソムリエの店主がチョイスした青森県の田酒の特別純米山廃仕込みを合わせる。すっきりしているけどとても味わい深い。。

この店ならではの特色ある刺身登場。大葉を射込んだ大きな細魚はコリコリの食感。平目の唐墨和え、平目の縁側、鯛の奈良漬巻き、鰤のかま部分は脂ノリノリ。紋甲烏賊とその耳部分、皮目を炙ったカマスとキンキ。すごい種類の魚に悶絶する。。。

続いて1週間寝かした10キロサイズの長崎産のクエの刺身は味の素をまぶしたかのようなアミノ酸凝縮の旨味満点。。これほど美味しい白味魚は他で味わったことがない。

ガラスの器に入ったカワハギの肝和え。一見どこにでもありそうな料理だけどカワハギの脂のりと肝の処理が素晴らしい。日本酒が進みまくる。。

煮物椀は刺身でもいただいたクエを炭火でじっくりと焼き込んだもの。かぶらと椎茸が添えられる。。。すっきりした出汁にクエの脂が相まってとても美味しい。

皮をしっかりと焼き込んだ鰤のお腹部分。天然の富山県氷見産で脂がとても上質で凛とした味わい。養殖の鰤にありがちないやらしさが全くない。

柿と菊菜、しめじの白和え。ザクロがとても綺麗。。

肉料理は和牛タンを圧力鍋でこれでもかというくらいに柔らかく炊き込んで油で揚げたもの。赤味噌ベースのソースでいただく。加賀蓮根と2年熟成の糖度の高いメークインが添えられる。

食事は鳥取産のズワイガニのご飯。蟹味噌と一緒に和えられていてお酒がまだまだ進みそうな感じ。。ご飯のお供は鰤カマ部分の煮付けが添えられる。

デセールは黒糖を使ったブランマンジェと山口県産の名残の栗を使った渋皮煮。同伴者も大喜びのコース料理。お腹もいっぱいで大満足。

過去のひろせはこちら

大阪市中央区東心斎橋2-8-23イケダ会館1F
06-7713-0543
17:00~翌0:00

 


カテゴリー 心斎橋/四ツ橋, 和食 |