2017年03月

リーガロイヤルホテル試食会【大阪市 肥後橋】 【大阪市 淀屋橋】

4月に表記のホテルで行なわれる600人規模のパーティーの食事の試食検討会にお招きいただき相伴させていただく。大阪市内のホテルで頂くパーティー料理のなかでもこちらのものはどの高級ホテルよりもワンランク以上秀でていると個人的には評価している。

今回は献立が2つのパターンがあり料金はともに8000円でこちらのホテルの着席フルサービスでは最安値のものと思われる。前菜・スープ・魚料理・肉料理・デセールのフルコースを2種類食べ分けるという珍しい会食となる。

総料理長の太田昌利氏が料理の説明をされたあとで早速試食を行なう。

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アントレはオマール海老のクレームスフレの下に紅ズワイ蟹のジュレを敷いたもの。キャビアとレッドオニオンが添えられる。よく頂くものはオマール海老とホタテをあわせてふんわりと焼き上げたものだけどこれはムース状に処理されていてこれはこれで海老の味がしっかりとして個人的には大好きな味。

もう一方は低温調理をしたノルウエーサーモンの下にビネガーを効かせた野菜を敷いたもの。サーモンの上にはイクラとタピオカが添えられる。サーモンの塩分が立っていて皿全体がきりっとした味わい。

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スープはクリームスープが2種類。黄色い方が南瓜のクリームスープ。濃い方が7種類の野菜が入ったガルビュール。ガルビュールはフランスの田舎風スープで鴨肉が入ったものを現地で何度か頂いたことがあったが全く異なる味わい。宴会料理で廉価なものだとこんなものかと納得。添えられるパンは変わらぬおいしさでいつも食べ過ぎてしまう。

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ポアゾンは真鯛の蒸気蒸しに酸味を効かせた野菜と柚子風味のソース。和のエッセンスが入ってはいるが酢の使い方は完全にフレンチでしっかりとエッジの立った味になっている。廉価な白ワインと一緒にいただくと味わいの変化があって面白い。

もう一皿はトウモロコシの粉で作るポレンタを敷いた上に皮目をしっかりと焼き込んだ甘鯛のポワレを盛りつけたものをチョリソーのソースで頂くといったもの。チョリソーのトマトソースはイタリアンでよく頂くが黄色のものは初めて。ポレンタもそうであるがフレンチにイタリアン食材を合わせる献立は最近よく見受けられる。

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ヴィヤンドはローストビーフにマデラソースをかけたリーガロイヤルホテルの看板商品とうすい豆・白インゲン・かぼちゃのピュレの上に載せた牛肉のグリエに牛蒡のソースを合わせた和のテイストの2種類。肉は双方ともオーストラリア産だけど柔らかくしっとりと仕上げられているのはさすがとしか言いようがない。調理技術のレベルの高さにビックリ。。

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デセールも大満足。ナッツ風味のチョコケーキにカシスとパッションフルーツのソースをかけたものとフロマージュ・ブラン(チーズケーキ)と蜂蜜のマリアージュに柑橘系のジュレをあわせたもの。ビジュアルも美しくこちらのホテルの矜持を見せつけられた気がした。

こちらの料飲部門はどちらも廉価な商品でも客に一定の満足感をきちんと提供される。これがまさに本物のプロフェッショナルの仕事で飲食店経営者としては見習うところが多い・・・・いい勉強になりました。。

大阪市 肥後橋大阪市 淀屋橋 フレンチ

市内某串揚げ店【大阪市 塚西】 【大阪市 姫松】

前回12月末に訪問して、店主の希望もあり店名と所在地を隠してブログ掲載したところビックリするくらい沢山の読者さんから問い合わせがあった阿倍野区の住宅街にひっそりと佇む定員6名の串揚げ店を3か月振りに訪問する。

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店内にはジャズが流れ、高級なサロンのような空気が溢れている。こちらの店主は私が30年前に茶道表千家流で一緒に稽古をしていた社中さん。当時は超有名老舗日本料理店の料理長でその後独立され、その和食店は御弟子さんに任せてご自身はこちらの串揚げ店をされている。

プレミアムモルツで乾杯をしてお任せでどんどん出していただく。

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串の扉は黒毛和牛、ポン酢でいただく。続いてそら豆を海老で巻き込んでオキアミを衣にして揚げたもの。海老が衣になっている串揚げは初めて頂いた。。。

続いて蕗の薹を蒟蒻で巻いたものを田楽味噌のソースでいただく。大きなカキフライもソースで頂く。。旬のホワイトアスパラガスを自家製マヨネーズをかけたものと続き、新ジャガのベーコン巻きはソースに辛子をたっぷりつけていただく。

どれもひと手間かけたものばかり。油は米油を使用。カラッと揚がってあっさりして後口がとてもいい。

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海老を高野豆腐で巻いたものは柚子胡椒の入った一番出汁に浸していただく。これは完全に和食の仕事。続いてたらの芽をハンペンで巻いてみじん粉を付けて揚げたもの。薄味で炊き上げた新筍に鰹節を付けて揚げたものは醤油で頂く。鴨ロース肉の菜の花巻。見た目は衣被ぎのような海老芋はネットリとした食感にビックリ。

店主から奨めていただいた福島県の大七の生もと造りの純米酒を所望する。6年前の東日本の震災でこちらの酒蔵の社屋と工場が損壊し再建は不可能かも知れないほどの大ダメージを負われた。その後に知人であるこちらの社長と話をする機会があったが「福島県人はコツコツと努力することに慣れていますから心配しないでください。私たちは必ずいつか復活します・・・」と言う会話をした記憶がある。

そんなことを思い出しながら生もとならではの自然の力を使った複雑な舌触りと喉に流し込むと野性味とコクを感じる大七ならではの上質感を感じることが出来る。

奈良県生駒の山鶴は純米酒らしい飲み飽きない味で派手ではないけど個人的には大好きなテイスト。

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続いて赤飯の磯辺揚げは塩をつけていただく。新鮮な砂ずりは下処理をしてあるので柔らかく仕上げらていいる。よく肥えた新鮮な鯵に葱を鋳込んだものは梅肉とともに頂く。豚肉はシンプルにポン酢で、しらすを衣にしたコゴミは塩をつけていただく。春を感じさせる苦味が身体を浄化させる。

ここで店主お薦めの宮崎の都農ワインのシャルドネ・アンフィルタードをいただく。都農市が町おこしで始めたワイナリーで自社農園で栽培したシャルドネを使用しオーク樽で発酵熟成させたもの。

強めの色のワインは見た目通り喉越しが柔らかくて複雑でリッチな味わい。余韻も長くて心地よい酸味がこちらの串揚げと最高の相性。。

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続いて鳥つみれを薄揚げで巻いたもの、うずらの卵をササミで巻いたもの、海老の紫蘇揚げと独活を組み合わせたものと続く。細めのグリーンアスパラを5本束ねて 豚肉で巻いたもの、かなりスパイシーな仕上がりの蓮根のカレーミンチ詰め。最後はほうじ茶でお茶漬けを頂き、苺とキウイの水菓子でフィニッシュ。料金はいくら食べても5000円。アルコールも良心価格です。

お店の外には龍安寺石庭のつくばいと同じものが置かれる。店主と一緒に茶道を習っていた頃、今は亡きお茶の先生に吾・唯・足・知(ワレタダタルヲシル)の意味を良く聞かせていただいたことを思い出しながら家に帰る。

前回の訪問ブログはこちら
店名・住所は今のところ秘匿
1日6名のみの完全予約制
*興味のある方は直接私(ペロペロ店主)まで連絡ください。
shatyo@nori-net.jp

大阪市 塚西大阪市 姫松 串料理

水餃子の店 哈尓濱(ハルピン)【大阪府 茨木市】

立命館大学の学生が黒竜江省ハルピンに旅行に行ってきたということだったので講義の帰りに表記の店を予約して数名で訪問する。

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場所はJR茨木駅から徒歩2分の線路沿いの裏通りに抜けたところ。路地の奥なのでなかなか判りにくい場所にある。中国東北部黒竜江省のハルピンの餃子を提供する専門店とのこと。

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店内はL字のカウンターと奥にテーブル席が1つ。定員は10人くらい。2代目のご主人と今年2年目のバイト君で運営。

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メニューは餃子4種類と一品料理がいくつかあるだけ。突き出しの細切りにされた干豆腐はシンプルにごま油と塩で味つけられる。

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注文されてから皮を延ばして作る水餃子1人前6個/420円を最初に頂く。湯がき立てを熱々で提供。ムチムチした食感とツルツルの舌触りが特徴。サイズは小振りできちっと定形されている。豚肉の餡は肉汁たっぷりで口が火傷しそうになる。水餃子は皮を食べる料理とよくいわれるとおり小麦の味わいも良くて酢醤油につけていただくと永遠に食べ続ける事が出来る気がする。にんにく不使用でそれ故か女性客も多い。

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焼き餃子480円も注文があってから皮をつくる。盛りつけがかなり美しい。クリスピーに焼き上げられていながらも皮はムチムチしていてかなりのハイレベルなものに仕上がっている。こんな焼き餃子は初めて頂いた。これは酢にラー油を加えたもので食す。小振りなので一口で食べるのがお薦め。

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蒸し餃子480円も味わいが異なってとてもいい。甕出しの紹興酒と一緒にいただくとお酒が止まらなくなる。同じ餃子をそれぞれ調理法を変えて提供しているのかと思ったら微妙に皮は異なるとのこと。これ以上は企業秘密。この他にもスープ餃子600円があるけどそれはパスして再度水餃子を注文する。

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餃子以外に店主お薦めの豚肉とネギ炒め800円を所望する。ビジュアルは油まみれだけどそこまでしつこくない。葱の火入れは完璧。肩ロースであろう豚肉も秀逸。葱と豚の旨味を吸ったサラサラの香ばしい油を食べる料理となっている。再び瓶ビールを注文してマリアージュを楽しむ。

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箸休めにセロリ入りサラダ。口の中がさっぱりしながらもお酒がすすむ味わい。

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スープ付きの中華ちまき400円は甘く煮込まれた豚肉の角煮と栗が入る。豚の甘い脂が餅米に染み込んでいてこれもお酒がすすむ味付け。

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学生が訪問したハルビンの街は氷点下20度の極寒の場所だったらしい。

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ロシア国境に近いので「東洋のモスクワ」とか「東洋の小パリ」とか昔から言われる言われる。(写真は学生のものを借用)文化大革命でほぼ多くの教会が壊されたと聞くが一部はそのまま保存されているらしい。

茨木市西駅前町8-5
072-623-2500
定休日 月曜日
営業時間18:00~24:00

水餃子の店哈尓濱餃子 / 茨木駅宇野辺駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪府 茨木市 中華料理