2016年03月

喜一

週末に河内長野で享保三年(西暦1718年)から続く「天野酒」で有名な西條酒造の酒蔵を見学し、そちらの10代目当主の西條陽三氏(私の大学の同級生)の紹介で駅前にある南河内唯一のミシュランの星をもつ表記の日本料理店を訪問する。

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こちらのお店の夜のメニューは以下のとおり

◆遊喜膳コース 3,500円
季節の逸品をお弁当箱に盛り込みました。気軽にお楽しみいただけるコースです。

◆嵯峨野コース 5,000円
旬の美味しさと四季折々の彩りを存分に映し出した、全8品のミニ懐石です。

◆嵐山コース 7,500円
全9品の本格的な懐石コース。季節の移ろいや風情をゆったりと愛でる華やかな料理で、旬の味覚を存分にご賞味ください。

◆高雄コース 9,500円
厳選した旬の食材を繊細に仕上げた、全10品の拘り懐石コース。四季折々の味覚や彩り、香りが五感全てを楽しませます。

◆おまかせコース 13,000円より
ひとり一人のお好みや会食の趣旨に合わせた献立でご用意。その日仕入れた特選食材と、旬の美味しさに拘った自慢の逸品を、贅沢にご堪能いただけます。
大切な記念日や祝席に、是非ご利用ください。

以上HPより・・・

この日は後期高齢者を含む団体で伺ったので飲み物込みで8000円くらいでお願いする。

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サントリーのプレミアムモルツで乾杯して、まずは前菜登場。分葱のぬた和えと黒豆。菱形の器に入った葛豆腐、桜の葉に包まれた鯵棒寿司など。。どれも丁寧に作られていてとても美味しい。

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お造りはトロ、天然鯛、細魚、剣先烏賊。鯛がかなり上質でいい脂感があった。

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お椀は蛤の澄まし仕立て。季節感があってとても嬉しい。大きな蛤は火入れも完璧。白魚とこごみ(こごめ)が添えられている。こごみも癖のない春の山菜で胡麻和えとか刺身のあしらえとかによく使うんだけど湯がくと少しぬめりがあるのでこういった吸い物などにも相性がいい。

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サクラマスの幽庵焼き。マス科なので出回っているアトランティックサーモンとは身質が異なる。脂もあるがサーモンに比べて穏やかで品がある。西條酒造の名品「あまのつゆ」1合2800円(高過ぎ・・)とともにいただく。

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オコゼを揚げ煮にしたものと大根の炊きあわせ。見た目はあまり良くないけどこれはかなり美味しい・・

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酢の物はアンコウと赤貝の黄身酢和えとノドグロの南蛮漬け。上質な魚介を使用したけれんのないストレートな内容。

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揚げ物は海老と茄子とふきのとう。。子持ちの天然赤足海老でかなり美味しい。

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〆はかやくご飯とアンコウ汁。漬け物も上質で一切手抜きなし。

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デセールはマスクメロンを使用したメロンジュース。すっきりした甘味が心地いい。価格以上の価値は間違いなくある。お弁当や仕出し、出張料理もされているのでいろいろな形で利用できる。店長がソムリエなのでこだわったワインもたくさんあると聞き及ぶ。ごちそうさまでした。。

大阪府河内長野市本町11-30

喜一割烹・小料理 / 河内長野駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0


カテゴリー 河内長野市 |

大芳

和歌山市のアロチにある和食店を訪問。アロチの語源は昔このあたりの繁華街を地元で「北の新地」という名称で呼ばれていて、 新地を「あらたな地」という事で、アロチと読ばれていると聞いたことがある。魚料理で有名な表記の店は1階はカウンタ−席、2階3階は昭和な座敷でかなりの収容人数と推察される。この日はお酒をつけて予算10000円のお任せコース。

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最初に巨大な舟盛りが登場する。巨大な石鯛とホタテ、ハリイカに大振りにカットされた鮪。舟盛りお披露目のあとで板前さんが座敷に出てきて取り分けていただく。

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メバルの煮付けは特にどおってことはないが地元のものを地元で食す美味しさは和歌山ならではの価値がある。

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地元の友人からの差し入れの日本酒で漬け込んだ梅酒。トロトロしてこれはかなり美味しい。

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こちらのお店のスペシャリティーである宝楽焼。本来の表記は「焙烙」で素焼きの平たい土鍋で野菜や海鮮を蒸し焼きにした料理。巨大なサザエ、海老、地鶏、スルメイカ、アスパラ、ハタハタなどボリュームも満点。生姜醤油につけていただく。。

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このあとカキフライが出てこちらのお店の名物の生ずし登場。

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最後は醤油味の豆ご飯で〆。ボリューム満点で美味しかったです。和歌山の繁華街が場末感満開なのにびっくらぽん。
来月は花見で再訪予定。

和歌山市北ノ新地裏田町43
073-431-1888

大芳割烹・小料理 / 和歌山駅田中口駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0


カテゴリー 和歌山県, 和食 |

中央市場 ゑんどう寿司 京橋店

いずみホールでクラッシックコンサートを聞いて帰りに京橋に立ち寄り、表記の店で軽く会食。中央卸売市場にある本店はかなり有名で私どもの社員も寿司の修行で過去にお世話になったこともあり、とても懇意にしていただいている。此方の店は駅直結の京阪モールの5階にあり夜は人影まばら状態。。

昭和の居酒屋風に区画されたテーブル席に案内いただき、ビールと上まぜ1134円(税込)を所望する。上まぜはお任せ握りで私が知る限りこちらのお店でしか見たことがない。こちらは創業100年の超老舗でHPには「明治40年に、ゑんどう寿司の先代が雑喉場で商われる新鮮な材料を用い、 温かいごはんでにぎり、それが口の中でこぼれるようなにぎりこまない独特のつかみ寿司を考案し、始めたのです。
昭和6年11月中央市場開設に伴い雑喉場は廃止され、
ゑんどう寿司も中央市場に移り、現在四代に至っております。
また、あじ、穴子、たこ、などは昔ながらの味を守り続け、
皆々様のご愛顧、お引立てを頂いている次第でございます。」と書かれている。

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ビールと一緒に蛸ぶつを所望する。いわゆる昔からある桜煮と言われるもので生ダコを使っているためかなり味がいい。柔らかく炊き上げてから甘い煮詰めを絡めている。ボリュームもあってお酒と相性ぴったり。

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出てきた上まぜ1枚目は食べやすく包丁目を入れおろしポン酢でいただくたカンパチ、赤貝、真鯛、バフンウニ、柔らかく煮込まれた穴子のラインアップ。トロが名物なんだけど私は苦手なので別のものにしていただく。

握りの見た目はかなり美しくない。しかしながらこちらのお寿司は握り寿司ではなく大阪伝統の「つかみ寿司」というものでシャリを冷まさずほろ温いまま握るのが特徴。握らないのでシャリはフワフワで口の中でほどける感じがする。シャリは甘めで大阪らしい味。

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上まぜのお替わりを言うと内容を替えて別のものが登場する。2枚目はボイルされた紋甲烏賊のげそ、ノルウエーサーモン、ホタテ貝柱、黒鮑、数の子。上まぜ4枚までは中身をすべて変えて出てくると言っていた。価格を考えると食材はどれも上質。

テーブルのには刷毛が入った醤油があってそれをネタに直接塗る感じ。串カツの2度漬け禁止のよう。

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湯のみのような入れ物で出てきた茶碗蒸しは680円。内容は普通。

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3枚目は生姜を乗せた細魚。甘めの玉子焼き、紋甲烏賊、煮たこ、煮鮑。熱燗2合が一気にすすむ。テーブルに置かれたガリがかなり塩っぱいので甘めの熱燗ととても相性がい。い。

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更に4枚目を所望する。トロ鉄火、鯵の巻もの、イクラ、2度目のカンパチ、鳥貝。そろそろ腹パン状態だけど頑張って食す。海苔がパリパリでとても美味しい。

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最後は好物の海老(5貫1404円)を握っていただいてつかんでいただいて〆。単品の寿司はすべて1人前5貫。こういった値付けの仕方も昭和の名残。。思いっきり食べたので会計は安くはないけど内容を鑑みるとリーズナブルと思う。今月にはタイのバンコクに新規出店されらしいです。こういった大阪食文化が海外に発信されることに感激。

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閉店間際すべての椅子とテーブルに店員さんがアルミホイルをかぶせる。まじないか宗教儀式なのかと思って聞いてみたらネズミや害虫からの保護らしい。これは52年生きてきて初めて見た。知られざる大阪文化恐るべし。

大阪市都島区東野田町2-1-38京阪モール 5F
06-6352-5564
11:00〜22:00(L.O.21:30)
年中無

えんどう寿司 京橋店寿司 / 京橋駅大阪ビジネスパーク駅大阪城北詰駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0


カテゴリー 京橋, 寿司 |