いずみホールでクラッシックコンサートを聞いて帰りに京橋に立ち寄り、表記の店で軽く会食。中央卸売市場にある本店はかなり有名で私どもの社員も寿司の修行で過去にお世話になったこともあり、とても懇意にしていただいている。此方の店は駅直結の京阪モールの5階にあり夜は人影まばら状態。。
昭和の居酒屋風に区画されたテーブル席に案内いただき、ビールと上まぜ1134円(税込)を所望する。上まぜはお任せ握りで私が知る限りこちらのお店でしか見たことがない。こちらは創業100年の超老舗でHPには「明治40年に、ゑんどう寿司の先代が雑喉場で商われる新鮮な材料を用い、 温かいごはんでにぎり、それが口の中でこぼれるようなにぎりこまない独特のつかみ寿司を考案し、始めたのです。
昭和6年11月中央市場開設に伴い雑喉場は廃止され、
ゑんどう寿司も中央市場に移り、現在四代に至っております。
また、あじ、穴子、たこ、などは昔ながらの味を守り続け、
皆々様のご愛顧、お引立てを頂いている次第でございます。」と書かれている。
ビールと一緒に蛸ぶつを所望する。いわゆる昔からある桜煮と言われるもので生ダコを使っているためかなり味がいい。柔らかく炊き上げてから甘い煮詰めを絡めている。ボリュームもあってお酒と相性ぴったり。
出てきた上まぜ1枚目は食べやすく包丁目を入れおろしポン酢でいただくたカンパチ、赤貝、真鯛、バフンウニ、柔らかく煮込まれた穴子のラインアップ。トロが名物なんだけど私は苦手なので別のものにしていただく。
握りの見た目はかなり美しくない。しかしながらこちらのお寿司は握り寿司ではなく大阪伝統の「つかみ寿司」というものでシャリを冷まさずほろ温いまま握るのが特徴。握らないのでシャリはフワフワで口の中でほどける感じがする。シャリは甘めで大阪らしい味。
上まぜのお替わりを言うと内容を替えて別のものが登場する。2枚目はボイルされた紋甲烏賊のげそ、ノルウエーサーモン、ホタテ貝柱、黒鮑、数の子。上まぜ4枚までは中身をすべて変えて出てくると言っていた。価格を考えると食材はどれも上質。
テーブルのには刷毛が入った醤油があってそれをネタに直接塗る感じ。串カツの2度漬け禁止のよう。
湯のみのような入れ物で出てきた茶碗蒸しは680円。内容は普通。
3枚目は生姜を乗せた細魚。甘めの玉子焼き、紋甲烏賊、煮たこ、煮鮑。熱燗2合が一気にすすむ。テーブルに置かれたガリがかなり塩っぱいので甘めの熱燗ととても相性がい。い。
更に4枚目を所望する。トロ鉄火、鯵の巻もの、イクラ、2度目のカンパチ、鳥貝。そろそろ腹パン状態だけど頑張って食す。海苔がパリパリでとても美味しい。
最後は好物の海老(5貫1404円)を握っていただいてつかんでいただいて〆。単品の寿司はすべて1人前5貫。こういった値付けの仕方も昭和の名残。。思いっきり食べたので会計は安くはないけど内容を鑑みるとリーズナブルと思う。今月にはタイのバンコクに新規出店されらしいです。こういった大阪食文化が海外に発信されることに感激。
閉店間際すべての椅子とテーブルに店員さんがアルミホイルをかぶせる。まじないか宗教儀式なのかと思って聞いてみたらネズミや害虫からの保護らしい。これは52年生きてきて初めて見た。知られざる大阪文化恐るべし。
大阪市都島区東野田町2-1-38京阪モール 5F
06-6352-5564
11:00〜22:00(L.O.21:30)
年中無
えんどう寿司 京橋店 (寿司 / 京橋駅、大阪ビジネスパーク駅、大阪城北詰駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.0