まさる 2月

夕陽ケ丘の表記の寿司店を久しぶりに訪問。1万円以上の予算でいい鮨をゆっくり食べたいときにはここと決めている。かれこれ15年通っている。最近は新しい見習いの兄さんも入って3人体制でお客を迎える。グルメ雑誌の常連で関西を代表する名店の一つとなっている。人通りのないロケーションに看板のないファザード。駅からも遠く、知らない人はここが飲食店と決してわかんない。

しかしながらいつ行っても客層はいい。客が店を作るのか店が客を作るのかはわかんないがとにかく店内カウンター8席は凛とした空気が漂う。

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まずはビールを頂いていつものようにお造りの盛り合わせ。天然鯛に赤貝、皮を炙った太刀魚、脂ののった伝助穴子、剣先イカの雲丹のせ、しまあじなど。。どれもが秀逸。関東地方の豪雪のために仕入れが不自由でネタがそろっていないと言っておられたけどこれで充分。

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毛ガニがあったので少しだけ三杯酢で所望する。毛ガニって癖があるのでたくさん食べるといやになるけどこれくらいがちょうどいい頃合い。

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店主渾身の一夜干しを所望。この日は大羽イワシ。脂ののりも最高。。。こちらのお店はアテも普通以上に美味しいのでいつも食べ過ぎてしまう。この日のイワシは推定30センチくらいの大きさ。照り焼きにされた魚の脂と旨味が凝縮された逸品。日本酒と一緒に頂くとナイスマリアージュである。

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此処から握りにしてもらう。鮨のスタイルは江戸前と上方の合わせ技だそうです

最初の鱚の昆布締めは小さいながらも品のいい脂の旨味がある。カワハギはもみじおろしと肝と芽ネギを乗っけていただく。鮮度が良さそうな鯵は叩いてなめろうにする。青臭さや癖は全くない。旨味が味蕾を駆け巡る佳品。鯖の漬けは魚の水分が抜けて旨味凝縮。マスタードが載ることもあるがこの日は大根おろし。炙った皮目の香ばしさが後口に残る。皮目を炙ったキンキも皮付きで提供。肝の旨味が秀逸である。コハダは大きな一枚漬け。

どのお寿司もとにかく美し過ぎる。このような美しい寿司が不味いわけがない。この店の寿司はすべて凛とした品格がある。魚も幸せであろう・・・2−---

大振りの煮鮑は私の好きなエンペラの部分をしっかりつけてくれる。コラーゲンたっぷりな感じでムチムチしてて嬉しい。この店のスペシャリティーの頭の味噌を鋳込んだ車エビは身震いするほど美味しい。一口で頂けるこの店のエビが世の中で一番好きかもしれない。生雲丹は北海道産。エグミやミョウバンの薬臭さはみじんもない。

シャリは空気を含んでフワフワしている。とにかく喉に入ったあとが軽い。煮ハマもこの店のスペシャリティ。伝統的な江戸前とは違ってさっとボイルして出汁につけ込む。かなりのレア感と磯の香が秀逸。身の大きさにもいつも驚く。しかしながら店主曰く豪雪で思っていた産地のものが手に入らなかったと言っていた。

新鮮なつぶ貝は軍艦巻にて。コリコリしてかなり美味しい。何かスパイスのような味を感じるんだけど最後までわかんなかったな。大間産本マグロのトロの炙りは私はパス。見ただけで美味しいと言うことはわかる。いろんな野菜が入った袱紗玉子焼きもとっても美味しい。〆は穴子と胡瓜の巻もの。

何を食しても上等な味わい。。次は春先に訪問予定。

大阪市浪速区下寺2-3-10
06-6649-7227
平日17:00~翌2:00日祝17:00~23:00
定休日:水曜日


カテゴリー 四天王寺前夕陽ヶ丘, 寿司 |