住吉区あびこにある表記のフレンチを友人と10年ぶりに訪問。大阪メトロのあびこ駅を北に徒歩5分。裏通りにある一軒家で大きな看板や目印もなくひっそりと位置する。
テーブル4卓のみの店内はシンプルで洗練されたモノトーンな内装と間接照明がとても心地よい。大人の隠れ家のようなとゆったりとした高級感のある雰囲気。
この日は夏のオマール海老のコースの時期から外れていたけど事前にリクエストしてワインペアリングもつけていただく。
最初のアミューズは指先サイズの「ミニチーズバーガー」、滑らかな「焼きナスのムース、ベーコン添えのタルト仕立て」、濃厚な「エスカルゴクリームコロッケ」、スパイシーなカレー風味シュー生地の「グジュール」。どれも一口サイズだけど、それぞれの素材感と味わいがキュッと凝縮されたもの。センスの良さを感じさせるものでいきなり心を掴まれる。
続いて旬の「サンマのミルフィーユ仕立て」は和の素材とフレンチの技法をマリアージュしたもの。何層にも重ねられた料理は昆布ダシのゼラチンで固めたダイコンおろし、脂ののったサンマのマリネ、濃厚な旨味の「サンマの内臓」ソースパテなど。
表面にはピンクペッパーやマリーゴールドなどを散らして色鮮やかに仕上げられる。異なる食感と懐かしい味わいが混在して頭の中が味覚についていけない状態になる。ビジュアルの美しさも含め、かなりイノベーティブ色の強い逸品。
続いてはスペインの伝統料理「ピペラード(パプリカムースをトマトジュレで包んだもの)」「トリッパ(ハチノス)のトマト煮込みとうずらの卵」「ミガス(炒めパン粉)」を再構築した一皿。
これも初めていただくイノベーティブな料理。
口直しのハイビスカスのグラニテ。
メインはカナダ産オマール海老を1匹分。テールは低温ローストでレアに火入れ、爪部分はバター蒸しで仕上げて殻で取った塩味強めのパンチのあるアメリケーヌソースが敷かれる。
このあと鱧の湯引き、山芋の角切りと乾燥させたオマール海老の卵が添えられた濃厚な「オマールのリゾット」が供される(写真撮り忘れ)
食後酒にスタッフさんおすすめのクラフトジンをストレートでいただく。
店名を冠したデザートは「美味しいプリン.ア.ラ.ルーシュ」。濃厚なカスタードプリンに、ほろ苦いキャラメルゼリーとキャラメルムース、フレッシュな果実数種、2種のアイスを合わせたものでとても贅沢なもの。
ワインペアリングは6種類で8547円。かなりのハイコスパで主菜にはシャルドネとピノノワールの2種類を順にいただきました。
伝統的な重厚なソースや火入れにモダンな感性が光る料理の連続でこの店ならではの和のテイストも感じさせる本格フレンチでした。いい時間を過ごすことができました。
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