私が数年前から毎月訪問するお気に入りの表記の店で会食。毎月献立が変わるのが楽しみ。とても丁寧な仕事で細部にわたるまで心を込めて作る店主の仕事を見ながら食事をするのが楽しみ。今回もカウンター6席の真ん中でいただく。献立はコース10000円のみ。店主はミシュラン店の「ゆうの」で修行されたので㐂川系の大阪を代表する喰い味の仕事を引き継いだスタイル。食材にもこだわりがあって特にお椀と刺身の美味しさは特筆もの。
座付は冷めた体を温める大仁田ネギのすり流し仕立て。葱のすり流しは珍しい。フレンチではたまにいただくことがあるが。。柔らかく煮込まれた丸大根の上には炙ったとろとろの河豚白子が鎮座。
続いては海老芋の揚げ物と鱈子のフライ。。どちらも最初に下味をつけているのでとても美味しい。 鱈白子のソースも秀逸。。
活鮮は厚切りの熟成の効いた河豚、コリコリのクエ、大葉を射込んださより、奈良漬を巻き込んだ鯛、歯ごたえのいい皮付きのハリイカ、脂乗りまくりの締めサバ、皮目を炙ったかます、燻製をかけた鰆の8種盛り。余計な飾りを排したシンプルで蹴れんのない盛り付け。
今回はシャンパーニュを合わせて楽しむ。ノンビンテージだけどコクがあって香りもとてもいい。店主はソムリエの資格も持っていてお酒の造詣も深くて料理に合わせたものをいつも選んでいただける。
煮物椀は大きくカットされたクエの葛叩き。クエの頭の肉を入れたひろうすもとても美味しい。あしらえに舞茸、白木耳など。出汁にクエの脂が浮いてとても地味深い。
焼き魚は鰆と椎茸を丁寧に炭火で焼いて菊芋のペーストでいただく。このソースの美味しさもこのお店の特徴。 蓮根親子煮と菜種を白和えでいただくあしらえとともに。
ガラス鉢には松葉蟹の酢の物と菊菜が盛り込まれてその上にはラフランスのソースがたっぷりとかかる。口直しにとてもいい。。
肉料理は炭火で仕上げたフランス産鴨ロースの黒酢ソース。醤油ベースのソースに黒酢を合わせたもの。角の取れたマイルドな仕上がりに脱帽。焼いた柿とかぶとクレソンのお浸しが添えられる。
食事は自家製のカラスミとイクラのご飯。。
デザートは山口産の3Lサイズの栗の渋皮煮と黒糖プリン、安納芋の金時など。。今回も大満足。。おせち料理45000円も好評発売中とのことです。
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大阪市中央区東心斎橋2-8-23イケダ会館1F
06-7713-0543
17:00~翌0:00