まさる 1月【大阪市 四天王寺前夕陽ヶ丘】

30年近く通っている夕陽ヶ丘の寿司店を一人で訪問。個人的に大阪では一番美味しい寿司と自分では思っているお気に入りのお店。

大阪メトロの四天王寺夕陽ヶ丘駅から坂を下って西に徒歩5分。阪神高速松原線の高架の下の奥まった裏通り、スーパーライフの北側に位置する。小さな表札だけで看板等は無いのでわかりにくい。店の周りにたくさんコインパーキングあり。

L型のカウンターの店は吉村店主と見習い職人が1人。厳つい顔のご主人の握る上品で超小ぶりの寿司は粒の立ったシャリの美味しさと喉に落ちた後の香気が特徴。

この日は無理を言って17時の開店前に入店し、熱いお茶と共にアテなしで握り寿司だけを食べることだけに集中してご主人とマンツーマンで楽しむ。

シャリの酢は白酢を使用。握りの所作も美しく手数もかなり少ない。最近よく見るような最後に手のひらで握り込むような下品なことは一切されない。

この日の握りの扉は大葉を鋳込んだ細魚からスタート。続いて紅葉おろしと葱を乗せたかわはぎ。旬の鯛は塩でいただくと身の味が濃く感じる。皮目を炙ったカマス、肝と芽ねぎを乗せた北海道のキンキ、甘々の剣先いかと続く。

独特のフォルムで握られる締め鯵(これがこの日のMVP)、北海道産の雲丹、香気の高い旬の赤貝、好物のえんぺらの部分を使った煮鮑、名物の車海老は頭の味噌が中に鋳込まれる。丁寧に海老に筋を切っているのでスルスルと喉に入る。最近この形の海老の握りを出す店が増えたが、いただくと全くの別物であることがわかる。

瑞々しいイクラ、この日は少し濃いめの味つけの煮蛤、レアに火入れした卵と味噌を乗せた渡蟹、北海道産のつぶ貝にはブラックペッパーがかけられる。海苔巻きにした熱々の鰻、野菜が入った袱紗卵焼きでフィニッシュ。

一通りいただいて17貫。これ以外にもマグロ、トロ、大トロ、漬け、煮穴子、穴子白焼、鱚、小肌、平目、のどぐろ、貝柱、煮あさり、たこ、あん肝、芽ねぎ、太刀魚、生げそ、えび踊り、白菜、椎茸などがある。巻物も約20種類という圧巻の食材の揃え方にいつも敬服する。

今回は入店してから退店まで30分1本勝負でした。会計は北新地の半額以下。誰を紹介しても喜んでいただける佳店です。。

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大阪市浪速区下寺2-3-10
06-6649-7227
営業時間:平日 17:00~翌2:00  日祝 17:00~23:00
定休日:水曜日

大阪市 四天王寺前夕陽ヶ丘 寿司