2024年06月

ひろせ 6月【大阪市 心斎橋/四ツ橋】

東心斎橋の表記の和食店を友人と訪問。心斎橋の畳屋町の雑居ビルの一階に位置する定期訪問しているお店。店内はカウンター6席と小上がりのテーブル2卓のみ。こじんまりしているが掃除も行き届いていて窮屈さは感じさせない。ご主人の前のカウンターが特等席。

西心斎橋のミシュラン店「ゆうの」で修行されたご主人はこだわりの食材と炭火を多用した食い味重視の丁寧な仕事に定評あり。

ご主人はソムリエの資格も持っておられるので赤ワインと最後に出てくる肉料理を合わせる客も多いと聞き及ぶ。料理は月替わりの16500円(税別)のみ。

壺壺の器には新じゅん菜とアメリカンチェリー。極太のアスパラの白和えはとても瑞々しい。稚鮎は春巻きにして玉ねぎのソースと共に供される。タコの柔らか煮もとてもよくできている。

刺身盛り合わせは九谷焼の器に鯛の昆布締め、錦糸巻き、ミル貝酢味噌、細魚の大葉鋳込み、甲烏賊と北海道の雲丹、皮目を炙った金目鯛の圧巻の7種盛り。どれも上質なものばかりこれだけで日本酒が1合飲める。

煮物椀は夏椀に穴子のけんちん蒸し。出汁の加減も完璧。昆布の味わいも透明感があってとても美しい。

炭火で焼き込んだ真魚鰹は梅醤油と共に供される。あしらえはおかひじき。

蓋物は鮑と茄子の煮物。茄子は河内産。鮑の下処理も完璧でねっとり食感に舌が喜ぶ。

和牛のラムシン肉を使ったビフカツ。赤身肉なので食べやすい。和風のドミグラスソースもお見事。

釜揚げしらすと新生姜のご飯。

炙った最中とアイスのデザート。

お酒もたくさんいただきました。会計はお酒をいただいて2万円弱。価格以上の価値はあります。。

過去のひろせはこちら

大阪市中央区東心斎橋2-8-23イケダ会館1F
06-7713-0543
17:00~翌0:00

大阪市 心斎橋/四ツ橋 和食

寿司割烹 魚市【大阪市 天王寺/阿倍野】

天王寺のアポロビルのB2にある表記の魚料理店を友人と訪問。この地で50年以上続く(1972年開業)老舗店。先代の夫妻がいらっしゃった時によく伺った記憶がある。大阪で魚の美味しい居酒屋店のトップに君臨するとよく言われる。昭和感あふれる店内はカウンター席やテーブル席、小上がりの掘り炬燵の席などがあっていろいろな使い方ができる。

店頭の生簀には大きな鱧やウツボ、伊勢海老、河豚などが泳ぐ。ランチタイムの刺身の盛り合わせ定食もかなりお得でおすすめ。

この日は走りの鱧鍋5000円を所望する。座付は鱧の肝と浮袋と腸を炊いたもの。あっさりしていながらもかなり美味しい。学生アルバイトのスタッフさんもホスピタリティ溢れていて先代夫妻のサービス精神が根付いていることを感じさせる。

鍋の前に関鯖の刺身2800円があったので注文。飴色の身はコリコリで界隈にある刺身とは確実に一線を画す。

続いてイサキの塩焼き3800円を所望。かなり大きなサイズで身はふわふわで脂もしっかりと乗っていて食べ応え満点。今まで食べてきた塩焼きとは全く異なる。

お鍋登場。野菜は淡路産の玉ねぎだけなのがいい。

沼島の鱧はかなり大きなサイズ(写真は2人前)。骨ぎりも完璧で20秒加熱すると綺麗に花が咲く。出汁は玉ねぎの甘みもしっかりと感じるあっさりしたもの。鱧のボリュームもたっぷりで食べ応えあり。

途中で伊勢海老を追加で鍋に入れていただく。こちらもプリプリで甘い身がとても美味しい。海老の味噌が溶けた出汁もかなりのご馳走。最後は煮麺か雑炊を進めていただいたがお腹がいっぱいで遠慮する。値段は安くないけどけれんのない上質な魚を気取りなくいただける唯一無二のお店です。

過去の記事はこちら

大阪市阿倍野区阿倍野筋1-5-31 きんえいアポロビルB2
06-6649-4652
11:00~22:00

大阪市 天王寺/阿倍野 和食

まる米 6月【大阪市 天下茶屋】

天下茶屋の表記の人気おでん店を友人と訪問。最近は予約が取れない繁盛店として有名。天下茶屋駅を北に徒歩1分。フルオープンキッチンでコの字型のカウンター15席。丸坊主のご主人は京都の料理店で修行されたので和食店のテイストを感じさせる仕事にいつも敬服する。この日はご主人と男性スタッフさん4人で切り盛り。

大きな角形の鍋には普通の出汁とたまり醤油ベースの2種類のおでんが煮込まれる。おでん以外にもその場で焼き上げる鰹のたたきや鯖きずし鱧ちりなどの刺身や一品もたくさんあって飽きることがない。

ドリンクもビール、ハイボール、オリジナル酎ハイ、日本酒などいろいろなものが取り揃えていてしかも低価格。この日は焼酎と日本酒をいただきながらシェフズテーブル席でご主人と話をしながらおでんをいただく。

提供される商品はほとんど手作りされているのも素晴らしい。最初にレア仕上げの鯖のきずしを所望する。名物必食のポテサラ450円はおでんの「じゃがいも」「玉子」「こんにゃく」を潰して自家製のマヨネーズで和えたもの。まずいわけがない。。

おでんは味がしみしみの大根150円から。出汁は濃いめの甘め。。続いて出汁をしっかり吸った車麩250円。自家製のネギ袋250円を続けていただく。

注文を聞いてからおからを丸めて油で揚げて炊き込むがんもどき300円は思わず唸る美味しさ。パルミジャーノチーズとオリーブオイルと黒胡椒で仕上げるマッシュルーム500円も秀逸。皮付きの徳島産蓮根220円はねっとり食感。飴色に輝く赤身肉たっぷりのスジ肉250円もこの店ならではの逸品。

鳴門の若芽はお椀で供される。手作りの焼売220円も豚肉の食感がとてもいい。真空調理で仕上げるタコの柔らか煮800円は高級和食店の領域。練り物は全て自家製でその都度揚げて仕上げる。香りの鮮烈なゴボ天280円も突き抜けた美味しさ。玉ねぎ天200円、生姜天200円、チーズ天230円もおすすめ。大阪では珍しい松山揚げ200円はジュワッと出汁が染みる。手作りのロールキャベツ330円でフィニッシュ。

おでんにフィットする日本酒もたくさんいただきました。日本酒をおでんの出汁で割る出汁割りもおすすめです。会計は思いっきり飲んで食べて一人5000円でした。

過去のまる米はこちら

大阪市西成区花園南2-7-30
営業時間:12:00~21:00
定休日:水曜日

大阪市 天下茶屋 関東炊