赤のれんすし

クリスマスシーズン真っ最中の雑踏の中で新梅田食道街にある表記の店を訪問する。
カウンタ−7席のみの小さなお店なんだけどチャーミングな女将さんが一人で切り盛りする。
チープでざわざわした食堂街のなかで50年近く続く老舗店。昔ご主人が握ってらっしゃった頃に立ち寄った記憶がある。息子さんが手伝っていた時期もあったかと思う。女将さんのおじいさんが始められたと以前に聞いた覚えがある。

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最初に生ビールをいただいてガラスケースにあった蛸をアテで所望する。こちらのお店で生を湯がいていると言っていた。足の先っぽの方をリクエストすると笑いながら「私も同じ部位が好きなのよ」との返答。店は奥行があまり無い面長の形で座っている人の後ろを通ることが出来ないためにガラス戸を見ながら空席のある場所からスライドさせて入るようになっている。

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白子のポン酢は鮮度が良くてかなり美味しい。今シーズンナンバーワンの味わいのもの。麦焼酎の水割りに切り替えて楽しくいただく。黒門市場での仕入れらしい。店が狭いために隣の客とすぐに打ち解ける。女将さんの包丁を持つ姿をアテにお酒がどんどんすすむ。

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剣先烏賊の耳があったので炙っていただく。新鮮なのでとても美味しい。上等ではないがとても上質なアテである。赤のれんという店名だが暖簾は白色だった・・・平日は15時からやっているので昼酒や夕刻から一杯飲むのにはいい店である。(日曜日は13時から)

この辺りで自称34歳の女性の一人客が入ってきて先ほどまで訪問されていたすっぽん料理店でもらった土産のすっぽんスープを私どもに振る舞われたので遠慮なくいただく。この辺りが大阪的で楽しい。。女将さんの話も面白くてかなりいい味がある。北新地の54歳ママらしき女性と長年連れ添う半袖イケメン彼氏51歳の痴話喧嘩も酒が美味しくなる。

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たいらぎ貝柱はかなり大きい。軽く炙っていただくが火が入り過ぎ・・・しかしこれも想定内なので気にならない。シャリはかなり柔らかく握られる。ほぐれまくって食べるのに一苦労だがお愛嬌である。

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ゲソは脚の太い部分と胴の部分を握り分け。こうした小さな気遣いが嬉しい。ガリも自分で新生姜を漬け込んだものを客前で切り分ける。甘味がなく口が過度にサッパリする。。

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赤貝も注文があってから殻を割る。半丁付けだがかなり大きい。赤貝独特の香りもよくかなり上質なものであることがわかる。

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さっと炙られて供される煮穴子もかなりクオリティーが高い。こればっかり10個くらい食べたいと思うレベルのものである。東京からの客や外国人も多く来店されるらしい。さくっと飲んで食べてひとり5000円くらいの会計でした。

大阪市北区角田町9-26 新梅田食道街1F
06-6313-4466
営業時間 平日14時~23時、土日13時~23時
定休日 月曜日


カテゴリー 梅田/JR大阪, 寿司 |