祇園にある表記に店をランチタイムに訪問。町屋を改装した店内に靴を脱いで上がるとカウンター6席のみの割烹スタイル。一見さんお断りの完全紹介制イタリアンなんだけど今回はシャンパーニュの会に声がけいただき参加させていただく。
本日持ち寄ったシャンパーニュ。古酒などもあってどれもが佳品ばかり。
最初の一品は唐津産の黒イチジクを焼いたものに蕎麦の実を乗せたもの。
続いてのアーティスティックな料理は軽くしめた甘鯛の上に冬瓜のスライスをのせて冬瓜のソースとキャビアをあしらったもの。キャビアの塩っ気でお作りをいただくという趣向。
続いてガラスの器に入った料理は焼きなすのブランマンジェの上に天草の赤雲丹を乗せ、すっぽんゼリーを掛けてシャインマスカットを添えたもの。茄子の苦味と雲丹の旨味とマスカットの甘みが混ざってなんとも言えない美味しさ。ばくばくと一気に食べてしまう。
最初のパスタは三輪そうめんの会社のものらしい。そうめんとパスタの合わせ技のような麺。その上にこんがりと焼き上げた小振りの子持ち鮎が載せられる。スープは鮎の骨で取ったものとの事。
パスタ2品目はワタリガニと菊の花のリングイネ。摩り下ろした唐墨をかけ放題とのこと・・・・
まな板のような木の皿で供されるのが分厚い蝦夷アワビ。一度柔らかく蒸し上げてから焼いているので身はむっちりとした食感で歯を押し返すような弾力。噛み締めると甘みが咥内に溢れる。。山盛りにかけられたトリュフの香りも鮮烈。
シェフも作りながらカウンター客と楽しい会話をされとても華のある席となる。
最後のメインは信州の和牛。入店前から火入れされていて2時間かけて休ませながら焼き上げているとのこと。表面は炭で焦げた部分もありそれも調味料のような感である。山葵と返しを入れた醤油で供される。一人60gなんだけどここまででお腹がパンパンになる。
香ばしく煎られたお茶で口直し。
中に巨峰の炊いたものが入った葛焼きと粒あんのデセール。
ジャンルはイタリアンなんだけど和食と融合したようなオリジナリティあふれる調理と高級食材の饗宴でとても楽しいランチをいただきました。
帰りは山口シェフがお見送り。。。ごちそうさまでした。
京都市東山区祇園町南側570-165 営業時間11時30分〜13時 17時30分〜20時30分 定休日 日曜