休みの日に表記のそばがき店を友人と訪問。2016年のオープンに初めて伺ってから定期的に訪問しているお気に入りのお店。
JR大和路線・東部市場前駅から南東方向に徒歩13分、育和公園の前に位置する。界隈にコインパーキングもない辺鄙な住宅街にある。天王寺駅からタクシーで2000円くらい。
営業が木・金・土曜日のランチタイムのみ。ずっと昔(30年ほど前)に大正区にあった伝説の蕎麦の名店「そば切り凡愚」(現在は和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野という里に移転され「あまの凡愚」という屋号で営業中)で18年間修行された女性店主が一人で切り盛り。

古民家をリノベーションしたお店はおしゃれにデザインされていてカウンター6席と4人掛けのテーブル席が1卓。特に古材を使ったドーム型の天井の意匠は必見の価値あり。
メニューは主に「お昼ごはん」「そばがき食べ比べ」(各1,700円~)「太切り蕎麦」(1,400円~)「そばがき鍋」(1,600~)など、追加料金で「揚げそばがき」などの単品をプラスすることができる。
今回はこちらのお店のフルコースをいただけるセット2200円を所望する。

最初にお決まりの膳が供される。野菜がたっぷり入ったスープのようなものが優しい味わいでとても美味しい。発芽玄米のご飯も秀逸。

お酒のセレクションもとてもいい。
店内の装飾品や壁にかかった作家さんの大きな絵画、カウンタ−から見える棚に並ぶ古九谷や備前、和歌山県葛城の陶芸家さんの食器、美しい骨董の朱塗りの器のセレクションなど店主の審美眼にはいつも敬服する。

最初にあて蕎麦(太切り蕎麦)登場。太というより極太で歯応えしっかりあり。刺身感覚で塩と山葵、醤油でいただく。そばの香りと甘味がしっかりと感じる逸品。

鴨汁は昆布と椎茸でとった出汁に鴨の脂とエキスがしっかりと溶け込んでいて数本残した「あて蕎麦」をこれでいただくととても美味しい。シャキシャキのネギも秀逸。これは本当に最高・・・・

お店の看板料理のそばがきは「そば粉の挽き方」を1番(細かい)~5番(粗い)から選択ができる。それぞれのそば粉の挽き方に合わせ、細かいものは福井県丸岡産で粗いものは沖縄県宮古島産と2つの産地の蕎麦の実を使い分けている。
それぞれの蕎麦粉でハーフサイズにしていただく。その場でグラインダー(ミル)を使って一気に製粉。

すぐに製粉したものを鍋に入れて火にかけて水で練り上げる。
最初に出来上がった「そばがき」をそのままいただくと透明感があり、フワッとした口当たりで飲み込んだ後、蕎麦の香りが鼻腔に抜けていく。
続いて鴨汁、塩、葱醤油でいただくとより甘みが強く感じられる。
細かく挽いたものは口当たりが滑らかで山芋のよう。粗挽きはプチプチしたパンチのある素朴な穀物感がとてもいい。
よくありがちなモソモソ、ネッチョリ感は全く感じない。手打ちの蕎麦以上に蕎麦粉感を感じることができる。
どちらも最初は柔らかくて時間をおくと硬くなってくる食感(澱粉化)の異なりも面白い。
それぞれ出来立てを本山葵、醤油、ゲランドの塩をつけて食べ比べをして楽しむ。

続いての揚げそばがきも外はカリッとして中はモチモチ食感。こちらも飲み込んだ後にそばの香りが感じられる。素朴で優しくて雑味がなくて毎回20個くらいはいいただきたくなる・・・・
こちらは建物取り壊しのためこの場所での営業は本年9月くらいまでとのこと。急いで予約するべし・・・
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