2016年11月

いわし亭【大阪市 杉本町】

JR阪和線杉本町駅前にあるいわし料理専門店。大阪市立大学は約30年前に私が関西大学を卒業してしばらく通ったことがありその当時から駅前のこの地で営業されていた記憶がある。聞けば1980年創業で今年で36年になると言っておられた。店内はかなり年季が入っていて昭和感満載。大学の団体客も多いらしく2階3階には大広間があると言っておられた。

イワシ料理だけではなく海鮮メニューが豊富でアコウや鱧などの高級素材を使用したものもメニューに並ぶ。寿司や炉端料理、各種鍋物などもあって地元に根付いた総合飲食店。

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突き出しに烏賊と大根を炊いたものとシラサエビの煮付けがあったので所望する。どちらも新鮮でボリュームもたっぷり。すべてのメニューが内容を考えると安く感じる。

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シグニチャーメニューのいわしの姿作り900円。店の前にある大きな水槽で泳ぐ鰯を捌いてくれるのだが皿の上でぴくぴく動きまくって鮮度抜群をビジュアルで感じることが出来る。食したときの美味しさは言わずもがな。今迄食べたなかで一番美味しい鰯であると確信する。

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続いて鰯の炊いたものをいただく。味も深く骨迄柔らかくこっくりと炊き込まれていて専門店の矜持が感じられるものとなっている。麦焼酎のお湯割りと一緒に楽しませていただく。

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お造りの骨を唐揚げにしていただく(別途200円必要)。ただの身をすいたあとの骨の唐揚げだけど思いのほか美味しいことに驚く。この他にもたくさんいただいたが酔っぱらって記憶喪失。天王寺駅からも近いので便利です。

大阪府大阪市住吉区山之内3-3
TEL06-6691-0027
11:30~14:00 16:00~23:00

大阪市 杉本町 居酒屋

高雄【大阪市 難波】

工事中のなんば新歌舞伎座の横くらいの雑然とした場所にある大衆寿司店を訪問。見た目はあまり良くない感じ。L字のカウンタ−10席くらいの狭小店。奥さんとご主人でされている。ランチのセットや盛り合わせが低価格で販売されているのも有名。

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ビールと一緒に海老の握りを所望。肉厚の冷凍ブラックタイガー。独特の臭みがあるんだけどこれが子供の頃の記憶を思い出させる私のノスタルジックフード。

私の両親が地元で寿司店をしていて夕方に小学校から帰る私のおやつに母がいつも海老の握りを作ってくれた・・・甘いものを食べる習慣がなかったから世の中の子供はみんな学校から帰ったら海老の握りをおやつにしていると思っていた。

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目の鯛の皮があったのでそれも所望する。鯛の身を乗せてポン酢ジュレがかかる。ご飯も小さく飲んだあとの〆にいい。鯛の皮の握りも父が好きだったと懐かしむ。
店の壁に短冊メニューが沢山並んでいます。お任せで一通り食べる方も多いらしい。

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平目の縁側はけっこう普通。

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小肌は生姜醤油とテラ昆布を乗せて2つの味を楽しむことが出来る。食事というよりはおやつ代わりに寿司をつまむのにいい店。

大阪市中央区難波4-3-10
06-6643-6878
12:00〜23:00

大阪市 難波 寿司

乃上 11月【大阪市 姫松】

30年くらいまえにどういうきっかけか忘れたけど茶道と華道を習っていた。特段面白いと言うわけではなかったけど自分の知らないいろんな茶道の世界を見ることが出来、約10年くらい表千家流のお稽古を続けた。いろいろな茶会にも行った。免状もいろいろいただいたけどそれよりも今はお亡くなりになった先生が大好きだった。若いときから茶道にすべてを捧げ、瀟灑でユーモアがあって機微に聡くていろいろなことを若くして学ばせていただいた。奥様や家族とも仲がよく私のことをいつも気にかけてくれていた。恩返しする間もなく今に至る。

こちらはその当時に一緒に茶道を習っていた社中さんのお店で、昔は錦戸さんという船場の料亭の支店の「是色」というお店だったんだけど今の女性オーナーが買い取ってご自身の名前をつけたお店。錦戸さんも現在は規模を縮小して肥後橋でされているがその流れを汲んだ茶料理の香り漂う佳品を提供するお料理屋さん。私の好きな和食店の3本の指に入るお店である。

場所は帝塚山の高級住宅地の一角で何度行っても迷ってしまう。
献立はお昼も夜も3,800円と6,300円の2種類でアラカルトもいろいろ。この日は6300円のものを所望する。

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前菜は梨の入ったなます、生湯葉に柿のペーストを添えたもの、むかごおこわ、菜っ葉のお浸し、合鴨ロースなど。どれも季節感溢れる手の込んだ丁寧な仕事。

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大振りの煮物椀は出汁が秀逸。喉からストんと垂直に落ちて鰹(マグロ節かもしれないが)の香りが鼻に抜ける。ハチクとツボ鯛の葛打ち。鯛の品のいい脂が出汁に溶け込んで味にコクと深みが出る。

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お造りは天然鯛と剣先烏賊、ヒラマサの3種盛り。お薦めのひやおろしと一緒にいただく。

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今シーズン始めての鱈の白子。湯がき立てをおろしポン酢を出汁で割ったものでいただく。日本酒が進みまくる。

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脂ののった鰆はシンプルに塩焼きでいただく。ぱりっと焼き上げられた皮と絶妙な火入れされた身は玄人も裸足で逃げる完成度。

この後のメインディッシュアいろいろなものから好きなものを選べる趣向。

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私は好物の海老フライをいただく。かなり大振りの海老を使用。火入れも完璧で和食店でこういった上質なものを食せるということに感激。京料理をしっかり学んだ料理長の仕事は品格があり何をいただいても口に合う。

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同伴者がチョイスしたのは海老芋の蟹餡掛け。

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もう一人の同伴者はつぼ鯛のあら煮。ゼラチンたっぷりで脂のりもよくサイズも大きいので食べ応え満点のよう。

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エラ部分の鯛の鯛も普通の鯛の3倍サイズ。

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食事はこちらのお店のシグニチャーメニューの土鍋炊きの「大豆ごはん」。男性3人なので多めに炊いときますね〜という女将さんの優しい心遣い。煎った大豆が香ばしくていくらでも食べれそうな感じ。

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デセールは自家製の白玉餡。上品な甘さで口直しにぴったり。ごちそうさまでした。。

大阪市阿倍野区万代1-4-21
06-6624-2468
営業時間: 11:30~14:00 17:00~21:30

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うちの飲食店でも鯛をたくさん扱うために鯛の鯛(魚が胸鰭を支えたり動かしたりする部分の骨で鯛の形をしていることからそういわれる。縁起物として財布に入れるとお金が貯まるといわれている)がたくさんでるので福井の漆屋さんに漆塗りをしてもらい友人の宝飾デザイナーの先生にお手伝いいただき鯛の鯛ネックレスを作製。すべて自然のものなのでかなりかっこいいです。12月からの販売予定。手作りなので少し時間はかかります・・・

大阪市 姫松 和食