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桜富士山 (移転)

昨年6月に彗星のように住吉大社近くの辺鄙な路地を入った民家に開業した南インドカレー専門店が急遽移転との事。場所は南海本線粉浜駅から徒歩2分なんだけど前回同様に探さないと分からない場所である事は間違いない。

今後の大きな事業展開を見据えた仮店舗での営業でギャラリースペースを借りてカレー等を供されるとの事で早速訪問。

手作り暖簾に掛け軸が目印。民家を改装したギャラリーで外観からの店舗確認の判別はかなり難しい。

扉をあけると真っ白な店内。。シンプル過ぎて何もない、かっこいい空間に手作りの大きなテーブルが一つ。客は全員相席で食べる趣向。2階には子供連れも大丈夫な座敷も完備。

この日はオリジナルのカオマンガイのみの提供。マレーシア、インドネシア、シンガポールなど東南アジア全域で食べられているメニュー。チキンライスとか海南鶏飯(ハイナンチーファン)とも呼ばれる。これを「桜富士山」テイストに解釈して再構築。

店主のタマちゃんは本場(タイ)の作り方を人に習ってきちんと習得されたと聞き及ぶ。真ん中には五穀米を入れたバスマティライス。その横には店主の作るシグニチャーメニューの辛口のブラックペッパルチキンカレーと甘口のバターチキンカレー、生姜と葱の入った醤油とスイートチリが添えられ、湯がいた鶏肉を好みでつけて頂く趣向。

ご飯の上にはドライオレンジが添えられて砕いて混ぜて頂くと味わいも変化する。鶏肉の火入れも完璧でジャンクな感じは全くなく、フォトジェニックな上質なワンプレートに感動する。

それぞれを少しずつ頂いたあとはパクチーをちぎってカレーの残りや薬味等を皿の上でごちゃ混ぜにし、鶏肉を湯がいたスープもザブンと投入して頂くとダンジョンに入ったごとく味わいの変化に幻惑させられる。
めくるめく味の異なりが味蕾を刺激しながら、それぞれがうまく調和し、飲み込むのが惜しいと思いながらも喉にストンと落ちていく。

私が知りうるカオマンガイの中では比較対象出来るものがないくらいの突き抜けた美味しさがある。この商品だけでお店を出してもビジネスになると思うような逸品。。価格は1200円で詳しくはツイッターでチェックください。

食事の後は最近はまりまくっているwa-cofeeで林檎のタルトでティーブレイク。わざわざ温めて頂いたタルトと塩キャラメルの相性は完璧。。。昨日は人参のケーキ。。これもかなり良かった・・・

11:00〜19:00
週末(土・日)のみの営業
食材がなくなり次第終了

過去の桜富士山はこちら
詳しくはツイッター「sakurafujiyama」にて


カテゴリー 粉浜, カレーライス |

桜富士山 1月

最近はまりまくっている表記の南インド料理店を今年初めて訪問する。自身の休みの日曜日に開店直後を狙ってチンチン電車を使って訪問する。(細井川駅徒歩3分)店主の玉井さん曰く、今年の正月は住吉大社に参拝の帰りの客で大忙しだったらしい。

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こちらのお店は住吉大社横の住宅街の中の路地の古民家を改装。玄関で靴を脱いでちゃぶ台に座って前栽を見ながらカレーをいただくんだけど、その設えの珍しさを超えるカレーの美味しさは口コミやネットでどんどん伝わっていて最近は平日でも入店出来ない事もあるとよく聞き及ぶ。

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全く内容の異なる数種類のカレーとそのサイドメニューのどれもが美味し過ぎて何度きても飽きることがない。カレーって嗜好品なんで「美味しい」という言葉ではなく「自分の口に合う」と表現すべきなんだろうけど、こちらのカレーには本来もっと適した言葉があるはずなのにというもどかしさをいつも感じる。

この日は仕事は休みなのでまずはサッポロビールとパパド(トウモロコシの粉で作った南インドの煎餅)を出していただく。部屋の中は掃除が行き届いていて塵一つない清潔な空間。

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せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろが入った
七草がゆならぬ七草サンバル(南インドのみそ汁のようなスープ)をサービスで出して頂いた。こういった気配りが嬉しい。正月で疲れた胃がすっきりする。

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この日注文したのはクルチャ御膳1500円。こちらの店主が「クルチャでは絶対どこにも負けへん」と言っている南インド料理の自信作で、界隈のインド料理店でよく見るナンとは食感や生地の味わいなど全く異なる。卵かヨーグルトが入っているような生地の味わいとガーリックの風味と濃厚なチーズの味が口の中で幾層ににも重なりあう。

この日のアチャール(南インドの漬け物)は蓮根と慈姑で小さいものだけど口の中がすっきりする。柔らかく火入れされた「マサラ砂ずり」もサッポロビールにぴったり。

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御膳につくカレーは好きなものを選ぶ事が出来るんだけど、この日は店主が「鰤のカレーのコンディションがいい」とのことなので素直にそれをいただくことにする。フュンネルを中心に青唐辛子、ブラックペッパーなどを使った青い魚と相性のいい南インドのカレーがしばらくして着皿。中に入る新鮮な鰤はシコシコのふわふわ。カレーリーフや様々なスパイスがとてもバランスよく相まってとても滋味深い味わい。

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途中までカレーとご飯を別々にいただいて最後はアチャールと一緒にカレーをお皿にぶちまけてご飯に混ぜ込んでいただくと更に美味しくいただける。見た目よりもあっさりしていて油分も少なくてカレーというよりもスパイスの入った雑炊をいただいているような感じ。もう一皿お替わりしようかと真剣に悩んだ。おいしいカレーいただいて久しぶりに自宅で昼寝しました。・・・・こちらのお店は訪問するときはツイッターで営業確認して下さいね。

過去の「桜富士山」記事はこちら
桜富士山のツイッター「カレー道」はこちら

大阪市住吉区住吉2-11-6
近辺にコインパーキングあり


カテゴリー 住吉大社, カレーライス |

桜富士山12月

私がはまりにはまっている住吉大社側の南インド系のカレー店を訪問。私の2016年の食べ歩きの中のスマッシュヒット店5本の指に入る。

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お店は住宅街の路地にあるわかりにくい立地、民家を改装した座敷のちゃぶ台でいただくことや、女性店主が食べログ嫌いで掲載禁止とか「ご近所の迷惑になるからお店の外で騒がないでね〜」とか・・・・一見キワモノのように思われがちであるがカレー作りに対する情熱と商品の完成度、客に対する心遣い、食後の満足感は同業他店とは比類なきものである。

界隈のカレーマニアの方々もお店で同席する事があるが「大阪ではなかったレヴェルの高さ」「カレーというジャンルを超えた内容」などベタ誉めの言葉を良く耳にする。本格インドカレーでは関西ではナンバーワンと言う声もよく聞く。

エントランスを抜けると玄関で靴を脱ぎ店内に入る。塵ひとつなく綺麗に清掃された縁側の見える6畳の和室に4つのちゃぶ台と低反発のザブトン。天井にはシャンデリアとスリランカの国旗。部屋の真ん中にはアラジンストーブが鎮座。

店主のたまちゃんはこの店を始めるまでに東京の某有名店で修行してインドやネパールを何度も訪問し、実験店を2年間東京でされて凱旋帰阪。

メニューは
:ブラックぺッパルチキン 1000円
:どスパイシィ ラムキーマ 1100円
:鰤マラバーリ 1000円
:サンバルスープカレー 900円
:クルチャ御膳1500円
(好きなカレー・チーズクルチャ・ミニライス・アチャール・ミニドリンク)
:桜富士ミールス 1500円
(チキンor魚カレー・サンバル・ラッサム・パパド・アチャール・ミニドリンク)
:桜富士セット 1500円
(お好きなカレー1ッ・お好きなおばんざい2ッ・パパド・アチャール・ミニドリンク)

これ以外にもマサラを使ったおばんざいやシーズナルなカレーが多数。

ケータリングや料理教室(細井川料理学校)もされていて休みの日も多いため訪問する前は電話かツイッターで確認するのが賢明。

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この日は「どスパイシィラムキーマ 1100円」を所望する。それといっしょにチリフライオイスター200円を所望。チリフライというのは揚げ物ではなくて南インドのスパイスオイルを使った炒め物の事。普通の牡蠣がここまで美味しくなる事に感動する。おばんざいはこの他にも「マサラ煮玉子」「マサラたこぶつ」「砂ずりのコンフィ」など・・・すべて素材の味がしっかりと生きているのが特徴。

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キーマカレーはラムの肉感がしっかりしてはまりまくる美味しさ。油感が少ないために見た目よりもあっさりしている。新鮮なパクチーと生のレッドオニオンが良い仕事をする。食感はあとからじんわりと辛みがきてスパイスの香りが幾重にも重なりあい鼻孔を刺激する。美味しいものを「美味しい」という言葉を使わずに表現する事がここまで難しい料理はない。

外国の脚本家が「悲しいときは悲しいと書かずに、雨を降らせろ」と言っていたのを思い出すがどのような表現をしても陳腐に思えるような佳品である。

特筆すべきは店主が提供するカレーはどれもが洗練されていてビジュアルが美しい。美味しい料理は文字通り美しいものである。

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付け合わせのキャベツのアチャール。こういう普通のものが突き抜けていい。夜は様々なおばんざいとサッポロビールで楽しむ事も出来る。詳しくは私の過去の記事を参照ください。

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食後にいただいた本格的なホットチャイはスパイスが程よく効いてカレーの後にぴったり。時間があれば空中シェイクも披露していただける(かも)

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帰りに店主から手作りのメッセージのついたお菓子をいただいた。
心遣いに泣けました・・・

年末は大晦日まで年始は4日から営業されているそうです。
以下店主のツイッターから引用

うちは
一流になりたいから
一流の店で修行して技術を得た
現地で実際に見て学んできた
血と涙を流して体得した確かなもの
自分の芯にある揺るぎない自信
まだまだ大阪にないぎょうさんの
美味しいスパイス料理がある
それを伝えるために桜富士山はある
ただのカレー屋ではなく
知らない美味しさの感動を
私にしか出来ないことを
桜富士山の料理は
スパイスカレーではありません
ちょう本格スパイス料理です
桜富士山には
基準のわからない評価も
美しく撮られた写真も
必要ありません
心地よい空間で心を解放して
美味しいごはんを食べてください
皆様のお越しを
お待ちしております

これを見ると私も頑張ろうといつも思う・・・

店主のツイッター「カレー道」

過去の桜富士山はこちら

大阪市住吉区住吉2-11-6
電話: 06-7181-1467(最近電話の調子が悪いと言ってました・・・)
近辺にコインパーキングあり


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