私がはまりにはまっている住吉大社側の南インド系のカレー店を訪問。私の2016年の食べ歩きの中のスマッシュヒット店5本の指に入る。
お店は住宅街の路地にあるわかりにくい立地、民家を改装した座敷のちゃぶ台でいただくことや、女性店主が食べログ嫌いで掲載禁止とか「ご近所の迷惑になるからお店の外で騒がないでね〜」とか・・・・一見キワモノのように思われがちであるがカレー作りに対する情熱と商品の完成度、客に対する心遣い、食後の満足感は同業他店とは比類なきものである。
界隈のカレーマニアの方々もお店で同席する事があるが「大阪ではなかったレヴェルの高さ」「カレーというジャンルを超えた内容」などベタ誉めの言葉を良く耳にする。本格インドカレーでは関西ではナンバーワンと言う声もよく聞く。
エントランスを抜けると玄関で靴を脱ぎ店内に入る。塵ひとつなく綺麗に清掃された縁側の見える6畳の和室に4つのちゃぶ台と低反発のザブトン。天井にはシャンデリアとスリランカの国旗。部屋の真ん中にはアラジンストーブが鎮座。
店主のたまちゃんはこの店を始めるまでに東京の某有名店で修行してインドやネパールを何度も訪問し、実験店を2年間東京でされて凱旋帰阪。
メニューは
:ブラックぺッパルチキン 1000円
:どスパイシィ ラムキーマ 1100円
:鰤マラバーリ 1000円
:サンバルスープカレー 900円
:クルチャ御膳1500円
(好きなカレー・チーズクルチャ・ミニライス・アチャール・ミニドリンク)
:桜富士ミールス 1500円
(チキンor魚カレー・サンバル・ラッサム・パパド・アチャール・ミニドリンク)
:桜富士セット 1500円
(お好きなカレー1ッ・お好きなおばんざい2ッ・パパド・アチャール・ミニドリンク)
これ以外にもマサラを使ったおばんざいやシーズナルなカレーが多数。
ケータリングや料理教室(細井川料理学校)もされていて休みの日も多いため訪問する前は電話かツイッターで確認するのが賢明。
この日は「どスパイシィラムキーマ 1100円」を所望する。それといっしょにチリフライオイスター200円を所望。チリフライというのは揚げ物ではなくて南インドのスパイスオイルを使った炒め物の事。普通の牡蠣がここまで美味しくなる事に感動する。おばんざいはこの他にも「マサラ煮玉子」「マサラたこぶつ」「砂ずりのコンフィ」など・・・すべて素材の味がしっかりと生きているのが特徴。
キーマカレーはラムの肉感がしっかりしてはまりまくる美味しさ。油感が少ないために見た目よりもあっさりしている。新鮮なパクチーと生のレッドオニオンが良い仕事をする。食感はあとからじんわりと辛みがきてスパイスの香りが幾重にも重なりあい鼻孔を刺激する。美味しいものを「美味しい」という言葉を使わずに表現する事がここまで難しい料理はない。
外国の脚本家が「悲しいときは悲しいと書かずに、雨を降らせろ」と言っていたのを思い出すがどのような表現をしても陳腐に思えるような佳品である。
特筆すべきは店主が提供するカレーはどれもが洗練されていてビジュアルが美しい。美味しい料理は文字通り美しいものである。
付け合わせのキャベツのアチャール。こういう普通のものが突き抜けていい。夜は様々なおばんざいとサッポロビールで楽しむ事も出来る。詳しくは私の過去の記事を参照ください。
食後にいただいた本格的なホットチャイはスパイスが程よく効いてカレーの後にぴったり。時間があれば空中シェイクも披露していただける(かも)
帰りに店主から手作りのメッセージのついたお菓子をいただいた。
心遣いに泣けました・・・
年末は大晦日まで年始は4日から営業されているそうです。
以下店主のツイッターから引用
うちは
一流になりたいから
一流の店で修行して技術を得た
現地で実際に見て学んできた
血と涙を流して体得した確かなもの
自分の芯にある揺るぎない自信
まだまだ大阪にないぎょうさんの
美味しいスパイス料理がある
それを伝えるために桜富士山はある
ただのカレー屋ではなく
知らない美味しさの感動を
私にしか出来ないことを
桜富士山の料理は
スパイスカレーではありません
ちょう本格スパイス料理です
桜富士山には
基準のわからない評価も
美しく撮られた写真も
必要ありません
心地よい空間で心を解放して
美味しいごはんを食べてください
皆様のお越しを
お待ちしております
これを見ると私も頑張ろうといつも思う・・・
店主のツイッター「カレー道」
過去の桜富士山はこちら
大阪市住吉区住吉2-11-6
電話: 06-7181-1467(最近電話の調子が悪いと言ってました・・・)
近辺にコインパーキングあり