所属するボランティア団体の旅行で滋賀県の近江八幡にある表記の店を昼食のために訪問する。昭和22年創業の老舗店で近江牛の生産繁殖、肥育から販売、加工と最近増えた6次産業を地でいくスタイル。地元では超繁盛店らしい。
近江牛は但馬・丹波地域の黒毛和牛を滋賀県内で飼い上げた牛のことをさし人肌でとろける甘味のある脂が特徴とされる。
店舗に入ると正面は精肉店とお土産物屋さんとなっている。自社で加工した佃煮やカレー、ハンバーグなどが所狭しと陳列されている。普段使いのパックに入った総菜も販売されている。端肉含めて無駄なく使い切っているのであろう。すべて相場の2倍以上の価格となっている。それでも観光客が土産にほいほい買って行く様は見ていて面白い。近江商人の商魂恐るべし。
精肉店の奥と2階がレストランとなっている。そう広くはないが昼間は観光客で常に満席になるらしい。
メニューはすき焼き。しゃぶしゃぶ、鉄板焼き、ステーキなど。すべて5000円から15000円までと驚愕の価格。今回頂いたのは手軽に近江牛のすき焼きをいただけるという「近江牛すきやき御膳」税別3500円というもの。
出てきたものは卓上コンロに自分で作るというもの。肉は120グラムで不足であれば追加出来るらしい。肉は柔らかいんだけど嫌な脂の後口が残る。肩ロースと言っていたのでスジの部分も固さが気になる。思っていたよりも脂が溶ける感じはない。
スーパーに売っている見た目だけさしの入っている肉のような印象。 やはりこういった店では15000円くらい支払わなければダメだったのかと実感。精肉店の陳列では100g4000円のサーロインが並んでいたので口の中で溶ける感じのものはこのような肉なのであろうか。。すき焼きは素材のレベルでおいしさが決まってしまうので難しい。。。消費者の感覚で言えば適正価格は1300円くらいであろう。
近江牛と言われなければパッと見は吉野家の牛すき御膳と全くかわらん内容・・・しかし価格は吉野家の10倍以上。。突き出しの牛肉しぐれ煮も凡庸。赤出汁は水臭過ぎて飲めないレベル。やはり競争がないことと観光客相手のビジネスはどうしても商品が錆び付いてしまうと言ういい学びをいただきました。
近江八幡市仲屋町中17
TEL:0748-32-0633
まるたけ 近江 西川 (すき焼き / 近江八幡駅)
昼総合点★★☆☆☆ 2.5