南海本線住吉大社駅・阪堺電軌阪堺線住吉駅から徒歩すぐ、住吉大社のすぐ近くにある創業60年の老舗鰻店。地元でもあり私は月に一度は訪問する。
価格は600円・800円・1000円・1500円・2000円の5つのラインアップ。すべて鰻のカット数の違い。1000円が特上と呼ばれていて縁起もよいので基本私はいつもそれを所望すんだけど正月だけ毎年1500円のものを頂く。異なりは切り身が一つ多くなること。肝吸い200円も一緒に頂く。この他にも、う巻き500円、出汁巻き300円、うざく600円。鰻が高騰の時代に全く値上げしないことに頭が下がる。
店内は年期の入りまくった映画のセットのような感じでカウンター4席、歪んだ4人掛けテーブルが2卓。裸電球に黒電話が渋い。千と千尋のワールドが広がる昭和コレクション。
出てきた鰻は直焼きで表面がパリッとしていて中がふんわり。あっさりしたタレがとっても大好き。
子供のころに親が母と2人で小さな寿司店を営んでいた。一人っ子で中学生の僕は誰もいない家に帰る前に寿司店に寄って母親の顔を見るのが楽しみだった。
学校から帰ってきた僕に母親がおやつ代わりに鰻丼をいつも作ってくれた。その鰻丼は御飯に鰻のタレだけをかけたものだった。よくわかんない僕は「美味しい美味しいと」言って食べていた。その丼には鰻は全くのってなかった。子供心に鰻丼って御飯に醤油の甘いタレをかけて食べるものとずっと思っていた・・・
子供心に記憶のある母親が作ってくれてた鰻の丼がいずもやさんのものと味がよく似ていてこの店に来ると時折子供のときのことを思い出す。どっちでもいい話なんだけどな・・・私の母親少し変わっていて友人が遊びにきたらいつもホットミルクを出してくれた。友人がいつもこの牛乳薄いなと言っていた。母はホットミルクをクリープにお湯を入れて作っていた。粉ミルク状態だな・・本人はこれが美味しいと言い張っていたな・・・
どっちでもいい話が続くけど私がいまだに口に入れることが出来ない食材は「マグロ」そのこと自体は友人の間でも結構有名なんだけどその理由を知っている方はほとんどいない。これも子供の頃のある事件に端を発する。。聞けば泣けるよ・・・
鰻の話に戻るけどこの店旨いとか不味いとか言うレヴェルの店ではない。存在が素晴しい。いつも言ってるんだけどお金で買えない価値がこの店にはある。。
大阪府大阪市住吉区東粉浜3-29-1
06-6671-2768
定休日:水曜日