居酒屋

ROBERT 肉炉端ロバート

リニューアルした天王寺公園エントランスエリア「てんしば」に出来たモダンな炉端焼きというかバルのようなお店。ファザードもかなりおしゃれな開放感ある店舗。

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野菜巻き串を主力としたオペレーションファクトリーが経営する新業態店。ランチタイムは和食の定食が中心らしい。

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ビールで乾杯をしてまずはアンチョビポテトを所望。オリーブオイルと黒胡椒をいただいて味の調製をする。

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いろんな野菜を豚バラ肉で巻いてオリーブ油をかけながら炭で焼く。ちょうどカウンタ−席だったので調理担当の方が必死のパッチで焼いている姿が見えて面白い。

ニンニクの芽、オクラ、エリンギ、柿、豆苗をバラ肉で巻いたもの。焼き上げる前は見た目も美しくてヘルシーな感じなんだけど焼けば見た目も悪く味も同じような感じでつまんない。

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この他にもとうもろこし、辛子レンコン、うずら卵、トッポギの豚バラで巻いたものなど・・福岡で同じような専門店があるけどなかなかメジャーになりにくいのが現実。価格は150円から280円くらいまで食材によっていろいろ。。お薦めの串をお任せでいただくのがいいかも。

この他にもブロッコリーチーズ巻き194円、プチトマト巻き194円、ねぎ巻き おろしポン酢259円、モッツァレラズッキーニ巻き259円、焼き茄子巻き トマトソース、キンピラ牛蒡巻き240円、ニラチーズ巻きなど。バラ肉で巻かない「まるちょう炭火炙り焼き」や「黒毛和牛 ウチヒラ炭火炙り焼き」「但馬鶏 もも肉の炭火炙り焼き」などしっかりしたものもあるので気分や予算、用途によって使い分けが出来る。

ドリンクの種類もたくさんあって一言で言えば今時の家族でもカップルでも楽しめる財布に優しい気の効いた居酒屋って感じかな。

大阪市天王寺区茶臼山町5-55 天王寺公園エントランスエリア
06-6775-0789

天王寺 肉炉端 ロバートろばた焼き / 天王寺駅前駅天王寺駅大阪阿部野橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0


カテゴリー 天王寺/阿倍野, バル, 居酒屋 |

お酒なんでも研究所 カフェ部

友人と阿倍野の松虫交差点近くにある表記の店を訪問。たまに訪問したくなる大吟醸日本酒だけを置くかなり趣味性の高いお店。住宅街の中にある築90年の普通の家を改装した隠れ家。目立たず大きな看板もないのでふらりと立ち寄る客はいない。

こちらは都島にあるお酒研究所という機関のカフェ部で支店のようなもの。妙齢の部長のみさこさんがひとりで切り盛りする。カフェ部だけどビールやコーヒーはない。選び抜かれた大吟醸酒だけのお店。ご主人は博士号をもつ本物のサイエンストで研究ひとすじらしい。その方がお酒をセレクションし、マリアージュを追求した肴を考えられる。

普通の家なので店に入ると靴を脱いでお邪魔する。カウンター4席とテーブル(ちゃぶ台)2席のみ。店のセンスはかなりいい・・

グラッパグラスに注がれる大吟醸はすべて1杯500円。そのお酒にあった酒肴もすべて500円。料理7品のフルコースが3500円を3000円で提供される。お酒の中には一升1万円以上のものもあるがそこは量で調整するらしい。

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お酒を頂くごとにみさこさんのご主人が作る持ち帰り可能なお酒解説ファイルがつく。こちらを読みながらいただくととても楽しい。。

この日いただいたお酒は

■宮城県塩釜市 浦霞 大吟醸
■愛媛県四国中央市 梅錦 大吟醸「究極の酒」
■新潟県新発田市 菊水 純米大吟醸
■岐阜県高山市 深山菊 大吟醸
■秋田県横田市 天の戸 純米大吟醸
■大阪府交野市 片野桜 純米大吟醸 白櫻
■香川県琴平町 金陵 限定無濾過原酒 純米大吟醸 大瀬戸の花嫁
■岩手県盛岡市 七福神 長期熟成吟醸酒
■兵庫県西宮市 福寿 生もと純米熟成生酒
■静岡県掛川市 開運 大吟醸秘蔵古酒

コース料理はオリジナルの真空低温調理法をうまく使って構成される。

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一番最初はこちらのお店を代表するタラ白子(タチ)の昆布締め。真空低温調理したものでカンズリと大根おろしを合わせたものを薬味にしてポン酢でいただく。

すべての食材(牛肉・豚肉・鶏肉・魚卵)はタンパク質が凝固する温度が異なるためにそのギリギリの温度を狙って火入れをすると細胞が壊れない。昆布は脱水(離水)のために使用しているために(多分そうだと思う・・・)強い旨みや風味は特に感じないがそれが日本酒の味をしっかりと際立たせる。

プリンプリンでトロトロの舌触りだけど生っぽさは皆無。まさに芸術品のような料理である。「酒に合う」という意味をしっかりと解析し「観察・分析・判断」を繰り返し、他にはない絶品の料理を提供される。真空調理は塩の加減が難しく1ミリ単位の量で大きく味が変化してしまう。

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キングサーモンを低温調理したものを生姜醤油で食す。それぞれの料理にあったお酒が出てくるのがとても楽しい。これも一見したら生のようだけどしっかりと火入れがされている。口に入れると体温で溶け出すのが凄い。世間では大吟醸はフルーティーな香りが強すぎて食事に合わないと言われる方が多いがこちらのお店のセレクションは食中酒にぴったりのすべて目からうろこのものばかり。

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自家製のハムもはゼラチンがたっぷり。こちらでは真空調理は保存のための真空ではなく料理をより美味しく、素材感を引き出すための技法なのでどれもワンランク上の仕上がり。みさこ部長との会話もとても楽しい。見た目も心もカッコいい女性。

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ニラと小さな帆立貝が入った餃子。ホタルイカやウズラの玉子の時もあるし具材はその時々で変わる。しかしながら使われる野菜や調味料は完全に計算されていてこの日はハーブの入った塩でいただく。ニラの漬け物も入っているのか味わいに陰影があって旨みの相乗効果をしっかりと感じる。

この料理に合わせる純米大吟醸は穏やかな香りで料理との調和も抜群。柔らかい余韻の長さが特徴。「日本酒を楽しむ」とはまさにこのことと思った。

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フランス産の鴨ロースもこちらの店のスペシャリティー。個人的には日本一美味しい鴨料理と断言できる。しっとりとした身は真空調理ならではのもの。添え物は葱の昆布締め。山葵醤油でいただく。ここで粉山葵を使うのがこの店の真骨頂で原料はホースラディッシュなので肉との相性は本山葵や最近焼肉屋でよく見る合成保存料たっぷりの茎山葵よりも間違いなく鴨肉がおいしくなる。まさに「粉山葵を舐めたらあかんで!」と言う感じ。博士は本当に食べ物に精通されていることがこの一品をみると理解出来る。

北大路魯山人も過去にパリの「トゥール・ダルジャン」で画家の荻須高徳、小説家の大岡昇平とともに出てきた鴨料理を持参した粉山葵を酢で溶き、それを醤油と合わせてつけて食べたと言うのを昔に聞いたこともある。今でも魯山人醤油としてパリの店では出していただけると聞き及ぶ。(パリの店は行った事はないが・・・)

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続いてこちらのお店で初めて頂く豚トロの味噌漬けを真空調理したもの。脂分はしっかりと流れていて旨みのみが残る佳品。味噌と葱は別添えで薬味としていただく。

この料理に合わせる熟成生酒もかなり美味しい。ノーベル賞の晩餐会で飲まれたもので5年間生熟成させているらしい。吟醸酒は2年くらい寝かした方が美味しくなると言われていてこのお酒も蜂蜜のようなふくよかな香りと味噌というか麹の香りがお酒にドンピシャの相性を見せる。この組み合わせが玄人好みでとても芸術的。

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これも初めて頂くものだけど蒸した海老芋のソテーをバター炒めの甘露子と合わせたお正月らしい逸品。熟成感たっぷりの古酒はまるでシェリーのような感じ。海老芋の旨みというか美味しさの輪郭が際立つのが面白い。バターの動物性タンパク質やお酒の旨みなどがシンクロするのであろう。薬味として添えられているのは手作りの鯛がたっぷり入った鯛味噌と生姜味噌。古酒にドンピシャ。こんなおいしい野菜料理は生まれて初めて食べた・・

みさこ部長のご主人の博士はまさに天才・・

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最後に先ほどいただいた長期熟成の片野桜を燗で頂く。大阪錫器のもので手触り口当たりも素晴しい。個性たっぷりで独特の渋さとひね感、香ばしさ、いい意味での雑味が米焼酎のようでとても面白い。温かくしたときの味の変化に驚く。お酒が生来強い方なのと飲み飽きしないのでいつも飲み過ぎて酔っぱらってしまうのがもったいない。

仲のいい友達と2人で行って間接キスをしながらお酒と料理をシェアするのがお薦め。お店が狭いので予約必須。訪問するときはペロペロ見たと言えばわかりやすいよ。

本年最後を締めくくる5本の指に入る大好きな店。

ホントはここは誰にも教えたくなかったな・・・

大阪市阿倍野区王子町1-7-8
080-4413-2685
17:00-23:00頃
月火(祝日の場合は営業)


カテゴリー 松虫, カフェ, 居酒屋 |

竜田屋

週末は遅掛けにスターウォーズ4Dを見てからお気に入りの表記の店で晩ご飯。場所はなんばグランド花月の近くのなんばオリエンタルホテルの前。店内はいろんな年代のいろんな人でにぎわう。2階は座敷と個室になっているが1階の昭和感溢れる食堂が個人的にお気に入り。最初は入り口付近に並ぶ沢山の総菜をいくつか選んでカウンタ−席でビールとともにいただく。

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お店のご主人お薦めのツブ貝の造り。とても新鮮でコリコリシコシコしてとても美味しい。肝とビールの相性も抜群。こちらの店は朝早くから深夜まで営業しているのでいろんなシチュエーションに対応出来てとても使いやすい。

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ホタテの貝柱をさっと揚げてアスパラと一緒に炒めたもの。これもビールにぴったり。この店は何を食べても間違いない。お店のメニュー数は100アイテム近くあるであろうか。特にてっちり鍋2400円はボリューム満点で個人的にはお薦め。

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普段はレアに焼かれた出汁巻と軽く炙ったタラコがマストアイテムなんだけどこの日は明石焼風の玉子焼きを所望。中に刻んだたこが入っていて創意もあってとても楽しい。この他にも甘辛濃く炊かれた鰯や茄子の田舎煮、蕗の有馬煮、河豚皮が個人的な好み。

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こちらのお店で必食の銀ダラの味噌漬け。浸かり具合が最高で菊正宗の熱燗とともにいただく。いつもいろいろ頼みすぎて思ったより値段がかさんでしまうのが常。

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メニューにはない海老の天ぷらを所望する。いつも頼んでいるのでお店の方も慣れたものである。大きな海老で食べ応え満点。ここで二階堂のソーダー割りに切り替える。

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続いて河豚の唐揚げ。ちゃんととらふぐを使用。この頃になると満腹中枢が麻痺してくる。この他にも尻尾の方が美味しい「鯖塩焼 300円」「きずし 600円」「ポテサラダ 300円」もいただきたかったが次回の楽しみにする。

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〆は粕汁。熱々でさらりとしていながらコクがありとても美味しい。大衆的な店なんだけど普通のものが普通よりも美味しい難波では希有なお店。年中無休です。

大阪市中央区難波千日前11−24
06−6632−4788
営業時間:AM7:30~AM2:00
定休日:なし


カテゴリー 難波, 居酒屋 |