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難波炭焼き笑店 陽

裏なんばの中でも最も人気のある連日満席の標記の店を訪問。2週間前に予約をしてなんとか入店。店の前で友人を待っている間も通りすがりの女性グループが「ここむっちゃ美味しい店やで〜」とか「なかなか入られへんなここ」と言いながら私の前を過ぎて行くのが印象的。

一押しは焼き鳥なんだけど刺身や一品料理的なものも豊富にあって注文するのに困ってしまう。この日はレコメンドの焼き鳥をお任せで出して頂く。

新鮮なのでレアで焼いていますと言うササミに梅肉と山葵を乗せたもの。脂が滴り落ちるせせり肉220円、ぱりっと焼き込まれたねぎま280円、ミディアムのレバー200円は塩で提供。ぼんじり200円もワンランク上の味わい。ヤゲン軟骨240円は赤ワインにぴったり

皮190円もしっかり焼き込まれてパリパリの仕上がり。大きなつくねは鉄板で供される。丸ずり240円は塩とバルサミコ酢で。

店内は古民家を改造したオープンな雰囲気。若い女性客率が8割くらい。スタッフの接客も抜群でテキパキしまくり。再訪間違いなしの佳店。お店は朝迄やってます。。。

大阪市中央区難波千日前14-25
06-6647-8988.


カテゴリー 難波, 串料理, 居酒屋 |

鮨 千陽

ミシュランのビブグルマンを最近取得された福島にある有名店。こちらは中央市場の前にある飲食人大学を経営する人材派遣会社の運営。最近はメディアの取材も多く予約がなかなか取りにくい。

「飲食人大学」は1年生の料理学校のカリキュラムを3ヶ月という短期間で現場で通用する技術を身につけることが出来るという短期集中型のまさに世の中が望んでいた学校である。寿司を含め和食の修行は劣悪な労働環境のもと精神修養を中心とした前時代的で属人的要素の強い「見て学べ」という慣習が根強く残り、それが和食料理人や寿司職人を志す人の障害となっていることは周知の事実である。

こちらの学校はそうした封建的な古い慣習に風穴を開け、今では多くの女性寿司職人の卒業生を輩出している。こちらの料理人大学の寿司専科は3か月で60万円(キャリアアップ助成金の対象なら30万円)のカリキュラムで江戸前寿司の実践的なノウハウを教えてくれると言っていた。
その卒業生が働くお店がこちらで、1階席が3500円コース、2階席が7000円コースと分かれていて今回は男性板前さんがいる1階でいただいた。(2階は女性職人さんです)

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7席の店内は木のカウンターで板前さんとの距離がかなり近い。ビールで乾杯をして前菜が無花果の胡麻クリーム掛け、甘海老の5杯酢掛け、魚介の白和え。手作り感もありまずまずである。

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小さな蓋付きのガラスの器の中にはフカヒレの炊いたもんが入る。かなり気の聞いた演出である。

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刺身は鯛とインド鮪。私は鮪が苦手なのでアコウに変更。鯛は養殖であったが上質なり。

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こちらの板前さんも3ヶ月学校で勉強して1年目と言っておられた。手が遅く包丁の使い方がまだまだぎこちないけど熱心さや丁寧な所作に応援したくなる。素直で擦れていない応対に好感が持てる。

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剣先烏賊を薄くすいて刻んで握る。切り方一つで甘味が増す。塩と酢橘でいただく。

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昆布〆にして水分を飛ばした今が旬のイサキは脂がしっかりとのってとても美味しい。

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漬けにしたインドマグロの赤身は辛子が添えられる。

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鮪が苦手な私には目板かれいを出していただいた。気遣いがとても嬉しい。日本酒もいろいろな種類のものが用意されていて好みを言えば誂えていただける。

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脇を固めるスタッフさんも学校の卒業生や入学予定の方で一生懸命さが伝わるのが感じがいい。

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大振りの小肌の半丁付け。〆具合も御上手。江戸前の仕事をちゃんと踏襲している。

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小さな雲丹丼には3杯酢のゼリーがかかる。ミョウバンの味がしっかりする比較的廉価の雲丹だけどひと手間かけることで癖が気にならなくなる。

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レアに煮込んだ肉厚のホタテ貝柱を炭火でさっと炙って潰して握ったもの。古い江戸前の仕事で関西ではほとんど見たことがない。専用の甘辛醤油との相性も良くてこれが私的には今日のナンバーワン。

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酒器はすべてスガハラガラス。光の模様が美しい。ルネラリックを思わせる。

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好物の海老は大振りの冷凍ブラックタイガー。仕事を施すことで活車エビを超える味にしたいと言っておられた。玉子のおぼろを中に鋳込んで一方には甘エビのおぼろ、もう一方には小海老のおぼろをトッピング。身が分厚くて食べ応え満点。プリプリの海老とおぼろの味で食べ比べる楽しさを提供。

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煮込まれた穴子は笹の葉に乗せられて炭火で炙られて供される。北新地の名店「平野」と全く同じ手法である。食したときにふわっと笹の香りがする。

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最後はカステラのようにフワフワに焼かれた玉子。もう少ししっとりした方が美味しいとは思うが許容範囲内。

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最後の汁物もかなり出来が良い。

キャリアが1年未満の調理人(多分調理師免許は取得していないと思われる)がここまで出来るということに感動がある。つまり単に美味しいとか美味しくないとか言う問題ではなく本格江戸前寿司のハードルをここまで下げたこちらのお店に敬服する。  

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最後に少し残っているお酒を見て玉子の端っこのへたの部分を切って出してくれた。新地の高級店でもなかなかしてくれない気遣いに心を掴まれる。。

大阪市福島区福島5-12-14
06-6450-8685
営業時間 18:00~23:00

鮨 千陽寿司 / 福島駅新福島駅中之島駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5


カテゴリー 福島, 寿司 |

千陽(ちはる)

数ヶ月ぶりにランニングの練習会に参加したあと西田辺のシャープ本社前にある表記のお好み焼き店を3人で訪問する。

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ビールで乾杯をしてまずは「げそ梅しそ焼き680円」。梅肉や紫蘇が疲れた身体にとても良さそう。ポリフェノールのアレルギー抑制効果が身体に染渡る。店名に想咲鉄板焼を名乗るだけあってどのメニューもひと手間かけられているのが特徴。

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湯がいたじゃがいもにチーズをかけた「とろりんチーズポテト500円」は界隈によくあるものだけどビールとの相性とてもいい。

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「とん平焼き680円」はとても上品なビジュアル。中に刻みキャベツが入っているために甘味があり、食感がとてもいい。

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こちらのお店は焼きそばの上に甘辛く味付けされた肉がのっかったものを生玉子につけていただく「すき焼き焼きそば」が有名で雑誌やテレビでよく紹介されている。しかしながらこの日はデフォルトの焼きそばを所望する。麺がうどんのように太く食べ応えはあるけど量目が不足。。。

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「もんちっちの恋780円」はおもちとチーズでもんちっち。かわいいハート型のお好み焼。山芋も入ってフワフワで初恋の味。

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八尾の契約農家から仕入れる若牛蒡と豚肉を使ったシーズナブルなお好み焼き。こちらの店主は、野菜ソムリエの資格を持たれており、旬の野菜を使ったお好み焼きが年中あるのも特徴的。今までありそうだったけどなかったカテゴリー。若牛蒡の苦みとあくがビールととても良く合う。その他にもミニトマトを使ったものや蓮根と椎茸を使用したもの、スナップエンドウと泉州玉ねぎの組み合わせや地元の浪速伝統野菜の田辺大根を使ったお好み焼きなど多種多彩。女性が喜びそうなメニューが一杯。

この若牛蒡のお好み焼きは目からうろこ。今の季節限定なのでお薦めです。

大阪市阿倍野区昭和町5-12-13
06-6623-0082


カテゴリー 西田辺, お好み焼き |