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まえ川

休日に丹波篠山にある表記の和食店を訪問する。以前ランチタイムに伺って、かなり良かったので今回再訪。JR篠山口駅からバスで約20分。バス停の正面がお店なのでとても便利。お店は築150年の古民家をリノベーションしたもので風情満点。格子戸を潜って店に入ると木の温もりのあるカウンターと小さな個室がいくつかある。

丹波篠山の郷土料理をイメージしたコース料理は価格別にいくつかあって今回は税込15000円のフルコースを所望する。

座付きは餅麦と小芋の上に白菜のペーストを乗せたもの。生の白菜と紫陽花の花があしらわれる。野趣あふれる逸品・・・

続いての煮物椀は解禁になった猪のロース肉と椎茸。なんとも言えない美味しさの汁はこの時期だけのご馳走。5杯くらいお代わりしたくなる。

続いての刺身は鯖きずしを酢漬けした赤蕪で包んだもの。かぶらの摺り下ろしをつけていただくとよりマイルドな味わいとなる。地元の黒丹波というお酒と一緒にいただく。

静岡さんの天然鰻の蒲焼。。弾力もあってかなり美味しい。。

続いてはこちらのお店のスペシャリティの熊肉のハム。胡麻ソースで和えられた山菜と一緒にいただく酒肴。脂身の融点が低いので口に入れると一気に溶ける。五人娘という日本酒(自然酒)と合わせていただく。

地元で獲れた川マスの焼き物。身の下には大きなムカゴと銀杏が隠れる。加減された大根と生姜のすりおろしのソースでいただく。

地元で飼育された和牛のロースト。仔牛の時期はみな但馬牛とのこと。

食事は丹波焼きの土鍋で炊かれたピカピカ艶々の白米。篠山は白米の美味しいことでも有名。収穫した稲を太陽と風にさらして乾燥させた稲木干しが特徴。黒豆味噌の汁とご飯のお供は高菜・菊芋・沢庵・梅干し・味噌など。

デザートは夏みかんの寒天と紫芋。

甘味は丹波栗の渋皮煮。最後まで美味しく楽しくいただきました。わざわざ大阪から食べに来る価値ありです。

前回のまえ川はこちら

お店のHPはこちら

兵庫県丹波篠山市立町93
090-2065-4595


カテゴリー 兵庫県, 和食 |

鮓 林屋

こちらは時差投稿です。

淡路島の表記の寿司店に地元友人と訪問。岩屋港近く(徒歩5分)の路地にある100年以上続く林屋鮮魚が営む有名店。明石港からジェノバラインを利用し13分600円で行けるのが嬉しい。

鮮魚店がやっているのでどちらかといえば雰囲気は素敵ではないが予約がないと入れない人気店となっている。ランチは2部制11:30〜もしくは13:00〜。

年季の入った店内はカウンターと小上がり座敷。今回は座敷でゆっくりといただく。この日は平日だけど旅行客と地元客で16時半の開店から終了までずっと満席とのこと。

カウンター前の木の箱に色々なネタが豪快にざっくりと並べられる姿は壮観。刺身盛り合わせと酒肴と寿司からなる。今回は寿司のコースのみいただく。。寿司は注文する貫数によって価格が変わる。

・10貫 4,000円+税
・13貫 5,200円+税
・15貫 6,000円+税

となっている。大阪の高級店と比べるとかなりお得な設定となっている。

今回は10貫コースを所望。

・イカ
・とろ(私は代わりに鮑)
・カンパチ
・ひらめ
・シマアジ
・ホタテ貝の貝柱
・車海老
・雲丹(北海道産)
・鯛
・蒸しあなご

ネタが大きいのがこのお店の特徴。魚がとても新鮮なのでコリコリしすぎて少し食べにくい。

蒸アナゴがとても美味しかった。。

地元の由良の山口水産のブランド赤雲丹を追加する。ハリイカも添えていただき海苔と一緒に巻いていただく。

お酒は地元の「千年一 特別純米酒」をいただく。
140年を誇る淡路島の地酒とのこと。スッキリとしたコクと旨みでこちらのお寿司ととてもよく合う。帰りもジェノバラインに乗ってJRに乗り継ぎ大阪に1時間で到着。ごちそうさまでした。

兵庫県淡路市岩屋1168
0799-72-5544


カテゴリー 兵庫県, 寿司 |

北アルプス 雲ノ平山荘

早めの夏休みを取って山岳会の仲間と4日間、北アルプス縦走をして昨日帰阪しました。テントで3泊して雲ノ平にある表記の山小屋で1泊しました。

日本の最後の秘境と言われる雲ノ平は北アルプスの最奥部、黒部源流域の標高2,600m付近に忽然と広がる溶岩台地で登山口から2日かけてやっと辿り着く場所。草原の向こうには水晶岳が悠然と聳え立ち、谷を隔てて三俣蓮華岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳、薬師岳、立山連峰などの名だたる山々が周囲を取り囲んでいる風景は圧巻。

オンシーズンなので宿は満室(といっても個室ではなくいくつかの大きな板の間に布団を際いて寝るスタイル)。1泊2食で14000円の宿泊料。昔の山荘のイメージを覆すような、清潔でこざっぱりとした設えにびっくり。掃除は行き届いていてスタッフさん達はとてもフレンドリー。壁には新進作家のアートが飾られていて食堂にはBGMでジャズが流れる。

こちらは山深い山荘なので水・食材・調理に使用する全ての材料や燃料等の物資は全て気象リスクとコストの高いヘリコプターで運ばれると言っておられた。

発電機等の燃料の限界があるために冷蔵庫も最小限で冷凍庫もわずか。それゆえにふさわしい食材や献立・メニュー開発・調理方法を余儀なくされる。食糧計画や小屋運営のみならず自然環境への負担なども重視しておられると言っていた。

こちらの山荘では食材は特にひじき・切り干し大根・麩・海藻・春雨などの乾物を多く使用されると聞いて納得。栄養も豊富で軽くて長持ちでいいとこだらけ。生鮮食品は根菜類や常温で日持ちのする卵も多く使用されるらしい。

この日の夕食は名物の石狩鍋。保存のきく根菜類をメインに冷凍で搬入されたと思われる大きな鮭の切り身が入る。味噌と酒粕の風味もよくて歩いて疲れた身体に染み渡る美味しさ。

翌日の朝食は5時から。質素だけどきちんと手作りされて上質で美味しい。出発時はスタッフさん全員がお見送り。自然がもたらす豊かな精神性を享受出来て、心からリラックスできる「人間の居場所」というか昔の日本の原風景を見るような宿でした。

富山県富山市有峰黒部谷割
046-876-6001


カテゴリー 甲信越地区, その他料理 |