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まさる 7月

週末に所属するボクシングジムの興行。。一緒に練習していた若手の選手をリングサイドで応援。。。せやけどみんな負けっ放し(涙)

メインイベンターのエースがKO負け。。一生懸命練習していたのを見ていたのでとても悲しい。。しかしながらこれが勝負と言うもの。

試合のあとご一緒した最近日本でシェアナンバーワンとなったIT会社の社長とともにへビーユースする表題の店にいく。この時期の目当てはもちろん「シンコ」。今年も超高値と聞く。。一キロ26000円。歩留まりを考えると最高級のトロよりも高い。

このシンコ一貫2800円くらいの原価である。。これを500円で販売する吉村の親父はつきあってはや14年・・坊主頭の顔面は超怖い。。最近私がブログで超怖いと書くので恐いもの見たさで訪れる客が多いとも聞き及ぶ。。受け答えも一見「愛想なさそう」という感じなんだけど仕事はとてもきっちり。いつも直立不動。。。話せば優しい。。。

この日は最初から握って頂く。

まずはあまてレイの昆布締めから。。。淡白でかつ上品な脂があって絹のような舌触り。。見た目も艶っぽくてとても美味しい。

皮目を炙った旬のカマスはとても香ばしい。。脂もあって口の中で消えてなくなる感じである。。この店の最大の特徴はシャリが小さめで女性でもたくさん食べれる点である。

5枚づけのシンコ。。。薄いかそけき身は舌の上でシャリと一体になる。青魚の香りもするが透明感があってまさに初夏のごちそうである。この五枚付けはまさに芸術品。

塩の当て方や酢の加減などかなり難しいであろうと推測される。。この仕事は関西では一番であると断言できる

キンキは肝と芽ネギ。。。これも旬でいい後口の残る脂がある。。。もう失神しそうなくらい旨い。。この店看板がないので一見では行きにくい。ペロペロ見たよと言って予約すれば結構スムーズ。。そういうお客さんがとても多いといつも言われる。。営業部長のようなものか。周りにお店はほとんどないので待ち合わせも難しい。。

大好物の煮鮑はいつもゼラチンのいっぱいついているところを出してくれる。やわやわのとろとろのシコシコ。。咥内で鮑の旨味が全開する。。。

鱧はこの日は焼き霜。。半生で脂がのったかなりいい商品。。多分最高級の韓国産であろう。ボイルするよりも間違いなく旨い。。骨の当たりは全くなし。

隣の客が注文した太巻きの残りをいただく。。何がどんだけ入ってんねんと思うくらいの具の多さ。すべての具材とシャリが渾然一体。。。考え尽くされた物である。

あさりの握り。。かなり上質であることはよくわかる。普段は煮ハマグリなんだけどよっぽどいい物が仕入れできたと推察する。江戸前と違って甘く煮すぎていないのが私好み。

この店のスペシャリティーである車エビはひたすら甘い。。。ビジュアルも美しすぎる。。。

淡路産のウニも最近あちこちで出回っているがこの店のは粒が大きく最高の物を仕入れているので別格である。。ご主人も史上最強と自分で言っていた。

最後はボイルしたキャベツの細巻き。。この店の難点は寿司がおいしくて酒が進みすぎて翌日寿司を食した記憶がなくなること(涙)

ネタやつまみの種類も多くこれでも全体のこれで全メニューの1/3程度。
どちらかと言えば大人な店で誰を連れて行っても絶対喜んで頂ける。価格以上の価値は必ずある。。同じ物を新地やミナミで食すとちょうど2倍の価格。。この店とても良心的あるよ。

大阪市浪速区下寺2-3-10 梅吉マンション 1F

TEL:06-6649-7227
営業時間:平日 17:00~翌2:00 日祝 17:00~23:00
定休日:水曜日


カテゴリー 四天王寺前夕陽ヶ丘, 寿司 |

まさる 2011夏

夕陽ヶ丘にあるヘビーユースする隠れ屋のような寿司店。私が最も敬愛する1万円以上出すなら絶対にここという店。。他店と圧倒的に違うのは寿司に愛情がある。愛情のレヴェルが全く違う。本当に美味しいネタをより美味しくと徹底的に考えられ手を掛けまくってより美味しくしている。。。                                                                                                                                       ワンシーズンに必ず1回いくのだがかれこれ10年は通っていることになる。。。 非常に不便な場所にあり(四天王寺夕陽ヶ丘駅徒歩5分)ながらお店には暖簾も看板も何もない。寿司屋とは絶対にわからない。客商売の気配すらない。。店内は白木のカウンター10席のみ。                                                                                                                                   昔から厳つい顔だが年々凄味を増す顔面をもつ店主の吉村氏とかれこれ見習いの時から10年になる若い板前君が丁寧な仕事をしまくっている。 最初に生ビールをいただいて喉をうるおし、造りの盛り合わせを所望する。。私の好みもわかっていただいているので好きなものばかり。。。                                                 tukurimasarunattu.JPG                                                                                                      白身はコチ、鯵、赤貝(秀逸)、剣烏賊の超甘い雲丹(北海道産利尻?)載せ、脂乗りまくりのぶっとい太刀魚のあぶり、一見鱧に見えるが穴子の霜降り(旨過ぎて死にそうになった。。。これ食べれば鱧はいらない)これだけでほぼノックダウン。。。旬の今本当に美味しい魚だけを一切れづつ盛り合わせてくれたという感じ。。時間が止まる旨さである。。。 torigaishako.JPG 握ってもらう前にお勧めのあてを所望。鳥貝は日本海の丹後産。旬の水シャコは瀬戸内海愛媛産。。。最近いい魚をいただくと産地がわかるようになってきた。。。結構俺ってすごいなとひとりごちする。       鳥貝は数秒湯に入れる。(と言っていた)貝の臭みも抜けて甘さが増す。。シャキシャキした歯触りも最高である。                                                                                                                  水シャコも今が旬獲れる量が少なくほとんど市場に出回らない。かつぶしと呼ばれる卵をもったミズシャコなのでその希少性は大したものである。いい日に来たと喜ぶ。癖のない甘みは普通のシャコはもういらないという感じとなる。。。麦焼酎がどんどん進む君。。。 kisuamatekareimasaru.JPG お酒をよそいきの日本酒(出羽桜吟醸)に切り替えて鱚の昆布締めからいただく。まさに旬まっただ中のキスは淡白な中に昆布の旨みがほんのりと香る。この時期のこの店の序曲の定番である。 まさにアペルトゥーラの奏でのよう。 続くアマテカレイは瀬戸内か九州だと思うのだが聞かなかった。鱚と同じように淡白な白身なのだが旬まっただ中のアマテカレイはモチモチしていて味が深く舌にまとわりつく旨みがある。。。 ヒラメの淡泊さとは対照的である。。。  sinkomasaru.JPG そこで本日のメインイベントのシンコの登場。。。3日前に入荷があったばかり(ちょうど虫の知らせがあった)のコハダの稚魚。。。金魚くらいのサイズらしい。。本日は奇跡の8枚付け。。 *ふつうは2枚とか多くても5枚というものしか見ない。。若い板前君がおろす担当と聞き及ぶ。。。多分寿司屋の仕事としては最も細かい仕事であろう。関西でこのシンコを置いているのはほとんど聞かない。。。 価格も安く仕入れたとは言ってはいたが1カン1000円以上取らないと合わないであろう代物である。。 見た目以上に旨みと脂があり、身はフワッとして柔らかくほんのりした香り、瑞々しくさっぱりした食感は夏の到来を感じさせる。多分出している時期は2週間と思うがめぐり逢えたらラッキー&幸せであろう。 初ものをいただいたので少しは長生きが出来るか。。。75日寿命が延びると聞いたことがある。。同伴した方が最近大病を患われたので今日はよかったかなとひとりごちする。美味しいと言っておられたので来てよかったと納得。。。 kohadamasaru.JPG 大きくなったいわゆるコハダも出していただき食べ比べをする。。しっかりと締められたコハダも味が深くなんとも言えずかなり旨い。。。全く別の魚のようである。しかし日本酒とここまで会うネタはないであろう。。。。 gomasabakamasumasaru.JPG 鯖づけは和歌山のゴマサバ。。この時期なのに脂乗りのり。粒マスタードの酸味が鯖と相性がいい。この店のスペシャリティーである。どうや顔の店主に降参。。。                                             旬のカマスも皮をあぶって大根おろしを乗せて食す。。香ばしさと皮の部分の脂が満腹中枢を破壊しどんどん食べたくなる。。。旨過ぎてあんまり言葉が出ない。。 kinkiawabimasaru.JPG キンキの握りは甘い肝と芽ネギを添えて。。。これも皮をあぶっているので香ばしくいろいろな味が混然となり一瞬にして胃の中に入ってしまう。。。 軟らかく煮られたアワビは噛めば噛むほど旨味が溢れるほどに染み出てくる。端っこのぶよぶよのゼラチンたっぷりの部分をいつも切ってくれる。実はこの部分大好物。。個人的にアワビの縁側と呼んでいる。かなり大きなサイズのアワビは食べ応えもある。。この店の煮アワビは東京の甘ったるいものと違い加減も程よく間違いなく旨い。。。心の奥深くにしみ通るあじわいである。煮蛤も同様。。。魚をどうすればもっと旨くなるかを最高に知りつくしておられる。。。 ebimasaru.JPG 車エビもこの店のスペシャリティ。。。味噌を射こんでプリプリで美味しいのは当然なのだがその立ち姿も凛々しい。。。。見た目の美しさだけでなく間違いなく食べやすい。。このエビの握りはいつも頭が下がる。。。開高健ではないが魔界でしか出会えない味とあえて表現をしよう。 unikanihamaguri.JPG 毛ガニの身とミソをシャリに混ぜた蒸し寿司に淡路産のウニを乗せたもの。。。香りも強烈。体中に生気が湧き起こり活力がみなぎる。せやけどこの仕事は少しやりすぎ。。。。こんなんばっかりやっとたら死人が出るぞ。。。それくらい旨い。。。これをどんぶりいっぱい食べたい。 煮蛤も最高の火入れで全く固くなく例えるとミディアムレア。。貝の甘みが炸裂で、恍惚感に包まれる喜びを感じる。旨いという次元でなくもはや快感である。。 anagofukusatamago.JPG 白焼のアナゴはホクホクで脂たっぷり。。。いつもは鰻なんだけどよっぽどいい穴子と思われる。 袱紗玉子は出汁がたっぷりで最高の口直しである。 お酒も思いっきりいただく。。いつもこの時点で帰りたくなくなる。。。もういっぺん最初から食べたくなるのは私だけか・・・・ また明日も食べたい。。。来月も食べたい。。。ほんとに思う。。のりちゃんミシュラン5つ星のお店。。 御馳走様でした。 大阪市浪速区下寺2-3-10  06-6649-7227 17:00~1:00


カテゴリー 四天王寺前夕陽ヶ丘, 寿司 |

まさる 7月

弁護士のケンちゃんと寿司三昧の会。 夕陽丘のまさる。。。まずは生ビールで乾杯。。お造りは今が最高の時期「あこう」、コリコリの「ケンイカ」、ひたすら甘い「ウニ」、脂の焼けた感じが香ばしい「あぶり太刀魚」、香り最高「赤貝」、皮目をあぶってスープにつけた「鱧」、シマアジ。。これでビールをまず2杯いただく。。。 tukuri7.JPG 鳥貝は天橋立産。。今最高に流行っているブランド鳥貝。。身は分厚く加熱することで甘みが出てコリコリのしゃきしゃき。。貝の甘みがジュワ~と出て最高。。溜息もの・・・・ torigai7.JPG 煮アワビもいただくが趙デカサイズなので旨みも最高にのって電気ショックを受けたような衝撃あり。 肝も秀逸。。日本酒立山に切り替えてぼちぼちいただく。。。 awabi7.JPG そのあとアコウのアラがあると聞き骨蒸しにする。ゼラチン状の身がぷりぷりでしゃきしゃき手づかみでしゃぶりつきまくり。かなりでかいサイズなので食べ応え満点。。。我を忘れる至福の時。。。 白甘鯛の昆布締めから寿司はスタート。。カマスも皮目をあぶって香ばしく旬まっしぐらの最高のネタ。 コハダも新物のシンコが出てる一方年中で一番大きなサイズもある端境期で一丁付の大きなもの。。しっかりと締められてかなりええ塩梅。。まさにコハダを食してると実感できる感じか。 iroiro.JPG 大好物のエビはひたすら甘く。。大きなハマグリもシコシコでいつもながら絶妙な火入れ。。小さな茶碗に温かいシャリに毛ガニとその味噌を混ぜ込んでウニを乗せたものも御主人のスペシャリティーで横の客も「なにこれ~」とひたすら感動していた。。蟹の旨さと蟹味噌とウニの組み合わせは日本酒とベストマッチ。ちょっとやり過ぎ感もあるが旨いものを追求していけばこうなるのであろう。。。 最高のぜいたくを一口で味わえる幸せがこの店にはある。 そのほかにもキンキやカレイなどいろいろ出してもらうがあまりにも旨過ぎて写真を撮るのを忘れてしまう。。最後は残った酒と一緒に超柔らかく炊きこまれたタコをつまみでいただきご馳走様。。。


カテゴリー 四天王寺前夕陽ヶ丘, 寿司 |