弊社の料亭部門。。。
地元の経営者の方々の会合を開いていただき私も相伴にあずかる。この日は3月の懐石で5250円のコース。。
ビールで乾杯をして一緒に自社の食事をいただくこととする。。
先付けは桜粥。。少しだけ塩をした鮭の身がいくつか入っている。お酒を飲む前に胃をいたわる1品。温度玉子もいいアクセントである。。セリの胡麻和えを胡麻豆腐に載せたもの。。。
この日のお造りは九州産のシマアジと細魚、剣先烏賊の3種盛り。。あしらえのわらびもうまくあく抜きが出来ていた。あまりゴテゴテした盛り付けは慎むよう日頃言っているがまあまあの出来である。素材もよい。
大ぶりの煮物椀はうすいエンドウのすり流し。。鰹出汁もしっかりと効かせてエンドウの香りもとてもいい。白子豆腐と車エビ、蕗の椀種もすりながしの味を邪魔しないもの。。
8寸は左から旬の筍を塩麹に漬け込んだもの。。(これは日本酒にぴったり) さわらの菜種焼、一寸豆、白魚と梅肉、鯛とサーモンの手毬寿司、こごみ胡麻和え。。
当店は天野酒が豊富にラインアップしてあり日本酒に合う料理を意識して作っている。けれんを排除し出来るだけ素材感のあるものを。。。。普通の料理を普通以上に作ることに尽力せよ。。。といつも板前に厳しく言っている。
自分たちが作りたいものではなくお客さまが食したいものを。。。常に客目線でかつ自己否定を繰り返せ。。。とも言っている。。しかしなかなか満足できるものが出来ず日々苦闘する。。
黒毛和牛のラムシンを蒸し焼きにしたローストビーフで私どもの店のスペシャリティーである。赤身なので食べやすく老若男女とわず人気の1品。春キャベツを半分火を通してヨーグルトソースで和えたものは秀逸であった。
おろしポン酢が見た目いまいちなので泡のソースにするように指示を入れる。。。あと肉に厚みがあるので食べやすいように隠し包丁を入れること。。。全て客の立場に立たないとわからないことである。。
油ものとして海老を湯葉で巻いたものタラの芽、うるい、天然椎茸など。。。これは普通でどおってことない。。
食事は伊賀焼の釜で炊かれたこしひかり。。。おこげの香りもまあまあ。。苦手な人もいるかなと思いながら食する。。ハマグリの吸い物はいいあたりである。。。独活と菜種も春のいい香り。。
デセールはオレンジ、キウイ、イチゴに特製のヨーグルトソースを掛けたもの。。
5000円でどこまでお客さまに満足いただくか、上質感をどうやって作っていくか。。。この課題を本年は追求していこうと思っている。。
詳しいHPはこちら
大阪市住之江区東加賀屋3-15-9